英語学習のモチベーションを上げるための10の方法【もう挫折しない!】

こんにちは。

何事も始めるのは簡単だけれど、続けることは難しいですよね。英語学習も同じで、一説によると、学習者の8割以上が挫折してしまうのだとか。また、どの英会話スクールも圧倒的にビギナーの生徒さんが多いそうです。ある程度上達すると、他に選択肢が増え、自分で勉強を続ける人もいると思います。しかしそれを差し引いても、続けられずに終わってしまう方が多いのでしょう。

経験上、英語が本当に楽しくなるのは中級レベルからだと思います。ある程度ストレスなく会話をすることができるので、冗談を言い合う余裕も生まれます。大人向けの本が選択しに入り、本当に興味のある洋書を読めるようになります。映画やドラマも日本語字幕には訳されていないニュアンスが拾えるようになってきて、その作品の本当の面白さを味わえるようになります。ビギナーでやめてしまうのはもったいない!

そこで今日は、これまでわたしが実践してきた、学習のモチベーションを上げて英語上達スピードを加速するための秘訣10個をご紹介します。

並んで餌を食べるカンガルー

目標を立てよう

みなさんさまざまな動機で英語学習を始めますよね?「一人で海外旅行を楽しみたい」「外国の人たちと翻訳機なしで会話をしたい」「転職を有利に進めたい」「海外勤務したい」など、きっかけはたくさんあると思います。ただ、それだけではゴールが曖昧なんです。ゴールがあやふやなまま突っ走っても、途中で迷子になってしまいます。英語学習の先の自分がどうなっていたいのかを、具体的にイメージしましょう。

目標達成には、イメージの力って大事なんです!

長期目標

英語学習の最終地点の自分の姿を具体的にイメージしてみてください。「外国人の友だちと飲みながら冗談を言い合っている」「外国人の恋人とケンカしている」「洋画や海外ドラマを字幕なしで楽しんでいる」「英語で商談している」「海外のカフェで働いている」「○○さんみたいに英語をペラペラ話している」などなど、どんなものでもいいので出来るだけ具体的に思い描いてみましょう。すると、どのルートを辿ってそこにたどり着けばいいのかが、自ずと見えてきます。”昇進の為にTOEICで600点が必要だ”という動機で学習している場合も、「メールや電話で海外のクライアントとやりとりをしている」といった自分の姿をイメージした方が、英語学習のモチベーションを保てるようになります。

カッコいい自分を想像しよう!

短期目標

長期目標だけを持っていると、たどり着くまでの道のりの長さに疲弊してしまいます。特に語学学習の場合、母国語をストレスなく使っている自分と、英語を話している時の自分の差はなかなか縮まらないので、いつまでも終わりが見えない感覚に陥りがちです。

そこで、短いスパンの目標を立ててみてください。「緊張せずに英語で話せるようになる」「30分英語で会話を続ける」「TOEICスコアを50上げる」等、なんでも大丈夫です。ひとつずつ着実に進めていくことで、定期的に学習の成果を感じることができ、モチベーションの維持につながります。

学習において、できた!は脳への最大の報酬です。

調べよう

インターネット上には英語学習者の体験談が溢れています。書店にも「わたしは○○で英語が話せるようになりました」と言った本がたくさんあります。こういったたぐいの情報を鵜呑みにすることが英語力の上達に繋がるとは思いません。目的や性格などによって、向いている学習法は異なりますので。

しかし、情報なしに手当たり次第に学習を進めていては、暗中模索の日々が続くことになります。自分のことを一番よく知っているのは自分自身ですから、膨大な情報の中からでも手掛かりを見つけられるはずです。幸い、英語学習に関しては、無料または安価に利用できるものがたくさんありますので、興味のある学習法にはぜひチャレンジしてみてください。合わなければやめればいいだけですから。

また、英語学習記を読めば、先輩学習者たちが日々英語と格闘し、身に付け、人生の幅を広げていく様子を知ることができます。壁にぶつかっている時は特に、わたしも大きな刺激をもらっています。

このブログも皆さんの力になっていたら嬉しいです。

習慣化しよう

語学はスポーツや楽器の練習のように、日々の積み重ねが物を言います。習得の早さに差は出るものの、努力すれば必ず報われるという点では、才能が結果を大きく左右するスポーツや楽器よりも語学学習は恵まれていると思います。

日々何らかの形で英語に触れることを習慣化しましょう。

しかし、海外留学やワーホリに行っているならともかく、日本国内で生活している限りは、意識的に英語に囲まれた環境を作り出さなくてはなりません。通勤中にチェックするニュースを英語版にしてみる、聴く音楽を洋楽にしてみる、スマホを英語設定にしてみる、英語でSNSに投稿してみる等、簡単に英語に触れるツールがたくさんあります。日々英語との距離を縮めていきましょう

英語は友達!

