英検準1級~1級の長文対策にも最適!『テーマ別英単語 ACDEMIC』でアカデミックな英文の読解力を高めよう。

こんにちは。すっかり更新が滞ってしまっていました。というのも先日、英検1級の一次試験を受けてきたんです。初受験ということで、ブログそっちのけで対策に集中していました。

準1級取得から2年。「元々読解は得意だし、リーディングはなんとかなるだろう。」と若干なめていたのですが、過去問を解いてみて、あまりの難しさに焦りました。

そんな手強い英検の長文対策に使ってみたのが、『テーマ別英単語 ACADEMIC』シリーズです。ひと月ほど毎日読み続けた結果、抜群の効果を発揮し、リーディングパートで満点を取ることができました!

文脈で単語を覚えるタイプの教材なのですが、英検やTOEFLなど、アカデミックな内容の文章が出題される試験を受ける方にとってもオススメの教材です!

そこで今日は、『テーマ別英単語 ACADEMIC』シリーズを、それぞれのレベルや特長とともにご紹介します。

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『テーマ別英単語 ACADEMIC』とは

「文脈から英単語を身に付けよう」というコンセプトの『テーマ別英単語 ACADEMIC』は、同コンセプトの『話題別英単語 リンガメタリカ』『速読英単語』『速読速聴・英単語』シリーズ等と同じZ会出版の教材です。著者は『リンガメタリカ』と同じ中澤幸夫さんですので、受験の時に英語を頑張った方には馴染みのあるお名前かもしれません。

一応単語帳という位置づけですが、単語のレベルに見合ったハイレベルな英文で構成されているので、リーディングやリスニングにも使えるんです!むしろ、試験対策の単語帳として使うには、載っている単語に偏りがあるため、リーディング&リスニング+単語という感覚で使うのがいいと思います。

わたしは『速読速聴・英単語』シリーズを愛用してきましたが、この『ACADEMIC』も含め、長文の中で単語に触れていく方式の教材は読み物としても面白いですし、同時に教養も高まるのでとってもお得な教材なんです!

www.inspire-english.net

このシリーズには、

  • 初級
  • 中級(人文・社会科学編)
  • 中級(自然科学編)
  • 上級(人文・社会科学編)
  • 上級(自然科学編)

の5冊があり、全部で100本の英文が掲載されています。どれも教材として書き下ろされたものではなく、ネイティブ向けに書かれたものの抜粋ですので、かなり読み応えがあります。

中級以上は人文・社会科学編(文系)と自然科学編(理系)に分かれていますが、背景知識の解説が豊富なので、どちらも楽しめると思いますよ。ただし、一番簡単な初級でも、英検2級程度、英会話では中級クラスの方でないと難しいです。

TOEFLや英検、大学入試などに向けてアカデミックな英文を読めるようになりたい方にオススメですね。

特長

それでは、数ある"文脈で単語を覚える系"の単語帳の中で、特にこの『ACADEMICシリーズ』をお勧めしたいと思った点をご紹介します。

アカデミックな話題に強くなる

海外留学や、英語論文を読めるようになるための準備のような位置づけの本書は、英文で取り上げられている話題がとても専門的です。『速読速聴・英単語シリーズ』は一般的な教養を高める話題が豊富なのに対し、『テーマ別英単語 ACADEMICシリーズ』は、よりディープな内容になっています。

このシリーズの最大の特徴は、日本語での背景知識の解説が豊富なこと。高度な内容を英語だけで本当に理解するのは難しいですし、抜粋された英文だけでは、日本語訳の方を読んでもスッキリ理解できないことがしばしば。

しかし、本書は関連語句を紹介しながら、とても丁寧に背景知識が解説されています。この解説だけでもかなり読み応えがあります。

英語とともに教養も高められるのを実感できる親切な構成です。

生の英語に触れられる

一般的な英語教材は、教材として書き下ろされた英文が掲載されていることが多いので、単語の意味さえ分かれば比較的学習者にも読みやすいのですが、このACADEMICシリーズは、様々な文献からの抜粋なので、非常に読みづらいです。つまり、ネイティブ向けの生の英文を詳しい解説付きで読むことができるんです!

