こんにちは。
今日は英語学習の大事なお供、電子辞書についてのお話です。今やただの辞書ではなく学習ツールにもなっている電子辞書。これがあれば、英会話だって身に付けることができます。スマホで手軽に単語を調べることができる時代ですが、真剣に英語学習に取り組むには電子辞書は欠かせないアイテムです。しかし決して安い買い物ではないので、電子辞書選びって本当に難しいですよね。わたしもハイエンド機を買うまでには、ひと月悩みました。
今日は、現在3台の電子辞書を使い分けているわたしが、英語習得におすすめの電子辞書を目的別にご紹介します。
電子辞書を比較する際のポイント
電子辞書コーナーに行くと、本当に沢山の製品が並んでいて、一体どれを選んだらいいのか困ってしまいますよね。
そこで、電子辞書の購入を検討されている方に、押さえておいていただきたい比較ポイントをご紹介します!
…とその前に、電子辞書の使用目的、利用環境、英語の習得目的などをよーく整理しておいてくださいね。そうでないと、比較ポイントが分かったところで、結局決められなくなってしまいます。
英語音声は収録されている?
発音記号を完璧にマスターしているから大丈夫、または、英語は読み書きできれば問題ないという環境にいるのでない限り、基本的に音声はあった方がいいです。ただし、職場だけで使うなど、音声を聞く機会が一切ないという場合は、音声収録の有無については気にしなくて大丈夫です。
英英辞典は収録されている?
ある程度のレベルに達したら、英英辞典が欲しくなってくると思いますので、収録されているに越したことはありません。ただし、海外旅行用、仕事用など、サッと取り出して確認したい場面のみで使用される場合は、英和・和英のみの辞書で問題ありません。
学習コンテンツは収録されている?
高価な辞書になればなるほど、豊富な学習コンテンツが収録されています。電子辞書としてだけでなく学習ツールとしても使いたい場合は、学習用のコンテンツが充実しているものの方が、ひとつひとつ教材を購入するのに比べ、長い目で見た時に断然お得です。教材は紙派の方、既にある程度教材を揃えている方は、学習コンテンツの中身は気にする必要はないと思います。
逆に、英語学習に使うことがメインで、辞書の方がサブという場合は、CASIOから発売されている英会話学習機という選択肢もありますね。
バッテリーの形式は?
乾電池式か内臓バッテリーのものがあります。さらに、充電池が使用できるのか、USB給電ができるのかなども大事なポイントですね。頻繁に使うのであれば、内臓バッテリータイプか充電池が使えるもの、長く使うのであれば充電池式か、乾電池式+USB給電ができるものがベストだと思います。乾電池だけだと不経済ですし、内臓バッテリーはバッテリーの消耗が気になりますしね。また、持ち歩きするのか、机で使うのかによっても選択は変わります。パソコンなどから電源が取れる環境で使うことが多いなら、USB給電はとっても便利ですよ。
本体の重量とサイズは?
持ち歩いての使用を想定されているのであれば、本体サイズと重さも大事なポイントです。一見コンパクトに見えても、カバーやケースなどを使うと、案外嵩張ります。小ぶりのバッグを使用される方は、必要のない機能やコンテンツは切り捨てること必要ですね。
どんな国語辞典が収録されている?
英語学習のための電子辞書とはいえ、日本語の辞書にもある程度拘った方がいいと思います。趣味や仕事、試験のために和訳をするような場合、文脈によっては英和辞典の訳語をそのまま使うことができません。その場合には、日本語の類語辞典が活躍します。また、難しい英単語になると、和訳の意味すら分からない場合もあります。基本的に、どのモデルも国語辞典が付属していますが、好みがあると思いますので、国語系辞書のラインナップもぜひチェックして下さい。
タッチパネル対応?
最近はタッチパネル対応の機種が増えてきています。タッチパネルがなくてもキーボードで操作はできるのですが、やはりあれば便利です。特にヘビーユーザーの方、ひとつの単語をじっくり調べたい方は、タッチパネルで世界が変わると思います。ひとつひとつの単語を調べるにも、深く理解しようとすると、例文や派生語など、さまざまなページにジャンプしますよね。もちろん例文キーやジャンプキーなどは搭載されていますが、いくつか異なる意味がある単語の場合、自分の見たいページを選ぶまでに、矢印キーを挟まねばなりません。この2,3ステップが案外面倒くさいんですよね。タッチパネルがあれば、目的のページにワンタッチでアクセスできます。使用方法に合わせて検討してみてください。
液晶のサイズは?
