こんにちは。
英語の勉強法って本当にたくさんあって、いったいどれがいいのか悩んでしまいますよね。英会話だけでも、対面のスクールやオンラインレッスン、カフェ英会話など、いろんな選択肢があります。
私もこの3年間、英会話スクールの他に、国際交流や英語イベントなどに参加してきました。そして先日ついに、ずっと気になっていた”英会話カフェ”に初めて行ってきました!
ネイティブを含む外国人が話し相手になってくれる英会話カフェ。今日はその”英会話カフェ”の様子をレポートします。
英会話カフェとは
私が行ってきたのは、名古屋・栄にあるMy English Roomという英会話カフェです。
”海外のカフェにいるかのように自然に英語を学ぶ”というコンセプトのカフェで、コーヒーや紅茶を飲みながら、リラックスして外国人スタッフと英会話を楽しめます。英会話スクールと外国人経営の飲食店の美味しいとこどりのような面白いコンセプトですよね。
茅ヶ崎方式英語栄校を併設しており、グループレッスンやプライベートレッスンも受けられるようです。
室内の様子
英会話”カフェ”ですが、一般的なカフェではなく、栄と伏見の間くらいのオフィスビルの1室にあります。カフェだと思っていくと行くと面食らいます。
室内にはカフェカウンターがあり、常時外国人スタッフがカウンターの中にいます。英語を話せるカフェというよりも、英会話スクールにカフェコーナーがあるというイメージに近いですね。
”海外のカフェにいるかのように”というのが売りですが、オフィスビルの中なので、旅行気分を味わえるという訳ではありません。
英会話カフェの様子
利用方法
My Engish Room(えいごの部屋)に着いたら、まずは受付を済ませます。受付カウンターでは日本人スタッフの方が対応してくれます。初回はそこで、英会話カフェのシステムの説明を受けます。この段階ではすべて日本語です。
利用方法や料金プランなどの説明を受け、名札を作ったら、いよいよカフェカウンターに進みます。
カフェカウンターでは基本的に全て英語です。”英語のシャワーを浴びる”というのもコンセプトの一つのようで、注文も、外国人スタッフとの会話も、お客さん同士の会話も英語です。
料金は時間制で、制限時間はありません。営業時間内は好きなだけ滞在することができます。好きな時に来て、好きな時に帰るシステムです。ドリンクの追加オーダーも可能です(有料)。誰も時間は教えてくれないので、予算を決めて滞在する場合は、自分で時計を確認する必要があります。
退出する際は、外国人スタッフの方に伝え、伝票を作成してもらいます。その伝票を持って最初の受付カウンターに戻り、料金を支払って終了です。
最終的に、わたしは1時間半滞在していました。
利用料金
利用料金は以下のようになっています。最初のドリンク1杯はサービスになっています。
- お試し(30分):1,000円
- 最初の60分まで:1,600円
- 延長15分ごとに:400円
- ドリンクお替り:400円
入会金(21,000円)と月会費(525円)を支払って会員になると、割引が受けられる他、一日料金の設定があったり、平日のマンスリーパスが使えます。
一般的な英会話スクールのグループレッスンより安く、格安オンライン英会話よりは高い料金設定ですね。
詳しく計算していないのですが、月に2回以上行くのであれば会員になったほうがお得とのことでした。
外国人スタッフ
外国人スタッフの出身地は様々で、英語圏の方とは限りません。(もちろん、ネイティブでなくとも流暢です)
私が参加した日は、アメリカ人スタッフの方が一人で対応していました。帰ろうとしたころにもう一人、モロッコ人の方が来ていました。
ホームページに外国人スタッフが紹介されていますが、どの時間帯にどの方が担当しているかは残念ながら分かりません。そこは普通のカフェのような感じですね。
客層
カフェカウンターには9脚の椅子があります。
私が参加した日は年齢層が高めで、50~60代の男性が中心でした。その後、20代~30代くらいの方もいらっしゃいましたが、男性が多く、女性は私以外に一人だけでした。英会話教室だと、女性の生徒さんも多いですし、”カフェ”と銘打っているので、ちょっと意外でした。
わたしは土曜の午後に行きましたが、私を含め大体5人くらいの方が参加されていました。
旅行前に英語に慣れておきたいという方や、英会話レッスンのように利用されている方、英会話力を上げたい英語講師の方など、皆さん利用目的はさまざまなようです。また、月1回程度〜毎週通われている方まで、頻度もさまざまでした。平日にはもっと頻繁に通っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに、カフェカウンター以外にも机や椅子があり、テキストに向かっている方たちの姿も。本棚には洋書などもあり、英会話以外で利用される方もいらっしゃるのかもしれません。もしくは、レッスン待ちの間のリラックススペースと兼ねているのかもしれないです。
参加してみた感想