この手のアカデミックな文章は、一文が非常に長く、ややこしい構文が使われていることもしばしばあります。コンマでいくつもの付加情報が挟まれたり、後ろにくっついたりしているので、意識して読まないと、「何が主語でどれが動詞だ!?」ということが度々起こります。

このシリーズなら、難しい文法項目に関しては、英文の下部に簡単な説明が入っていますし、日本語訳と照らし合わせながら精読することで、複雑な英文を速く、正確に読む練習ができるんです。

アカデミックな文章を読むトレーニングにぴったりですよね。

予備知識のない分野の英文を読む(聞く)ストレスに慣れる

これは試験対策の話になりますが、馴染みのないテーマの長文を読んだり聞いたりすることって、ストレスがかかりますよね。特に試験本番となると、分からない苛立ちと焦りによって、本来なら落ち着いて読めば分かるものもどんどん頭に入らなくなってしまいます。

しかし、テストに出てくる可能性のある話題の予備知識をすべて網羅するのは不可能です。それなら、分からない状況に慣れてしまうしかないんです!

この本は、背景知識解説1→単語&フレーズ→英文→背景知識解説2→関連語句、という順で構成されていますが、使い方はもちろん自由です。わたしはいきなり英文を読むようにしていました。もちろん読んでいる時は苦しいですし、分からなさすぎて眠たくなることもあります。でもそれを乗り越えて5冊読み終えた頃には、苦痛で仕方なかった英検1級の長文が、だいぶ楽に読めるようになっていました。

まずは速読、次に精読と、読み方を変えてトレーニングするのがコツです。

使い方

著者の方も書かれていますが、この本は目的によって様々な使い方ができます。CDもついているので、黙読、音読、リスニングと繰り返して使うことで、難しい英単語もだんだん頭に入ってきますよ。

アカデミックな話題が苦手な方

「アカデミックっな英文をあまり読んだことがない」「日本語で読むのも苦手」という方は、思い切って背景知識を2パートとも読んだ上で、英文を読むことをオススメします。これを繰り返していくうちに、だんだん未知の英文への抵抗感がなくなっていくはずです。

英語で教養を高めたい方

英語力とともに教養を高めたい方は、本の順番通り、背景知識1→単語&フレーズ→英文→背景知識2→関連語句の順で進めていくのがいいと思います。豊富な背景知識解説が、知的好奇心を刺激してくれますよ。

資格試験対策に利用したい方

英検、TOEFL、IELTSなど、アカデミックな内容の資格試験を控えている方は、背景知識や単語を先に確認せず、いきなり英文に挑戦することをオススメします。一度で理解できなければ2、3度読み、知らない単語は確認して、それでも分からなければ背景知識を読んで再度挑戦。最後には日本語訳も確認しながら精読。この流れでたくさん英文を読んでいくと、初めて読むアカデミックな文書への苦手意識がなくなり、ややこしい文章も初見で頭に入りやすくなってきます

シリーズ各書の特徴

それでは、レベル別、文系・理系で5冊ある『テーマ別英単語 ACADEMIC』シリーズについて、それぞれの特徴をご紹介します。

全般的に言えることですが、初級、中級、上級に分かれているものの、語彙レベルを制限して書かれた英文ではないので、初級に難しい単語が入っていたり、上級で簡単な単語が見出し語になっていることがあります。また、自分の得意分野は読みやすく、そうでない場合は読みにくいと思うので、レベル分けはそんなにはっきりしていません

また、文系・理系のどちらにもまたがるエリアのテーマも取り上げられているため、その線引きも緩やかです。

ですので、以下を参考にしつつ、できれば5冊とも使うことをオススメします!どれも興味深い話題ばかりですよ。

初級

■レベル

  • 英会話:中級
  • TOEIC:470~730
  • 英検:準2級~準1級

■コンテンツ 

  1. ソーシャルビジネスとはどういうものか
  2. 組織における危機管理
  3. 知的所有権を巡る諸問題
  4. 特許権を取得できるものは?
  5. 正確な思考とはどのようなものか
  6. 多元的知能
  7. 肉体と病気をどう超越するか
  8. 戦争についてのフロイトの考え
  9. 「人類は死を選択するのか?」ーバードランド・ラッセルの演説から
  10. アンネの日記 ー 言葉の奇跡!
  11. 進化心理学 ー 新しい心の研究法
  12. 明らかになりつつある自閉症の特徴
  13. ストレス対処法
  14. イソップ物語の教訓
  15. 人間の命の長さについて
  16. マザー・テレサ ー 愛の遺産
  17. 私には夢がある ー キング牧師の演説
  18. 木 ー ジョイス・キルマーの詩から/木を抱き締め、伐採から守れ!
  19. 有機農業賛否両論
  20. 使用済みアイポットをどうリサイクルするか ー 電子機器廃棄物の問題
  21. 緑の革命 ー 選択から必須へ
  22. 科学の過去と未来に思いをはせて
  23. UFOとエイリアン ー 本物、それとも偽物?
テーマ別英単語 ACADEMIC [初級]