液晶サイズは当然大きいほど見やすいです。一度に表示できる情報量の多さは、辞書の引きやすさにも直結します。しかし、コンパクトさとのバランスが難しいところ。利用目的に合わせて、許容できる最大サイズを選ぶことをお薦めします。使いにくいものは、結局使わなくなってしまいますからね。
これらを参考に、使用環境をイメージしながら比較検討してみてください!
電子辞書選びの三大Q&A
わたしが辞書を選ぶ際に引っかかったのは、以下の2点です。これらについて悩み続け、購入するまでに時間がかかってしまいました。実際手に入れてみると、悩んでいないで早く買っておけば良かったと思うことがしばしばです。
そこで、実際に使用した上で出したわたしなりの答えをご紹介します。
そもそも電子辞書って必要?→本気で英語を習得したいなら必要です。
スマホのアプリもあるしインターネットでも調べられる時代に、電子辞書は必要なのか。わたしも買う前はすごく悩みました。
しかし結果的に、これまで3台の電子辞書を買い、それぞれを使い分けています。ビギナーの頃は電子辞書の出番が少なく、買わなくて良かったかも…と思ったこともありますが、今では手放せません。
さらに、電子辞書とスマホアプリも併用しています。それぞれに利点があるからです。
電子辞書のメリット
まず第一に、学習に集中させてくれることです。スマホでは、メッセージや各種通知を確認してしまって集中力が途切れがちになったり、そのまま遊び始めてしまうことも…。しかし、電子辞書にはその誘惑がありません。早く英語を上達させたいなら、電子辞書と向き合いましょう。
さらに、英和・和英、英英等の切り替えが簡単で、横断的な検索も可能です。パパッと意味を調べたい時も、深く理解したい時も、どちらにも便利なのはやはり電子辞書だと思います。
そして、最近の高級な電子辞書には沢山の学習ツールが搭載されています。とても使い切れる量ではありませんし、それぞれを個別に買ったとしたら、電子辞書本体の値段をはるかに超えるほどです。
以上の理由から、電子辞書は英語学習を支える重要なツールであると断言します!
辞書アプリのメリット
無料で単語帳などの機能が付いたアプリが手に入るのでとても経済的。しかも出先で勉強したい時に荷物にならず便利です。テキストやノート、パンとさらに電子辞書となると、嵩張るし重たくなってしまいますが、スマホであれば荷物を増やす必要がありません。
さらに、流行りの言葉やスラングなど、一般の辞書に載っていない単語が載っていることも。
また、スマホの予測変換も働いてくれるので、タイピングの手間も省け、素早く調べられます。スペルの分からないものは音声入力もできますしね。
わたしはスマホにもWeblioという無料のアプリを入れて使っています。単語帳機能や単語テストがあって、隙間学習にも使えるので便利ですよ。
英英辞典って本当に要る?→後々きっと欲しくなります。
英語学習法を調べていると「英英辞典を使え!」と良く言われていますよね。確かに、英和だと対応する日本語の単語が出てくるだけで、単語の意味が詳しく説明されているわけではありません。ですから、ニュアンスまでその英単語を理解したいのであれば、英英辞典は必要だと思います。
しかし、ビギナーの時に英英辞典を読むのは非常にしんどいです。知らない単語がどんどん出てくるのでその単語を調べなくてはならず、時間がかかって仕方がないですから。わたしは辞書を引くこと自体が面倒になってしまいました。
ところが中級以上になってくると、単語力増強のために類義語との細かなニュアンスの違いや語源の知識などが必要になってきます。そういう時には、英英辞典があるとやはり便利です!読みこなすにはそれなりの負荷がかかるので、じっくり腰を据えて机に向かっている時は非常に勉強になるツールです。ただし、さっと調べたい時はなんだかんだで英和が便利。英和と英英を行ったり来たりしながら調べています。そういう時にも、電子辞書の横断検索はとても使いやすいです。
大は小を兼ねるとも言いますしね。
CASIOとSHARPどちらを選ぶ?→どちらも互角です。長く愛せるものを選んでください。
電子辞書の二大メーカー、CASIOのEX-wordとSHARPのBrain。ハイエンド機を購入する際、どちらを選ぶのかは、これまた悩ましい問題ですよね。機能的にはどちらも素晴らしいですし、細かな差異はそんなに気にならないと思います。
わたしは以下の2点をポイントに決めました。
デザイン
長く愛用するためには、やっぱりデザインも重要ですよね。好みの物の方が、側に置いておきたくなりますし、持ち歩きもしたくなるので、学習効果もアップします!
