こんにちは。
英会話を始めて、だんだん英語で自分の意思は伝えられるようになってきたのに、会話がイマイチ盛り上がらない…ってことありませんか?
わたしの場合、英会話教室に通い始めて半年くらい経ったころ、そんなスランプに陥りました。レッスンでフリートークになったとき、最近あったこととか、今日の予定とか、そういったことをある程度の長さで話せるようになっているのに、会話としては成立していない感覚。
それは、会話の基本であるアクション・リアクションのリアクションの部分ができていないから。それならテンポよく会話ができるような表現をまとめて覚えてしまおうと手にしたのが、『日常英会話表現4000』というフレーズ集でした。
フレーズ集とは?
実際に英語を話す時に役立ちそうなフレーズを丸暗記してしまおうというコンセプトの本です。ものすごくたくさんのフレーズ集が出版されていますよね。日常生活や、旅行、ビジネスなど、目的に合わせてすぐに使えるフレーズが盛りだくさんです。
会話を盛り上げるにはテンポが大事
冒頭で書いたように、わたしがこの本を手に取った理由は、「英語で楽しく会話をしたい」ということでした。
そもそも会話とは何なのか、英英辞書の力を借りて考えてみます。今日はイギリスのケンブリッジ英英辞典のオンライン版を使用しました。
Conversationとは。
talk between two or more people in which thoughts, feelings, and ideas are expressed, questions are asked and answered, or news and information is exchanged
二人以上の人の間で話すことで、考えや気持ち、アイディアなどを表現し、質問したり答えたりし、情報交換を行うことですね。
つまり一方通行では会話は成り立ちません。言葉のキャッチボールをしながらお互いの思いを伝えることが大切です。そしてこのキャッチボールにはある程度のテンポ感が必要です。投げたボールがいつまでも返ってこなければ話も弾みませんし、そもそもキャッチしてもらえたかどうか分からないようでは、話す気すらなくなってしまう可能性があります。
基本的に、英会話の先生たちはそのあたりのプロなので、ボールを拾いに来てくれますし、こちらがうまく返せなくてもまたボールを投げてくれます。とはいえ、無理やり続いている感は否めません。せっかくの英"会話"ですから、お互い気持ちよく話したいですし、楽しく話せたという感覚がさらなる英語学習のモチベーションにも繋がります。
さらには、いざ英会話の実践の場に出ると、この会話のテンポがとても大事になります。こちらが非ネイティブであることに気を遣って話してくれる外国人の方もたくさんいますが、よほどお互いに興味のある話題があったり、相手そのものに興味があるのでない限り、一方通行の会話では盛り上がりに欠けますし、距離も縮まりません。わたし自身も、結局ネイティブ同士で楽しそうに話しているのを眺めているだけになってしまったり、沈黙の時間が流れたりして、悔しい思いをたくさんしてきました。
このフレーズ集でテンポよく相槌や質問、返答ができるようになったことで、英語で会話をするときの距離感が縮まったことを実感しています。「どこかに留学していたんですか?」と聞かれるようになったのも、この本で勉強してからだと思います。
フレーズ集では喋れるようにはならない?
フレーズ集で英語を勉強することに関して、「フレーズを丸暗記しても英語は喋れるようにはならない」という批判を見かけます。確かにそれは事実です。フレーズ集だけでは喋れるようになりません。シチュエーションに合わせて単語を置き換える必要がありますし、想定外の返しが来た時に対応できなくなってしまいます。
しかし、英語で話せるようになる学習としてではなく、+αの教材として会話をスムーズに進める為にフレーズを身に付けるのであれば非常に効果的だと思います。
この本の特長
『日常英会話表現4000』は、日常で出会うであろう142のシチュエーションに対し、1語~5語までの短いフレーズが20種類前後載っています。この短さが丸暗記に最適ですし、会話のテンポを引き出してくれます。
この本に掲載されているシチュエーションのざっくりとしたカテゴリー分けは、以下の23種です。
- 気持ちを伝える
- 考えを伝える
- 体調を伝える
- 朝のひととき
- 自宅で夜を過ごす
- 家事をこなす
- 自宅でくつろぐ
- 働く
- 学ぶ
- あいさつ
- お祝い・お悔み
- 年中行事
- 出会い
- 招待
- パーティー
- 外食する
- ショッピング
- フィットネス
- 映画
- アウトドア
- 移動する
- 天気・気候
- 緊急事態
これらに対して、すぐに使える表現が4000も入っています。正直なところ、1冊丸暗記するのは不可能です。まずは使えそうなものからざっと覚えてどんどん使ってみて、バリエーションが欲しいと思った頃にまたやってみるという流れがいいのではないでしょうか。わたしもたまに取り出してきて、「あぁ、こういうフレーズもあったな」と思い出しています。
付属のCDは2枚。併せて2時間半ほどのボリュームです。日本語訳の吹込みはなし、もちろんネイティブ音声です。スピードはそこそこ自然な速さだと思います。
フレーズ集を使った勉強法
実際にわたしがこの本で学習した方法をご紹介します。
- まずは本を見ながら一通りCDを聞き、日本語訳を確認します。
- 本を見つつ、CDに合わせて口に出してみます。(オーバーラッピング)
- 日本語訳が頭に入ってからはひたすらシャドーイングです。本を見ずCDの音声をひたすら真似します。
付属のCDの各フレーズの間には2秒弱のブランクがあるので、日本語訳を確認したり、シャドーイングをするのに最適です。
フレーズを口に出すときは、シチュエーションをイメージすると良いと思います。恥ずかしいかもしれませんが、気持ちも込めて!会話で使うのですから、言葉だけでなく、話し方でも自分の思いを伝えることが大事です。また、使う場面を想定していないと、いざという時に言葉が出てきません。
覚えてしまえば絶対に役に立つ、効果も実感しやすいフレーズ集、ぜひお試しください。
以上、英語でのコミュニケーション力を上げるフレーズ集のご紹介でした。
Today's proverb
No answer is also an answer. :返事をしないことも一つの返事である