英語と発音の異なる外来語25選【カタカナ語では通じない⁉】

こんにちは。

さまざまな外来語を取り込んできた日本語。特にビジネスの場でその数は年々増え、日本語のはずなのに、なんだか意味が良く分からないなんてこともありますよね。

そんな外来語ですが、全てが英語由来とは限りません。また、どの言語にも当てはまらない和製英語もたくさんあります。そのため、英語で話す時にそのまま使えるかと思いきや、さっぱり意味が通じない単語がたくさんありますよね。

バイキング(buffet)、アルバイト(part-time job)なんかは良い例ですよね。

しかし、単語そのものが全く異なる外来語や和製英語は、独学で英語を勉強していても気が付きやすいのですが、密かに厄介なのは、英語と似ているけれど発音の異なる外来語です。意味が同じなため、スペルを見ただけでは、発音の違いにあまり気が付きません。そして、人前で読み上げた時に指摘されたり、ちょっとした発音の違いで通じなかったりすることが結構あるんです!

そこで今日は、英語に似ているけど紛らわしい外来語25個をご紹介します。

意味と発音記号は、Cambridge Dictionaryから引用しています。各単語のリンクから発音音声が確認できます。

ボンダイビーチの落書き

一般的な英単語

アルコール

alcohol

UK /ˈæl.kə.hɒl/  US /ˈæl.kə.hɑːl/

a clear liquid that can make you drunk, also used as a solvent (= a substance that dissolves another) and in fuel and medicines

大人が英語で会話する時によく話題に上るお酒の話。日本語の”アルコール”とは発音が異なります。

まずは、スペルをよく見てください。alcoとolの間に"h"が入って、"alcohol"となっていますよね。カタカナ発音では、”アルコール”とコを伸ばして発音しますが、英語の場合、この”コ”の後に"h"を発音します。カタカナで表記するとすれば、”アルコホール”となります。

さらに日本語では、平坦に”アルコール”と発音しますが、英語の場合、アクセントは”ア”にあります。したがって、”ルコホール”と発音すると、英語の発音に近づきます。さらに、最後の”ル”は、子音の"l"のみ発音します。”ホ”の後に、舌を上前歯の裏側にくっつけて終わらせれば大丈夫です。

日本人の英語に慣れていないネイティブの方と話す時には、聞き返されることの多い単語ですね。

ビール

beer

UK /bɪər/  US /bɪr/

an alcoholic drink made from grain and hops (= a type of plant)

アルコールに続き、大人の英語学習では度々話題に上る”ビール”。これもまた、英語とは発音が異なります。

そもそも日本語の”ビール”は、オランダ語の"bier"が由来だとされています。英語の場合、スペルをみていただくと分かるように、"r"で終わっているので、”ル”とはなりません。カタカナで表記するのであれば、”ビア”が近くなります。ただし、最後が"r"なので、”ビ”の後そのまま舌を奥に引っ込めるようにしてください。

夏に人気のビアガーデンの”ビア”ですね。

リキッド

liquid

UK・US /ˈlɪk.wɪd/

a substance, such as water, that is not solid or a gas and that can be poured easily

液体を意味する”リキッド”は、 リキッドファンデーションなど日本語でも使われる身近なカタカナ語です。しかし、”キッ”の部分の発音が異なります。

スペルを見てみると、liとdの間は"qui"となっています。quick(kwɪk)と同じスペル、同じ発音なんです。(ただし、liquidはliq-uidで音節が分かれ、quickは1音節です。)カタカナで表現すると、”リクウィッド”になります。最後の”ド”も、"d"のみ発音する為、舌の先で上の歯茎の裏側をはじくイメージです。

quickも、”クイック”よりは”クウィック”と発音した方が、英語っぽくなります。

レジャー

leisure

UK  /ˈleʒ.ə/  US​ /ˈliː.ʒɚ/

the time when you are not working or doing other duties

日本では「余暇に出かけたり楽しむこと」を”レジャー”と言いますが、英語ではただの「余暇」ですので、若干意味が異なります。さらにこの"leisure"はイギリスとアメリカで発音が大きく異なります。

カタカナ英語の”レジャー”はイギリス発音に近いです。ただし、語尾はあまり伸ばさないので、”レジャ”と発音した方がよりイギリス発音に近付きます。アメリカ英語の発音をカタカナで表現するとしたら”リージャー”となります。語尾は舌を引っ込めて、短めに"r"を発音します。

