こんにちは。
英検1級合格後、ますます英語学習熱が高まっています。というも、試験を受けたことで自分の伸ばしたい能力が明確になったからなんですね。
私の場合、
- リーディング力 > リスニング力のバランスをリーディング力 = リスニング力に引き上げに行ったる
- 世の中のことを英語で理解し、語ることができるようにする
の2点が最重要課題となっています。
そんな中、試験直後から始めたのがCNN ENGLISH EXPRESSです。中級以上の英語学習者の方に大人気の月刊紙ですが、これまで使ったことがありませんでした。
実際に半年使ってみてとても面白い教材だと感じ、ついに定期購読に切り替えました!英検1級取得前に始めておくべきだったと後悔しています。
もっとたくさんの方に知ってもらいたい!ということで、今回は時事英語を身に付ける最強教材、CNN ENGLISH EXPRESSをご紹介いたします。
- CNN ENGLISH EXPRESSとは
- CNN ENGLISH EXPRESSが向いている方
- 私のCNN ENGLISH EXPRESS活用法
- CNN ENGLISH EXPRESSを続ける効果
- CNN ENGLISH EXPRESSを読む方法
- まとめ
CNN ENGLISH EXPRESSとは
CNN EEとも呼ばれる『CNN ENGLISH EXPRESS』は、朝日出版社が発行している英語学習雑誌で、30年以上の歴史があるそうです。
アメリカのニュース専門局であるCNNのニュースやインタビュー等を素材にしており、生の英語を聞きながら、リスニング力、語彙力、発信力等を総合的に鍛えられる教材です。
ニュース以外の連載も面白いですし、特集ページも毎号興味深いので、読み物としても楽しめる雑誌だと思います。
また、毎号ニュースに出てくる重要単語をピックアップした単語集も付いているので、ボキャブラリー増強にも最適です!
趣味としてだけでなく、試験対策としても活躍する教材ですね。
CNN ENGLISH EXPRESSが向いている方
CNN EEの利点は、
- 生の英語素材に触れられる
- 英語で世界の動きを知ることができる
- 毎日コツコツ学習を継続しやすい
の3点だと思います。
時事ネタが好きな方には、新鮮なニュースで英語をしっかり学ぶのにぴったりな教材ですし、英語を使って情報収集する楽しみも味わえます。さらに、毎月記事の数や分量が安定しているので学習の計画が立てやすく、無理なく学習を続けることができます。
素材が一般のネイティブ向けのCNNのニュースですので、学習者にはハードル高めです。ビギナーの方が手を付けると、一部しか学習に使えないのでもったいないかもしれません。
しかし、英語のレベルごとに記事が分かれていますので、中級くらいの方であれば使い方次第で十分始められます!基礎編から上級編まで難易度や長さの異なるニュースが用意されています。ご自身のレベルに合うニュースを選んで学習の計画を立てましょう。
以下を参考に記事を選んでみてください!
Intermediate(英検2級/TOEIC600〜750)の方
- 基礎編:「基礎トレーニング」「ニュース・ダイジェスト」
Upper intermediate(英検準1級/TOEIC750〜900)の方
- 基礎編:「基礎トレーニング」「ニュース・ダイジェスト」
- 中級編:「ニュースセレクション」「CNN News Makers Today」
Advanced(英検1級/TOEIC900〜)の方
- 基礎編:「基礎トレーニング」「ニュース・ダイジェスト」
- 中級編:「ニュースセレクション」「CNN Newsmakers Today」
- 上級編:「CNN スペシャルインタビュー」「アンダーソン・クーパー360°」
私のCNN ENGLISH EXPRESS活用法
わたしがCNN EEに求めるのは、
- 生の英語を聞き取れるリスニング力アップ
- 時事英語に強くなる
の2点です。
これを叶えるためには、CNN EEの編集部も勧めている通り、「精聴」と「繰り返し学習」が必要になります。