丸みのある柔らかいデザインと色合いのSHARPと、直線的でスッキリしたデザインのCASIO。わたしはシャープなデザインが好みなので、CASIOを選びました。
手にしているだけで幸せになれるのは、学習ツールとして大事な要素です!
バッテリー
CASIOは単3形アルカリ電池2本(充電池可)、SHARPは内蔵のリチウムイオン充電池を使用しています。モバイルバッテリーを持ち歩いているからSHARPがいいかなと思いましたが、内臓充電池の消耗を考えると、CASIOかなと。いざとなれば単3形電池はコンビニでも入手可能ですしね。何よりこのEX-wordは、USB給電ができるんです!わたしは主に自宅で勉強する時に使用しているので、バッテリーや電池の消耗を気にせず、パソコンやコンセントから直接電源を取って使えるこの方式は非常に便利です!!
どのような場面で使用するのかをイメージして検討してください。
用途別オススメ電子辞書のご紹介
それでは実際にわたしが使っている3台を使用感とともにご紹介します。(古いモデルが含まれていますので、最新機種の使用感は電気屋さんなどで直接確かめてみてください。)
ライトユーザー向け電子辞書
英語を勉強し始めて最初に買った辞書はこちら。シャープのPapyrus PW-AM700です。
シャープ 音声コンテンツ搭載・タイプライターキー配列電子辞書 ライトシルバー PW-AM700-S
- 出版社/メーカー: シャープ
- 発売日: 2009/09/11
- メディア: Personal Computers
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小型で軽量、胸ポケットにも収まるほどの薄さですが、英和・和英だけでなく、英英辞典もついています。もちろん音声付き!広辞苑や百科事典も入っているので、英語学習以外の用途にも使えます。もう古い機種ではありますが、コンパクトな中に必要最低限のツールがしっかり詰まっているので、ビギナーの時には十分すぎるほどの高性能だと思います。いつまで英語学習が続くか分からないし…という方にも安心の低価格です。
キーボードのタッチが独特の柔らかさで好みは分かれると思いますが、個人的には大好きです。今も外出時に手軽に持ち歩く辞書として重宝しています。わたしは赤を使用していますが、落ち着いた赤色なので気に入っています。
ただし、古い機種なので、現在は入手が困難で、新品は高価なっているようです。現在販売されているこの機種の後継機は、BrainのPW-NA1ですが、こちらには残念ながら英英辞典は収録されていません。コンパクトさは非常に便利ですが、このシリーズの良さが一つ消えてしまいました…。
恐らく最後の正統な後継機に当たるであろう機種はカラー液晶のPW-AC110ですね。Brainシリーズですが、コンパクトかつ英英辞典も収録されています。(その後のシリーズは英英辞書が入っていないのでお気を付けください。)
SHARP Brain(ブレーン) カラー液晶電子辞書 コンパクトモデル 音声対応50コンテンツ収録 シルバー系 PW-AC110
- 出版社/メーカー: シャープ(SHARP)
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: オフィス用品
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個人的には、PW-AM700かPW-AC110の新品が1万円前後、状態の良い中古が5000円前後で手に入るのであれば買いだと思います!