英語学習者が国による発音の違いを細かく意識する必要はないので、アメリカでは発音が違うということだけ覚えておきましょう。

アイロン

iron

UK /aɪən/  US /aɪrn/

a piece of equipment for making clothes flat and smooth that has a handle and a flat base and is usually heated with electricity

"iron"には鉄という意味もありますが、日本と同じく服のしわを伸ばす”アイロン”という意味もあります。日本では、アイアンマン(鉄人)のように、鉄としては”アイアン”、道具としては”アイロン”と音が変化しますが、英語ではどちらも同じ発音です。しかし、イギリスとアメリカでは発音が異なります。

アイアン”に近いのがイギリス英語。”アイロン”に近いのがアメリカ英語です。ただし、アメリカ英語の”ロ”は"r"の発音なので、はっきりした”ロ”の音ではありません。舌をひっこめて発音します。”アイアン”と”アイロン”の中間のような音ですね。

単語によってイギリス寄りだったり、アメリカ寄りだったりするのが面白いですね。

セーター

sweater

UK /ˈswet.ə/  US /ˈswet̬.ɚ/

a piece of clothing, typically with long sleeves and made from wool, that is worn on the upper part of the body/

日本語では”セーター”と言いますが、英語ではスペルの通り"w"が発音されます。

イギリス英語では”スウェタ”、アメリカ英語では”スウェター”といった発音です。"leisure"と同様に、アメリカ英語の語尾は舌を奥に引いて短い"r"の音を作ります。頭の”ス”は、どちらも子音の"s"のみを発音するので、舌先を上の歯の根元に近付け、隙間から息を出した時に出る音になります。

近年日本では”トレーナー”を”スウェット”と呼ぶようになり、”スウェ”という発音が身近になりましたが、昔の日本人には”セ”が一番近い音だったのかもしれませんね。

ビニール

vinyl

UK・US /ˈvaɪ.nəl/

strong plastic that can be bent, used for making floor coverings, furniture, clothing, etc., or (especially in the past) records

日本語では頻繁に使われる”ビニール”ですが、英語の"vinyl"は化学用語のためほとんど使用されません。(その代わりに、日常生活では"plastic"が使われます。)

この"vinyl"は日本語と発音が大きく異なり、カタカナで表すと”ヴァイナル”という音になります。"vi"と書きますが、”ヴィ”ではなく”ヴァイ”と発音します。tiny(ˈtaɪ.ni)の"i"と同じですね。

英語で「ビニール袋」は、"vinyl bag"ではなく、"plastic bag"と言います。

エネルギー

energy

UK /ˈen.ə.dʒi/  US /ˈen.ɚ.dʒi/

the power and ability to be physically and mentally active

日常生活から科学技術まで、あらゆる場面で使用される”エネルギー”という言葉ですが、この発音はドイツ語から来ています。

英語では”エナジー”という発音です。より英語っぽく表記するのであれば、”エナヂィ”が近いと思います。最近は日本語でも「エナジーが湧いてくる」のように、「活力」を意味する時には”エナジー”というカタカナ語を使ったりしますが、本来、エネルギーもエナジーも同じ単語なんですよ。より英語に近づけるためには、語尾をあまり伸ばさないのがポイントです。

ドイツ語からの外来語って結構多いんですよね。

テーマ

theme

UK・US /θiːm/

the main subject of a talk, book, film, etc.

本や映画などの話をしている時に度々使う、”テーマ”という単語。これも英語とは発音が異なります。

日本語の”テーマ”という発音は、ドイツ語の"thema"から来ています。英語の綴りは、"theme"です。最後は"e"なんです。しかも日本人が苦手とする"th"で始まります。これをカタカナで表現すると”シーム”が近いですね。「thの発音は、上下の歯の間に舌を挟む」と言われたりしますが、そんなに大げさにthを発音する必要はありません。舌を広げた状態で、舌先を上前歯の先の裏側に当てるというイメージで大丈夫です。最後も母音の"m"だけ発音するので、”ム”とはっきり発音するのではなく、口を閉じるだけで終わらせます。