CNN EEの学習しやすさの一つに、編集部オススメの学習プランが提示されていることがあります。4週間で2周、レベルに応じて適切な記事を選べ、しかも週に2日はリラックスデーが設定されているプランなので、まずは何も考えずおすすめプランに従うだけで繰り返し学習を実現できます。
わたしは上級者向けプランを元に学習していますが、リラックスデーを設けずに進めている為、1ヶ月に3周しています。
その中でも、
- 1周目:スクリプトを見ずに耳に集中
- 2周目:スクリプトを見ながら、音と文字をマッチングさせていく
- 3周目:オーバーラッピングやシャドーイングをしながら、身体に染み込ませていく
を意識しながらの3周で、1冊を1ヶ月間聴き込みます。
さらに、今月のボキャビルという重要単語一覧のページは毎日聴くようにしています。30回程度聞くことになるので、意識しなくとも記憶に刷り込まれていきますよ。
私の1ヶ月のスケジュールはこんな感じです。
初日は音声をダウンロードし、”ハヤえもん”というアプリでプレイリストに分けていきます。(その間、Wonders around wordをリピートして聞いています。)
プレイリストは、
- 基礎トレーニング1&2
- ニュース・ダイジェスト
- ニュース・セレクション1
- ニュース・セレクション2
- ニュース・セレクション3
- CNN Newsmakers Today
- CNN スペシャル・インタビュー
- アンダーソン・クーパー360°
- Wonders around world
- 連載(2020年度は『幸せになるための教室』)
- 特集ページ
- 今月のボキャビル
で分けています。
各コーナーの音声は、ナチュラルスピード、ゆっくりスピード(ポーズなし/入り)、1.5倍速などがありますので、学習の目的やレベルに合わせて、必要なものを取り込んで使ってみてください。
2日目からは、上記のスケジュールに従って学習を進めていきます。31日ある月の最終日は、特集ページの振り返りをしています。
私はCNN EE以外の教材も使って毎日学習しているので、CNN EEに費やす時間は1日20~30分程度です。CNN EEで集中的に学習される場合は、ディクテーション、反訳、シャドーイング、オーバーラッピングなどを組み合わせて1時間以上かけてやり込むのも良いと思います。
そのくらい、やりごたえのある教材だと思いますよ。
CNN ENGLISH EXPRESSを続ける効果
続いて、CNN EEを続けることによって得られる学習効果を、わたし自身の体験を交えてご紹介します。
リスニング力強化
なんと言ってもまずはこれ。リスニング力の強化です。
素材となっているニュースは、ネイティブによるネイティブのための「生の英語」です。ですから、ハイレベルな単語が、容赦ないスピードで繰り出されます。キャスターによって、英語のアクセントも様々です。そのため、特に上級編のニュースは、かなり集中して聞かないと「何が何やらさっぱり…」という状況になりかねません。
逆に、このスピードに慣れてしまえば、資格試験のリスニングは楽に感じてくると思います。また、英語のニュースを聞いたり読んだりするための力を養うことができます。
さらに、イギリス、アメリカ、オーストラリア、アイルランド、南アフリカなど様々な国の英語を聞くことができるので、幅広いアクセントに慣れることができます。
試験対策はもちろん、お仕事で英語を使われる方にもピッタリですよね。
ボキャブラリー増強
取り扱われているのは、政治・経済・社会・エンタメなど、幅広い分野のニュースです。世界のニュースについて知識が深まるとともに、それらのニュースを理解するのに必要な語彙力が身につきます。
巻末にはニュースに出てくる重要な単語を集めた単語集がついています。音声もダウンロードできますので、目と耳両方から毎月100語以上を覚えることができます。
文脈から+単語集で覚えるので、ひと月しっかり学べば、"使えるボキャブラリー"が増えるはずです!