オフィス向け電子辞書
仕事でガッツリ英語を使うことはないけれど、ちょっとした調べ物をする時に英語が必要になるので、オフィスの机に入れておく電子辞書が欲しいなぁと思って買ったのがこちら。カシオのEX-wordのコンパクトモデルXD-C100Eです。
カシオ 電子辞書 エクスワード コンパクトモデル JIS配列キー XD-C100E
- 出版社/メーカー: カシオ
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: Personal Computers
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仕事中にスマホで調べるのも良くないですし、インターネットで調べるのも案外面倒くさいもの。会社によっては、セキュリティの関係でインターネットに繋げない場合もありますしね。そこで、机に忍ばせておける小型で使いやすい電子辞書を探していて、これを見つけました。
英和・和英と国語辞典が入っており、それぞれに直接アクセスするキーがあるので、非常に使いやすいです。音声は入っていませんが、職場のデスクで発音を聞くことはないですしね。
値段も手頃で、まさにSimple is best!な電子辞書です。
キーボードが硬過ぎず柔らかすぎずでちょうどいいので、キーボードは小さいもののミスタッチが起きにくいのも嬉しいポイントです。
コンパクトなボディに必要十分な機能が搭載されています。
ヘビーユーザー向け電子辞書
1番最近買った電子辞書はこちら。カシオのEX-wordの英語学習者向けモデルXD-Z9800です。2018年発売のモデルです。
カシオ エクスワード XD-Zシリーズ 電子辞書 英語モデル 186コンテンツ収録 ブラック XD-Z9800BK
- 出版社/メーカー: カシオ
- 発売日: 2018/01/11
- メディア: Personal Computers
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高価なのでずっと尻込みしていましたが、英語学習開始から2年半が経ち、英検1級を目指すにあたって、気合い入れも兼ねて買いました。しかし今では、こんなことなら最初から買っておけば良かったと思うほど愛用しています。
上でご紹介した2台との違いは、辞書兼学習ツールであるということです。各社このクラスの電子辞書となると、英語の4技能(読む、書く、聞く、話す)全てをバランス良く鍛える教材が、これでもかと詰め込まれています。TOEICや英検、TOEFLなどの各種試験対策本も入っていますし、各レベルに合わせたキクタンも収録されています。なんと音声のスピード調整も可能!ビギナーから中級まで、これ一台あれば他に教材を買う必要がないのでは?と思うほど豊富です。これを全てやろうと思ったら何年かかることか…。わたしも初めからこの電子辞書を買っていたら買わなくて済んだ教材がたくさんあるなぁと後悔しています。逃げ続けてきた発音矯正に向き合おうと思ったのも、この電子辞書の発音検定機能のおかげです。先日955を取ったTOEIC L&Rの前には、この電子辞書の中の問題集で、模試5回分+新形式対策を使用しました。ただし、画面のサイズが小さいので、紙の教材に比べて、読み難いのは事実です。でも問題集なんかは、答えを選択して自動で答え合わせができるので、一長一短ですね。
もちろん、辞書機能も安価なものに比べて遥かに充実しています。機種によりますが、この機種の場合、英和だけで5種類、和英と英英は2種類ずつ入っています。一つの辞書を引いてみて意味がピンと来なければ、他の辞書と簡単に比較できますし、好みで使い分けもできます。(わたしは語源から単語を覚えたいので、ジーニアス英和大辞典とOxford英英辞典を愛用しています。)
高価ではありますが、辞書やその他の学習コンテンツをそれぞれ単品で買うよりは圧倒的に安いので、コスパも抜群!本腰を入れて英語を習得したいという方は、最初から購入しておいて損はないです!!
学生向けモデルもあるので、目的に合わせて選べるのもポイントです。
個人的にはキーボードのタッチに馴染めず、誤入力が起きやすいのが難点です。
2019年3月初旬には次機種であるXD-SR9800が発売されています。2018年モデルのXD-Z9800に比べ、液晶が大きくなり、本体のメモリ容量も増えますが、その代償に電池の持ちは低下しているようです。また、液晶が大きくなった分、本体サイズと重量も一回り大きくなっています。
国語系や英語系の辞書コンテンツが9つも減っていますが、英語学習者にファンの多いロングマン現代英英辞典が追加されているので、悩ましいところですね。
さらに2020年2月には、XD-SX9800が発売されました。SR9800からサイズはそのまま、ブルーライトカットやコンテンツ追加のための無線通信機能が追加されています。SR9800で消えたオックスフォード英英活用辞典、オックスフォードイディオム辞典、オックスフォード句動詞辞典が復活しているのが嬉しいところ。
学習コンテンツは毎年少しずつ新しくなっていますが、削除れたものや追加されたものがあるので、「自分は電子辞書で何をしたいのか」をよく見極めて検討する必要がありますね。
カシオのサイトから細かな製品比較が可能です。
毎年、年度末に新機種が発売されますが、旧機種も併売されますので、じっくり選んでみてください。4月からの新生活に向けて今すぐ必要!というのでない限り、旧モデルの値下げを待ってもいいと思います。
以上、英語学習者向け電子辞書の選び方と、おススメ機種のご紹介でした。
新生活を迎える方、英語学習を始める方、さらにステップアップしたい方、電子辞書を活用しながら一緒に頑張りましょう!
Today's proverb
A bad workman always blames his tools.: 腕のない職人は自分が上手くできないことを道具のせいにする