隙間を見つけよう

学生生活や仕事、家事や育児と、なにかと忙しい生活を送っている現代人。まとまった学習時間をとることは難しいと思います。しかし、1日の中で、隙間の時間やながら勉強できる時間を見つけていけば、合計するとある程度の時間になります。

例えば、朝ごはんを食べながらPodcastで英語ニュースを聞き、通勤の電車の中で単語アプリでボキャビル。昼休みに洋書を読み、帰りの電車では英語で日記を書き、お風呂に入りながらNHKの語学番組を鑑賞。寝る前に海外ドラマを英語字幕で鑑賞。これで平日でも1日合計2時間以上英語学習をすることができます。これに加えて週末はじっくり数時間机に向かう。これだけやれば、ライトな学習者よりもはるかに長い学習時間を確保できます。

もちろん、子育て中のママさんパパさんは24時間体制なのでもっと厳しい状況にあると思います。それでも英語から離れないというのはとても大事なことです。スキマ時間できることを見つけていきましょう。

スキマ時間もかき集めれば立派な学習時間になります!

隙間学習に関する詳しい情報はこちら。 

www.inspire-english.net

数分で完結する学習ツールを見つけよう

全ての空き時間を英語漬けにするのは、結構ハードです。わたしも学習を始めた頃は、英語を少し読んだり聞いたりしただけで、かなり疲れていました。

たまには手抜きをしてしまう自分を許してあげましょう。ストイックになりすぎることは、却って学習の継続の妨げになります。1日でもやれなかった日があると、嫌になってしまい、全て投げ出してしまうことになりかねません。負けず嫌いで真面目な人ほど陥りやすい罠だと思います。わたしもそれで、1週間何もやらずに過ごしてしまったことがあります…。

しかし、習慣化という観点においては、全く何もやらない日を作るというのも考えもの。そこで、疲れた日はこれだけやればOKというルールを作っておきましょう。単語アプリを1ゲームだけやる、洋楽一曲だけ歌う、3行日記を書くなどなど、なんでもいいです。今日もサボらず勉強できた!と思えるツールを用意しておくことが、心が折れずに続けられるコツです。

どうしても無理な日ってありますもんね…。

記録しよう

自分の学習の軌跡がわかるような記録を残すのも効果的だと思います。これだけやったという自信にも繋がりますし、逆に自分の学習の偏りも見えてきます。

わたしの場合、TOEICで855点を取ってから英検準1級受験までの間、日々の学習内容と時間をエクセルに記録していました。読む・聞く・書く・話すの4技能のバランスも確認できるように振り分けもしながら。この記録が英検受験時に大きな自信となりましたし、自分が弱い分野の原因もはっきりしました。(書く時間が圧倒的に少なかったので、4技能の中でライティングの成績が1番悪かったです…。)

英語学習のエクセル記録

最近は、具体的な記録は残していないものの、今まで使ってきた教材は一箇所にまとめて、たまに見返しています。「昔は読むことに四苦八苦していたリーディング教材が、難なく読めるようになっている。」といった発見もまた、自分を励ましてくれています。

この”記録をつける”というやり方は、独学マルチリンガルである友人からの教えです。彼の語学習得のアイディアは、わたしも色々使わせてもらっています。このブログは独学で語学を身に付けたい方にとって非常に参考になりますよ。

sonotasan.com

また、彼は語学独学のためのレッスンも開講しています。ビジネスとして成り立たたせるのが難しい類の講座だと思うので(受講者からお金を取り続ける為には、甘えた学習者にしておくのが一番ですからね)、よくこんなの始めたなぁとも思いますが、元高校英語教師として日本の英語教育を見てきた彼だからこそ、信念を持って始めた講座だと思います。無料体験レッスンもあるようなので、興味のある方は覗いてみてください!