ここで覚えた単語は、英語で他のニュース記事を読んだり聞いたりする時だけでなく、英検など各種英語試験でも力になってくれるはずです。
発信力強化
毎号、短いニュース記事が10本、中くらいの記事が3本、長いニュースやインタビューが3本収録されている上に、特集ページや連載などを合わせると、20以上もの話題に英語で触れることができます。
英会話やライティング、スピーキング試験のネタになるだけでなく、日常生活の雑談にも使えます。また、CNN EEで読んだ記事をきっかけに、世界の様々なニュースに関心を持つようになりました。そして、それらについて話し合うことも楽しくなってきました。
英語を介して世界を知り、語り合うことは、英語学習の醍醐味のひとつですよね。
CNN英語検定結果の推移
CNN EEを始めてから今まで英語の試験を受けたことがないので、学習の成果を客観的な評価で示すのは難しいのですが、CNN EEが開催しているCNN英語検定の結果でお話ししたいと思います。
そもそもCNN英語検定とは、CNN EEが2020年9月に正規版(有料)を開始予定の英語試験で、これまでにプレテストとして数度、CNN EE誌面とオンラインで数度開催されてきました。CNNの生のニュース素材を利用したリスニング&リーディングテストです。
プレテストとということで問題数などに変化がある為、単純に比較することはできないのですが、過去2回のテストを受けた結果は以下です。
2019年12月号
リスニング:21/25
リーディング:24/25
合計:45/50
2020年4月号
リスニング:28/30
リーディング:20/20
合計:48/50
わたしにとって初めてのCNN EEである2019年12月号で受けた結果に比べて、5冊目となる2020年4月号ではスコアが上がっています。
英語力の伸び以外にも
- アナウンサーの喋り方の特徴に慣れたこと
- 世界のニュースの背景知識が増えたこと
が、スコアの向上に繋がったかなと思っています。
また、これらの効果によって、Podcastなどで海外のニュースを聞くことが楽しくなってきました。
以前は学習のためにと聞いていたのですが、最近は趣味として聞いている感覚です。
CNN ENGLISH EXPRESSを読む方法
CNN ENGLISH EXPRESSは、3種類の方法で読むことができます。各媒体で価格が異なりますが、使いやすさも異なりますので、ご自身の学習環境に合わせて選んでみてください。
雑誌
雑誌版は書店で入手できる他、定期購読も可能です。ある程度の大きさの書店であれば大抵置いてあるので、買うのに困ることはあまりないと思います。また、Amazonなどでも購入できます。
定期購読の場合は、毎月の発売日(6日前後)より数日早く届く他、おまけや本誌のPDFデータなど、学習に役立つアイテム付きなのでお得です!
2020年5月現在の定期購読特典は以下のようです。
- 本誌PDFダウンロードサービス
- 本誌オリジナルトートバッグ
- 赤シート(初回のみ)
以前より特典が減ってしまったようですが、PDFデータで本誌を取り込めるのは、iPadなどのタブレットを活用して学習をされている方にとって非常に使い勝手がいいのではないでしょうか?
価格的には一番高いですが、使い勝手を考えると、その価値は十分あると思います。
各月購入
1,263円
定期購読
6ヶ月:7,578円(1,263円/月)
1年間:15,156円(1,263円/月) *初回申込時のみ+1ヶ月分(1,166円/月)
電子版
iOSのみで提供されている、CNN ENGLISH EXPRESSのアプリで読める電子版です。私は現在これで定期購読しています。
この電子版には、
- テキストポップアップ機能:テキストを拡大して読むことができるのでスマホでもストレスが少ない
- 音声再生機能:記事から直接音声を再生できる(音声は速度変更も可能)
- ビデオ再生機能:一部の記事は、実際のニュース映像へのリンクが埋め込まれおり、映像も確認できる
- ペン、ノート、ハイライト、ブックマーク機能:紙の誌面に近い形で使用できる
があり、結構使いやすいです。
Apple Pencilがあると文字の書き込みがしやすいので、さらに便利です。
これらの機能も含め、全てオフラインでも使えるため、出先でもスマホやタブレットで学習できるのがありがたいです。
各月購入
1,080円
定期購入
6ヶ月:6,400円(1,067円/月)
1年間:12,800円(1,067円/月) *初回申込時のみ+1ヶ月分(985円/月)
電子書籍版
電子書籍版は以下の6社から発売されています。
- amazon Kindle
- 楽天kobo
- honto
- Book Live
- Kinoppy
- COCORO BOOKS
普段自分が使っている電子書籍リーダーで読めるのが便利ですよね。
定期購読のオプションがないため特典はありませんし、電子書籍リーダーでの書き込みができないなど不便な点もあります。しかし、書籍版、電子版に比べて安いという魅力があります。
各月購入
990円
まとめ
中級以上の英語学習者の英語学習誌の定番である、CNN ENGLISH EXPRESS。半年間使ってみたら、たくさんの英語学習者から長い間愛されてきた理由が分かりました。
わたしの愛着も増すばかりです。
もし迷っている方がいらっしゃったら、見本誌の請求がお勧めです。月号の指定はできませんが、過去のCNN EEが一冊丸っと無料で手に入ります。実際に一ヶ月使ってみるとニュースの英語レベルも分かりますし、学習の計画も立てやすくなると思います。
最近のニュースでリスニング力を上げつつ、時事英語も学べるCNN ENGLISH EXPRESS、ぜひ日々の学習に取り入れて、英語での受信力&発信力を上げていきましょう!
2020年10月号の読者の声のコーナーに、”私の英語学習法”というテーマで寄稿させていただきました!ぜひチェックしてみてください。
Today's proverb
Where there is a will, there is a way.:為せば成る、なさねばならぬ何事も