テーマ別英単語 ACADEMIC [初級]

 

中級

■レベル

  • 英会話:中上級
  • TOEIC:600~860
  • 英検:2級~1級
人文・社会科学編

■コンテンツ

  1. マルクス主義は21世紀にも妥当するのか
  2. プラトンのイデア論
  3. ポストモダニズムとは何か
  4. グローバル化とアラブ世界
  5. テロリズム
  6. なぜ陪審員制があるのか
  7. 金融バブル小史
  8. 必要性高まる非政府団体
  9. 現代動機付け理論概説
  10. 言語はどこから生まれたか
  11. 梅毒はコロンブスがアメリカから持ち帰ったのか
  12. ニコラス・スパークスの『きみに読む物語』から
  13. 異常行動の説明
  14. 苦しみに意味を見出すことは可能なのか
  15. ピアジェの遊びの理論
  16. ゴータマ・シッダールタ小伝
  17. なぜ善良な人に悪いことが起こるのか
  18. 極刑についての若干の倫理的問題
  19. 非言語による漏洩 ー知らずに自分の情報を漏らすのをどう回避するか
  20. ブログ ー 地球上で最大のコーヒーハウス
テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 01人文・社会科学編

テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 01人文・社会科学編

 
自然科学編

■コンテンツ

  1. 医者は患者の質問をどのように扱うべきか
  2. バイオテクノロジーとアメリカ社会
  3. 死にゆく患者への看護
  4. 素晴らしき間違い
  5. 動物の家畜化 ー 何が問題なのか
  6. 免疫組織と感染病
  7. 人間の大脳皮質はどのようにして大きくなったのか
  8. アロイス・アルツハイマーとアルツハイマー病
  9. 子供の脳はどのようにして読字・読書ができるようになるのか
  10. プランクの法則
  11. ハイゼンベルクの不確定性原理
  12. ビックバン
  13. アインシュタイン小伝
  14. ガリレオ小伝
  15. ニュートン小伝
  16. 地球温暖化
  17. 食の安全と市場の力
  18. プリオン ー 人食い人種から狂牛まで
  19. 世界を汚染して ー 危険な原子力
  20. 科学的発見の歴史/決定論と自由意志
テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 02 自然科学編

テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 02 自然科学編

 

上級

■レベル

  • 英会話:上級
  • TOEIC:730~990
  • 英検:準1級~1級以上
人文・社会科学編

■コンテンツ

  1. アメリカ的民主主義の源流
  2. ソフトパワーとは何か
  3. 衰退するアメリカのソフトパワー
  4. 軍事ケインズ主義
  5. 経済学の論理
  6. 期待形成に関する理論
  7. 市場原理主義
  8. 経済・ビジネス理論
  9. 企業の社会的責任
  10. グーグル10の黄金律
  11. サピア・ウォーフの仮説
  12. 英語の性差別
  13. 『日の名残り』から
  14. モンティーニュ『随想録』から
  15. エミリィ・ディキンソンの詩/W・H・オーデンの詩
  16. 神話と科学
  17. 英雄と冒険
  18. フーコーと一望監視装置
  19. 大衆運動の分析
  20. 宗教の多様性と自由
  21. 貧者と観点から
テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 01 人文・社会科学編

テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 01 人文・社会科学編

 
自然科学編

■コンテンツ

  1. 科学とえせ科学
  2. 黒鳥の論理
  3. 科学の断片化について
  4. 科学の間違いを回避する
  5. 人間とチンパンジーの遺伝子研究
  6. 眼は進化の産物か?
  7. 心の理論
  8. 暗号法の基礎知識
  9. ピークオイル賛否両論
  10. 人間中心主義への攻撃
  11. ガイア仮説
  12. 子どものセンス・オブ・ワンダーをどう育てるか
  13. 人工多能性幹細胞 ー 再生医療における金字塔
  14. 自然治癒力とプラセボ効果
  15. 科学的証拠に基づく医療
  16. 発達障害者たちの純真な世界
テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 02 自然科学編

テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 02 自然科学編

 

まとめ

『テーマ別英単語 ACADEMIC』は、そのタイトル通り、アカデミックな英文を読めるようになるために最適な教材です。これを5冊やり切る頃には、英文の見え方が変わっています。ぜひその力を信じて使ってみてください!

 

わたしは今、二次試験の対策に取り組んでいます。資格試験に挑戦しようとしている皆さん、頑張りましょう!!

 

Today's proverb

Hope for the best, but prepare for the worst:念には念を。