発音が難しいので、リンクの辞書で音声を確認しつつ練習してみてください。

ジャンル

genre

UK​ /ˈʒɑ̃ː.rə/ /ˈʒɒn.rə/  US​ /ˈʒɑːn.rə/

a style, especially in the arts, that involves a particular set of characteristics

フランス語から来た”ジャンル”という単語。英単語にもなっていますが、発音は異なります。

カタカナにすると、”ジャーンラ”のような音になります。フランス語由来ということで、英単語の発音規則ともちょっと違うので、戸惑う単語の一つですね。最後の”ラ”は”r”なので、舌を奥に引っ込めて発音してください。

音楽や映画、本などの話題になると、良く出てくる単語です。

フィナーレ

finale

UK・US ​/fɪˈnɑː.li/

the last part of especially a musical or theatre performance, especially when this is very exciting or emotional

イタリア語由来の由来の”フィナーレ”。同じ語源の"final"という英単語がありますが、音楽やお芝居などの終局には、英語でも"finale"が使用されます。しかし、発音は”フィナーレ”ではありません。

英語では、語尾の"e"を”イー”と読む傾向があります。そのため、"finale"は”フェナーリィ”のように発音されます。

演劇の話をしていて先生の口から出てきた単語ですが、最初は"finale"とすぐに結びつきませんでした。

アンチ

anti

UK ​/æn.ti-/  US​ /æn.t̬i/ /æn.taɪ/

a person who is opposed to something or someone

opposed to or against

元は「反対、敵対、対抗、排斥」などを表す接頭辞であるanti-ですが、口語表現としては"anti"単独で「反対者」という意味でも使用されます。日本語でも”アンチ”という言い方をすることありますよね。

この”anti”には2つの読み方があります。主にイギリスで使用される”アンティ”と、アメリカで使用される”アンタイ”です。辞書によると、アメリカでも”アンティ”の発音が使用されるようですが、アメリカ英語の教材音声では”アンタイ”が主流のようです。

”ア”の発音をちゃんと"æ"(アとエの中間のような音)にしないと、イギリス英語圏の人には特に、"untie(解く、解放する)"に聞こえてしまうようです。

ニッチ

niche

UK ​/niːʃ/  US ​/nɪtʃ/

an area or position that is exactly suitable for a small group of the same type

ビジネスの場などで使われる”ニッチ”という言葉。英語でも"niche"が同じシチュエーションで使えますが、元々フランス語から来たこの言葉は、イギリスとアメリカで発音が異なります。

ニッチ”に近いのはアメリカ式。イギリス英語では、”ニーシュ”のような発音です。どちらも語尾は子音のみ発音しますので、要注意です。

ビジネスの中には、用法のちょっとズレた和製英語も多い中、発音だけ気を付ければそのまま使えるのはラッキーですね。

カオス

chaos

UK /ˈkeɪ.ɒs/  US /ˈkeɪ.ɑːs/

a state of total confusion with no order

「混沌」を意味する”カオス”も発音に注意が必要です。

イギリスでは”ケイアス”、アメリカではちょっと伸ばして”ケイアース”という感じの音になります。最後の"s"はこれまた無声音なので、子音だけ発音します。舌先を上の歯の根元に近付け、隙間から息を出した時に出る音です。

語源であるギリシャ語の"χάος"も”ケイオス”という発音らしいので、なぜ”カオス”になったのかは不明です。

イデオロギー

ideology

UK​ /ˌaɪ.diˈɒl.ə.dʒi/  US /ˌaɪ.diˈɑː.lə.dʒi/

a set of beliefs or principles, especially one on which a political system, party, or organization is based

ドイツ語の"ideologie"からやってきた”イデオロギー”という単語は、英語でもそのまま使用されていますが、これまた発音が異なります。

まず語頭の"i"は、”アイ”と発音します。"deo"の部分は”デオ”ではなく”ディア”。(アクセントの違いなどはありますが、"idea"に似ていますね。)そして語尾の"gy"は”ギー”ではなく”ジィ”です。どちらかというと、”ヂィ”という表記からイメージする音に近いと思います。したがって、”アイディアロヂィ”となります。