客観的に自分の学習を分析するのって大事ですよね。

仲間を作ろう

常に刺激しあえる英語学習仲間を作ることも、モチベーションを維持する秘訣です。

英会話スクールでグループレッスンを受けていると自然と仲間ができますが、その他にもミートアップなどの英語関連イベントや、英語サークル、ネットのコミュニティなど、出会える場所はたくさんあります。情報交換を通して学習方法の選択肢が広がりますし、英語力を活かしたキャリアアップやチェンジの縁に繋がることも。わたしも、お仕事のお誘いや紹介をいただけることがありました。

また、同じ語学習得を目指す者同士刺激しあうことで、モチベーションも高まります。やる気が出ない…という日も、友人が頑張っている様子をSNSで見かけると、自然と英語に向かうことができます!

さらに、英語学習に対する情報やアドバイスも手に入ります。語学学習本も、サイトもたくさんありますが、生の声には敵いません。正直なレビューも聞けますしね。

机やパソコンに向かっているだけでは得られない情報ってあるんです!

仲間を見つける方法

ちょっと外に出てみれば、英語学習仲間はたくさん見つかります。実際に私が試してきた方法をご紹介しますね。

英会話スクールに通う

お金はかかるけど、手っ取り早いのはこれだと思います。グループレッスンなら自分と同じくらいのレベルの語学習得仲間に出会えます。スクールによっては生徒同士が交流できるイベントが開催されるので、繋がりがさらに広がります。

わたしが通っている英会話スクールも、イベントがたくさん開催されているので、外国人だけでなく日本人の友だちも増えました

英語サークルに入る

全国津々浦々、英語を勉強している人はたくさんいます。学習者の集まった英語サークルが、あなたの街にもあるかもしれません。学習者のサークルの場合、ネイティブや先生となる人はいませんが、幅広い年齢層が集まっていることも多く、レベルもさまざま。独学で勉強している方や、ワーホリ・留学経験者もたくさんいます。わたしの経験上、英語を勉強している方はオープンな方が多いので、基本的に新規参加者も歓迎してもらえます。語学習得の先輩からの有意義なアドバイスをもらえます!

国際交流イベントに行く

国際交流イベントで出会えるのは海外の方ばかりではありません。外国人と交流をしたいという日本人も参加しています。必然的に英語などの語学学習者が集まります。イベントの中で勉強法のお話はできませんが、仲良くなればその後、大事な英語仲間になることも。

勉強会に参加する

日本人同士で英会話を楽しむカフェ英会話や、TOEICに向けた学習会洋書多読会英語討論会英語ニュースリーディングなど、色んな種類の学習会が開催されています。常連さんや、あちこちの勉強会に参加している方もいるので、自然と知り合いが増えていきます。イベントの後は気の合う人同士でお茶や食事に行くことも良くあるので、サークルより緩やかで気楽なコミュニティとも言えますね。

自分でイベントを開く

こちらは奥の手です。興味のあるイベントの開催日に都合が合わない、好みの内容のものが見つからないといった場合は、いっそのこと自分で開催してみるというのはどうでしょうか?

わたしも過去に友人の主催するイベントを手伝ったり、自分でイベントを開催したりしてきました。今も英会話教室公認イベントとして、TOEIC勉強会を開催しています。

参加するだけのイベントよりも、参加者の方と深く関わるので、長い付き合いのできる仲間が見つかります。また、自分が主催者側になると、「主催者の英語力が低すぎるのも…」と、自分の英語力への責任感もわいてくるため、ますます学習に力が入ります。

ハードルが高いと思うかもしれませんが、やってみると案外簡単ですし、楽しいですよ。

Meetupを覗く

ミートアップというサイトをご存知ですか?趣味のグループやイベントを開催したり、見つけたりできるサイトです。

www.meetup.com

自分の趣味と居住エリアを登録すれば、近くで開催されるイベント情報が簡単に見られます。イベントへの参加の申し込みも 1クリックでできるので簡単です。

インターネットで「英語 イベント ○○市」などで検索して探そうとすると、終了しているものも含まれたりしていて大変ですが、Meetupなら開催時期も選んで探せるので、目的に合ったイベントにすぐ出会えます。スマホのアプリもあるので、「突然時間が空いたからどこかに参加してみようかな」という時にも便利です。

有料会員になる必要がありますが、自分が主催するイベントを登録することもできます

世界中で利用されているサイトなので、海外旅行の際に現地のミートアップに参加しているという友人もいます。面白い使い方ですよね。

ちょっと探せば英語学習仲間はたくさんいるんです!

