TOEIC即効対策には『TOEIC L&Rテスト 直前の技術』がおすすめ【試験まで時間がない方へ】

こんにちは。

TOEICに向けて使用していた『TOEIC L&Rテスト 直前の技術』を一冊解き終えたので、使用した感想をまとめたいと思います。2年ぶりのTOEIC、しかも初めて新形式を受けるわたしには、TOEICの感覚を取り戻し、効率よくコツが学べる本でした。 

TOEIC L&Rテスト 直前の技術

『TOEIC L&Rテスト 直前の技術』とは

強面のおじさんが腕組みしているインパクトのある表紙のこの本。「見たことある!」という方も多いのでは。この方がTOEIC界隈で有名なロバート・ヒルキ氏です。さらに相澤俊幸氏、ヒロ前田氏が共著として名を連ねています。TOEIC教材の精鋭が集まって作られた本だと言えますね。

というのも、TOEICは過去問が公開されておらず、問題の持ち帰りもできません。ですから、最新のテストの傾向は実際に受けた受験者の情報が頼りです。その点、TOEICを受け続け、研究している方々が書かれた本ですから、情報の鮮度、問題の難易度、最新の出題傾向等、信頼のおける本だと思います。

お値段は2,376円。TOEIC対策本としては普通〜少し高めの印象です。わたしはAmazonプライムでKindle版が無料になった時に入手しました。とてもラッキーでした!

本の構成と所要時間

TOEICスコアを効率よくアップさせるコツと練習問題11日分のパートに分かれて掲載されています。巻末には模試一回分付き。模試に関しては、予想スコアだけでなくモニター調査による一般正解率も公開されています。細かく分析すれば、自分のウィークポイントが見つけられそうです。

”直前の技術”と銘打っている通り、試験まで時間がない!という方でも無理なくこなせる分量です。逆に言えば練習問題としては少なめです。わたしは土曜に11日分(3時間)、日曜に模試と採点(3時間)の2日間で終わらせてしまいました。初めてTOEICを受ける方、600点未満の方など、隅から隅までしっかり読んで進めたい方は、TOEIC受験の2週間前から始めて、毎日1〜2時間程度で進めれば十分間に合うと思います。

イチオシポイント

この本の最大の特徴は、スコアアップが大きく見込めるパートから順に構成されていることです。万が一試験本番までに終わり切れなくても、スコアアップに効果があるということですね。また、どんな教材も最初の方が気合を入れて取り組んでいるので記憶に残りやすい、という方も多いのではないでしょうか?その点においても、この効果度順という構成は有意義だと思います。

掲載されているスコアアップの秘訣は、とてもバランスが良いと思います。時間管理やマークシートの扱いといったTOEICの基本テクニックから、各パート毎の問題の解き方、誤答を防ぐポイントまで、すぐに役立つコツ簡潔に説明されています。

ただし、既に他の対策本をいくつかやっている方や、既に700点以上取っている方には、目から鱗の情報は含まれていません。「試験目前だけどスコアアップのテクニックを詰込みたい」とか、「久しぶりのTOEICで一通り感覚を取り戻したい」という時に役立つ対策本ですね。

また、試験直前にこれ一冊でテスト対策を完結させるタイプの対策本ですので、英語そのものの勉強法などは書かれていません。基礎単語や文法などの知識が全くない方は、この本だけでスコアを伸ばすのは難しいと思います。

この本でスコアアップを狙える対象者

以下のいずれかに当てはまる方は、この本でスコアアップを見込めると思います。

  • 基礎英語の学習が済んでいてTOEIC初受験の方
  • スコア500〜600くらいで伸び悩んでいる方
  • 新形式初受験の方

やり終えての感想

私はこの本に入る前に、新形式の問題に慣れておこうと、電子辞書に入っている以下の2冊をやりました。

  • TOEIC®テスト 新形式問題 やり込みドリル(アルク)
  • TOEIC®テストスコアアップ 新形式問題付(旺文社)

この2冊に書かれていた解説や解法テクニックに比べて、この『直前の技術』は簡潔で実践的だと思います。まさに、土壇場でなんとかしたい人向け。ロバート・ヒルキ氏の本は初めてでしたが、人気があることに納得がいきました。特に、TOEICのリスニングパートに多いひっかけ問題に関しては、正解の解説だけでなく、紛らわしい誤答に関しても分かりやすく理由が述べられています。スコアアップのために落としてはいけないポイントがしっかり押さえられます。

初受験の方や、スコアが伸び悩んでいる方は、直前と言わず、ひと月くらい前から3周この本を繰り返すといいのではないでしょうか。

既に700点以上を取ったことのある方がスコアアップを狙うのであれば、この本ではなく、公式問題集で本番さながらのトレーニングを繰り返すか、900点越えを目指す方の為の本を買うことをお勧めします。 

CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術

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Today's proverb

Better bend than break. 長い物には巻かれろ