エネルギーに続き、語尾が”ギー”で終わるドイツ語由来の単語は、英語読みで”ヂィ”となります。

ヒエラルキー

hierarchy

UK /ˈhaɪə.rɑː.ki/  US /ˈhaɪ.rɑːr.ki/

a system in which people or things are arranged according to their importance

学習者が発音で悩まされる単語がこれです。フランス語からやってきた”ヒエラルキー”という言葉ですが、英語の発音は全く異なって聞こえます。

カタカナ表記にするのであれば、”ハイエラーキィ”となります。まず最初の”ヒ”が”ハイ”になるのは、これまでと似たパターンだと思います。"rar"の部分は"r"が連続するので、身構えてしまう方もいらっしゃると思います。舌を引っ込めながら”アー”というイメージで発音すると、近い音が出せるはずです。そして、最後の”キ”はあまり伸ばしません。

中級以上になるとたまに使用することのある単語ですが、最初の頃はこの発音がとっても苦手でした…。

ワクチン

vaccine

UK・US ​/ˈvæk.siːn/

a substance containing a virus or bacterium in a form that is not harmful, given to a person or animal to prevent them from getting the disease that the virus or bacterium causes

日本の医療用語の多くは、ドイツ語から来たと言われています。”ワクチン”はドイツ語で"vakzin"。”ヴァヅィン”と聞こえるこの単語が、なぜ”ワクチン”となったのかは不明ですが、英語の発音はさらに異なります。

英語の”vaccine”は、カタカナで表すと”ヴァクシーン”です。より英語らしく表現するのであれば”ヴァクスィーン”でしょうか。”ワ”ではなく”ヴァ”、”チ”ではなく”シー(スィー)”となるところがポイントです。

これは、知らないと同じ単語とは気付かないレベルかもしれません。

ウイルス

virus

UK​ /ˈvaɪə.rəs/  US​ /ˈvaɪ.rəs/

an extremely small piece of organic material that causes disease in humans, animals, and plants

ウイルス”もドイツ語の"virus"から来ています。ドイツ語では”ヴィロス”といった感じの発音です。英語はドイツ語とスペルが全く同じですが、発音が全然違います。

英語の場合は、”ヴァイラス”という発音になります。”ウイ”ではなく”ヴァイ”、”ル”ではなく”ラ”になります。ただし、”ラ”は"r"なので、下を引っ込めながら発音してください。語尾は無声音の”ス”です。舌先を上の歯の根元に近付け、隙間から息を出して"s"の音を出してください。

これまた英語の発音を知らないと、お互いに「??」となる単語ですね。

アレルギー

allergy

UK /ˈæl.ə.dʒi/  US /ˈæl.ɚ.dʒi/

a condition that makes a person become sick or develop skin or breathing problems because they have eaten certain foods or been near certain substances

現代人にはますます身近な”アレルギー”も、ドイツ語の"allergie"を元にした外来語です。そのため、英語の発音が異なります。

英語では、”アレヂィ”となります。最初の”ア”は"apple"と同じ"æ"の音です。”ア”と”エ”の間の音を狙ってください。語尾は、エネルギーやイデオロギーと同じく”ヂィ”になります。

わたしも花粉症持ちなので、この単語は良く使います。

ガーゼ

gauze

UK /ɡɔːz/ US /ɡɑːz/

a very thin, light cloth, used to make clothing, to cover cuts and to separate solids from liquids, etc.

日本語の”ガーゼ”はこれまた医療用語なので、ドイツ語由来です。ドイツ語の"gaze"は”ガーヅェ”のような発音です。英語では、"gauze"と綴られ、発音も異なります。

英語では、”ゴーズ”となります。最初の”ゴ”はしっかり口の中を広げて発音します。最後は子音の"z"のみを発音してください。"s"と同様の口の形(舌先を上の歯の根元に近付け、隙間から息を出す)で、”ズ”と発音してみてください。難しい場合は、小さく”ズ”というようにすれば、英語らしく聞こえると思います。

「医療関係の外来語はほとんどドイツ語である」ということを頭に入れて、意識的に英語の発音を確認するようにしましょう。

ビタミン

vitamin

UK /ˈvɪt.ə.mɪn/  US /ˈvaɪ.t̬ə-/

any of a group of natural substances that are necessary in small amounts for the growth and good health of the body

健康に欠かせない栄養素である”ビタミン”。これもイギリス英語とアメリカ英語で発音が異なります。

イギリス英語は日本語の”ビタミン”に近い”ヴィタミン”です。ただし、頭の”ヴィ”にアクセントがくるので、”ヴィタミン” と発音してください。アメリカ英語は冒頭の部分の発音が異なり、”ヴァイタミン”となります。

