崖っぷち舞台役者が婚活を始めたら英語がペラペラになりました

30代半ばの婚活難民が英語学習に流れ着き、TOEIC955点、英検準1級を取得。次なる目標は英検1級。留学なしでどこまでいけるか挑戦中。

『外国語学習の科学』でゴガクをカガクする。A little knowledge is a dangerous thing.

こんにちは。

 

今週のお題「読書の秋」ということでおススメ本第三弾です。本日は語学学習を科学的見地から分析・解説した本です。 

第二言語習得の効率を高める情報が詰まったこの『外国語学習の科学』は、英語に限らず、あらゆる言語を学習中の皆さんにおススメです。

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『外国語学習の科学』とは

現在アメリカのケースウェスタンリザーブ大学で教授を務める白井恭弘氏が書かれた、外国語学習の原理に関する学術書です。学術書とは言え、語学学習者、指導者に向けて書かれており、語り口が柔らかいので、とっつきにくさは全くありません。むしろ、本気で外国語を身に付けたいと気概のある方なら、楽しく読めます。

 

著者 白井恭弘さんとは

本書のプロフィールを引用させていただきます。

東京生まれ上智大学外国語学部英語学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)修士課程(英語教授法専攻)、博士課程 (応用言語学専攻)修了。Ph.D.(応用言語学)大東文化大学外国語学部英語学科助教授、コ ーネル大学現代語学科助教授、同アジア研究学科准教授、ピッツバ ーグ大学言語学科教授などを経て

現在―ケースウェスタンリザ ーブ大学現代語・文学科長、教授、国立国語研究所客員教授、上智大学国際言語情報研究所客員研究員

専攻―言語学、言語習得論

ものすごい肩書きの方ですね。現在もアメリカに住んで教鞭をとられているようです。

 

『外国語学習の科学』のねらい

この本のねらいとして、以下のことが述べられています。

本書を読み終えたころには、外国語を学習するという非常に身近な現象についてこれまでに何がわかっているか全体像がつかめ、より客観的、科学的な見方ができるようになるでしょう。そうすれば、大げさな宣伝文句にまどわされることもなくなり、より効果的な外国語学習・教育につながると確信しています 。

これ、ものすごく大事なことだと思うのです。

英会話スクールの数は全国に1万件以上あると言われています。e-Learningや、オンライン英会話、各種学習教材などを合わせた語学ビジネス市場規模は8000億円を超え、年々成長を続けています。お金の集まるところには、お金儲けをしようと企む人が集まるわけで、特に中高年を狙った過大広告や、藁にもすがる思いのビジネスマンを対象にした効果の疑わしい学習本が氾濫しています。

われわれ学習者は有象無象の教材や学習法の中から、本当に役に立つ、自分に適したものを選び取っていかねばなりません。科学的根拠による言語学習理論は、語学学習の頼もしい味方となります。

この本は以下の構成となっています。

第1章  母語を基礎に外国語は習得される

第2章  なぜ子どもはことばが習得できるのか

     「臨界期仮説 」を考える

第3章  どんな学習者が外国語学習に成功するか

     個人差と動機づけの問題

第4章  外国語学習のメカニズム

     言語はル ールでは割り切れない

第5章  外国語を身につけるために

     第二言語習得論の成果をどう生かすか

第6章  効果的な外国語学習法

学習者が気になるラインナップですよね。特に第6章は語学習得に直接役に立つ内容です。わたしはAmazon Kindle版を購入したので、大事な部分をハイライトして時々読み返しています。

 

この本から学んだこと

言語の習得に情報収集は欠かせません。わたしも、学習計画の立て方や教材選びに関して、ネットや英会話スクール、英語関連のイベントなどで先輩方のご意見を収集し、学習に役立ててきました。その中で、集めた情報を自分なりに取捨選択するための指針として、第二言語習得に関する専門家の見解を知りたいと思って読んでみました。

とっても興味深い内容のオンパレードです!

言語習得のメカニズムから、学習効果を高める戦略など、真剣に語学習得を目指す学習者にとって有益な情報が、とても分かりやすく書かれています。著者のねらい通り、大袈裟な宣伝広告に惑わされることなく、着実に、効率よく学ぶための知恵が付きます。語学学習を始めたばかりで何をしたらいいのか分からないというビギナーの方から、勉強を続けているのになかなか上達しないという中級以上の方まで、学習者必携の一冊だと思います。

一般の学習者・指導者を対象に書かれたということもあって、第二言語習得に関する研究の結果が広く・浅く紹介されているので、英語を習得するだけでなく、語学学習マニアとなりつつあるわたしには少し物足りないです。しかし、この本をきっかけに、語学学習に関する理論に興味が出てきました。

その一環として、先日松本茂先生の講演会に行ってきたのですが、こちらも本当に面白かったです。 

www.inspire-english.net

 

語学教材に向かう時間も大切ですが、勉強法を見直すきっかけ作りとして、たまにはこういった学習本(トンデモ理論でないもの)を読んでみるのはいかがでしょうか?  

外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

 

 

 この投稿が皆さんの語学学習の参考になればうれしいです。

 

A little knowledge is a dangerous thing.:生兵法は大けがのもと