ネイティブの友だちを作ろう

外国人のパートナーを作ることが上達の近道だとよく言われますが、そんな簡単に見つかるものではありませんし、既にパートナーのいる人にはできない方法です。

しかし、友だちは作れます!大きめの都市には、外国人が集まるバーやパブが存在します。ランゲージエクスチェンジパーティーやアプリには、日本語を学びたい外国人が沢山いるので、気の合う友だちを見つけることもできます。

最低限の情報を伝え合うことは中学英語でできますが、仲良くなれば深い話もしたくなるもの。言いたいことが言えなくて悔しい思いをすることもたくさんあります。その気持ちが、自然と英語学習に向かわせてくれます

悔しさをバネに頑張れることってありますよね。

試験を受けよう

自分の成長を自分で感じるのって、難しいですよね。特に言語の場合、どうしたって母国語よりレベルが落ちるので、いつまでも「全然喋れるようにならない」という気持ちが続きます。

そこで、英語の試験を受け、自分の能力を客観的に確認することをオススメします。自分の得意・不得意が分かるので、その先の学習計画も立てやすくなります。さらに、試験を受けることで、ボキャビルにも気合がはいりますし、自分の苦手分野も避けてばかりではいられません。したがって、総合的な英語力アップにも繋がります。

日本国内だけのものから世界共通の試験まで、試験の種類は様々ありますが、どれでも構いません。教材と検定料の安さで言えば、4技能測定できる英検がコスパが1番良いと思います。「せっかくなら日本でのキャリアップに繋げたい」ということであれば、断然TOEICがおススメです。留学・移住を目指すならもちろんTOEFLやIELTSですし、問題の質も高いのですが、教材も検定料も高いので、モチベーション維持のために受けるには残念ながらコスパが悪いです。

わたしは 1年目はTOEIC、2年目は英検、3年目は再びTOEICと交互に受けています。試験の成績を上げるだけなら、一つに集中した方が圧倒的に効率的です。しかし、両方に良いところ・残念なところがありますし、飽きずに続けるという意味でも、個人的にはいいペースだと思っています。

交互に受ければ、飽き性でも続けれらます。

楽しくないことはやめてしまおう

研究によると、本人が楽しんでいるかどうかで、学習内容の習得率に大きな差が出るそうです。極端に言えば、つまらない勉強をしているのは時間のムダです。

もちろん苦手なことを避けていては、総合的な英語力向上にはつながりませんが、好きではないことも、少しでも楽しく取り組めるやり方を探すことが大切です。世の中で絶賛されている勉強法やテキストも、嫌々やっていては効果が薄くなってしまいます。

幸い英語学習者にとっては有り余るほどの学習ツールがあります。ほとんどお金をかけずに習得することだって可能な時代です。自分が納得できるものを探してみてください。

ただ、一度「これは合わない」と思ったものが、後に良く思えることもあります。それはおそらくタイミングが合わなかっただけだと思います。

例えば海外ドラマや洋画で学習する方法。わたしも「ドラマや映画ならどれだけだって見ていられるし楽しそう!」と食いつきましたが、ビギナーにはハードルが高すぎました。知らない単語だらけなのでなかなか話が進まず、一本を見るのに時間がかかりますし、テンポよく見られないと面白いはずのストーリーも全く面白く感じません。そこで、その後は日本語字幕で見て、分かる英単語を耳で拾うというくらいの感じで、普通にドラマを楽しんでいました。

ところが最近になって、最初に英語字幕のみで見るようにしてみたら、以前より断然分かるんです!もちろんところどころ分からない単語があって止めたり、早すぎてついていけずに巻き戻したりしますが、ストーリーを楽しむことを阻害するほどではありません。また、調べる単語のほとんどが英検1級レベルの語彙なので、1級向けの単語力を身に付けたら海外ドラマがもっと楽しめるようになれる!と、ますます学習に気合が入りました。

好きこそものの上手なれ。せっかく時間を使って勉強するなら、楽しく、効率よく学習しましょう。

 

『○○するだけで英語を話せるようになる』と謳っている教材が巷には溢れていますが、残念ながら、本当にそれだけで喋れるようにはならないのは明らかです。もし本当なら、書店に大量に並んでいる他の英語学習本たちは、既に駆逐されているはずです。効率良く習得する方法はあれど、どんな方法でも相当の努力と学習期間が必要です。特に日本国内で学習するには、地道で泥臭い作業を続けねばなりません。

モチベーションの上がり下がりは誰にでもあるものです。下がってしまった時に完全に学習から離れてしまわないよう、モチベーションの高いうちから、それを維持するための手段を用意しておきましょう!

 

Today's proverb

There is no royal road to learning.:学問に王道なし