どちらを使っても基本的に通じると思いますが、発音の違いがあることを頭に入れておきましょう。

ゲノム

genome

UK /ˈdʒiː.nəʊm/  US /ˈdʒiː.noʊm/

the complete set of genetic material of a human, animal, plant, or other living thing

専門用語になりますが、”ゲノム”もドイツ語から来た外来語です。

エネルギーの”ギー”が”ヂィ”になったように、”ゲ”が”ヂィ”に変わります。”ヂィーノム”ですね。最後の”ム”は"m"なので、”ム”と言うのではなく、口を閉じるだけで終わらせてください。

英検やTOEFLなど、アカデミックなトピックが出てくる試験を受ける方は覚えておきましょう。

固有名詞

イケア

IKEA

北欧スウェーデン生まれの大型チェーン”IKEA(イケア)”。お洒落なデザインの家具や生活雑貨が低価格で手に入るということで、世界中から愛されています。日本でもすっかり定着しましたよね。

日本の”イケア”は、スウェーデン語の発音から来ています。英語の場合は、「"i"は”アイ”、"e"は”イ”と発音する」という一般的な英語の発音ルールが適用されてしまい、”アイキア”と呼ばれています。

このルールによって音が変化することを防ぐ為に、CaféやPokémonはéを使用し、”エ”と読ませているんです。

コストコ

COSTCO

アメリカ生まれの”コストコ”は、メンバーシップ制のウェアハウス・クラブです。それなのに、なぜか日本では本家アメリカと発音が違うのです。 

英語には、スペルにはあるのに発音しないサイレントレターというものが存在します。"COSTCO"の"t"も、"castle"や"Christmas"と同様に発音しない"t"なので、カタカナで表記すると、”コースコ”と”カースコ”の中間みたいな音になります。

Wikipediaによると、発音を変えた理由は以下だそうです。

Costco日本上陸時に、中国遠洋海運集団が「コスコ」で既に商標登録していたため、敢えて「ト」を入れた「コストコ」を正式名称とした。

中国企業の商標登録は大きな問題になっていますが、コストコも被害に遭っていたのですね。

ワンオクロック

ONE OK ROCK

最後におまけです。世界進出も果たし、人気を集めている日本のロックバンド、”ONE OK ROCK(ワンオクロック)”は、英語読みにするときはバンド名が変わるんです!

Wikipediaによると、バンド名の由来は以下の通りです。

結成当時、練習スタジオに入るのが、深夜パックで料金が安くなる毎週末の午前1時(one o'clock)だったことから、o'clock部分をOKとROCKに置き換え、「ひとつの良いロック」にかけて名付けられた。

ということで、"L"と"R"を区別しない日本人にしか通じないバンド名なんですね。そのため、海外で活動する時には、”ワンオーケーロック”という読みで公式に統一されているんです。

ワンオクファンの外国人の友人が「”ワンオーケーロック”が…」と話していて、初めて知りました。

まとめ

年々増えていく外来語。そのお陰で、意外とハイレベルな英単語を知っているため、驚かれることも多々あります。しかし、便利な反面、意味や用法、発音が異なることによって、英語学習の妨げになることも。特に今回ご紹介したような、発音だけ要注意な単語は、音声や発音記号を確認していないと違いに気付かないため厄介です。

そこで、以下のポイントに注目してみてください。

Point

外来語は英語由来とは限りません。
医療系はドイツ語、芸術系はフランス語やイタリア語からきた外来語が多々あります。
他にも別の言語からきたものや、英語なのにカタカナ語がかなり異なるものもありますので、新しい単語に出会った時は、発音も確認するようにしましょう。

今回はご紹介しませんでしたが、国名や地名、料理名なども、カタカナ語と発音が大きく異なるものが多々あります。”クロワッサン”が”croissant(krwɑːsάːŋ/krwˈæsɔŋ)”で、”クローント”という発音になるのは、ご存知の方も多いかもしれません。

厄介ではありますが、言語の歴史を知ることができるのも、外来語の楽しみの1つです。せっかくなら楽しく学んでいきましょう♪

 

Today's proverb

The apple never falls far from the tree.:親子は似るものだ