どんなところに行くにも初めての時は緊張しますが、今回は特に、どんな場所なのか全く分からず一人で行ったので、かなり緊張気味でした。でも、受付で優しい女性スタッフの方が対応してくださった上、説明は日本語だったので緊張がほぐれました。
また、私が行ったときは皆さん一人参加の方ばかりだったので、仲間に入りやすかったです。また、常連さんばかりではありませんので、皆さん初対面の参加者と話すことに慣れていらっしゃいます。もちろん、外国人スタッフの方も気を配りながら全体に話を振ってくださるので、初心者の方でも安心だと思います。
英会話のグループレッスンや英会話サークルに参加したことのない方は、日本人同士でも英語で話すということに抵抗を感じるかもしれません。しかし、基本的に外国人スタッフの方を交えて会話をしていますので、少し時間が経てば英語で話すことが普通に感じてくると思います。
また、全部英語というルールは厳密なものではありませんので、困った時は日本語使っても大丈夫です。
但し、英会話スクール程会話のバランスが取られている訳ではありません。本当にカフェで店員さんと談笑している感じです。しかもレベルが分かれていないので、話が盛り上がると、どうしてもビギナーの方や無口なタイプの方は発言しづらくなってしまいます。わたしのようなおしゃべりなタイプにはいいシステムですが、控えめな方にはちょっともったいないですね。(私が参加したときは、新しいスタッフの方だったので、ひょっとしたらまだ慣れていないだけだったのかもしれません。)
「こんなところにわざわざお金を払って行かなくても、バーやパブで外国人の方たちと話せばいいじゃないか」と思う方もいるかもしれません。確かに中級以上の方であれば実践的な方法だと思います。しかし、ビギナーの時にはハードルが高いんですよね。
しかも、以前名古屋の外国人向けフリーペーパーに、”日本滞在中に役に立つ日本語表現”として、「すみません。タダで英語は話せません。」というようなフレーズが載っていたんです。ネタみたいなコーナーではあったのですが、実際、日本に住んでいると「なんか英語喋って」という困ったお願いをされることも多いでしょうし、英語の練習の為に話し掛けられるということも多いのでしょう。でもそれって失礼な話なんですよね。友達になりたいのかと思っていたら、英語の練習相手だったなんて、逆の立場で考えたら哀しいですもんね。
但し、名古屋には店員さんがほとんど外国人というレストランやスポーツバーなどがあります。ざっと挙げるだけでも、shootersやRED ROCK、コート・オブ・アームズ、Midtown BBQなど、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア各国のお料理を楽しみながら、店員さんと英語でお話しすることができます。もちろん接客の中なので、英会話カフェのようにしっかり話をすることはできませんが、日本の飲食店と異なり、お客さんとコミュニケーションをとることもサービスの一部という文化なので、カウンターに行けば話をするチャンスが多いです。それを考慮すると、英会話カフェの料金は高く感じてしまいます。
以上の点を踏まえ、実際に英会話カフェに行ってみて感じたメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
◎メリット
- 色んなアクセントの英語を聞くことができる
- 時間や頻度などの自由度が高く、気軽に通える
- 英会話スクールに比べて安価
- 外国人スタッフの方から話を振ってくれるので、人見知りでも参加しやすい
- 様々な経歴の英語学習者と知り合うことができる
- 予約不要なのでちょっと時間が空いた時にも利用できる
△デメリット
- 英語での雑談に支払う料金としては割高
- 英語のレベルがバラバラなので、自分のレベルに合ったペースで会話が進むかどうかは運次第
- その日に出勤しているスタッフが誰か分からない
- タイミングによっては、外国人スタッフ1人に対する日本人客の比率が高すぎる
- 外国人スタッフ・日本人客の顔ぶれによって、楽しさにムラがある
英会話カフェはこんな方向け!
このようにメリット・デメリットもある英会話カフェですが、以下のような方に向いている場所だと思います。
- 日頃独学で英語を勉強しているので、気が向いた時に実際に英語を喋る時間が欲しい
- 仕事帰りにふらっと英会話を楽しめる場所が欲しい(平日20:00まで営業)
- 英語学習仲間を見つけたい
- バーやパブ、国際交流パーティーなどで人に話しかけるのは苦手
- 旅行前、留学前などに、英語で話すことに慣れておきたい
- スピーキング力の向上に力を入れたい
- ”スクール”という雰囲気には馴染めない
スピーキング力を伸ばしたいのであれば、実際に英語で話すのが一番!冒頭にも述べたように英語を話す機会は様々あります。英語学習の目的、性格、上達の過程によって最適な方法は異なるので、上手に利用していきたいですね。
今回お邪魔した英会話カフェも、またタイミングがあったら利用してみたいと思っています。
Today's proverb
Spare the rod and spoil the child.:可愛い子には旅をさせよ