中級&上級者におススメの英語リスニング教材6選!【隙間時間を徹底活用】

こんにちは。

忙しい毎日の中で英語学習を継続するために大切なのは、”隙間時間の活用”です。比較的まとまった時間リスニングに使える通勤時間だけでなく、家事をしながら、身支度をしながら、人を待ちながら、列に並びながら、散歩をしながら等々、ちょっとした隙間時間もかき集めれば結構な時間になります

隙間時間を徹底的に活用した学習法は以下の記事でご紹介しています。

www.inspire-english.net

隙間学習で活用できる教材はたくさんありますが、今日はその中でも簡単に取り入れやすいリスニング教材をご紹介いたします。 

f:id:AZenglish:20200721212946j:plain

対象レベル

この記事でご紹介する教材はどれも、中級~上級レベルのものです。

英検は準1級以上、TOEIC L&Rスコアなら700以上を目指す方に参考にしていただけたら嬉しいです。

おすすめ教材の条件 

今日ご紹介するのは、完全に英語に集中できない状況で活用できるリスニング教材です。

  • 部分的に聞き逃しても付いていけるように、1つの話が短いこと
  • 何度聞いても飽きないこと
  • 時間のある時に確認できるようにテキストがあること

を条件にピックアップしています。

”いつでも、気軽に、何度でも”が隙間学習のコツですね。

活用方法

隙間時間に活用するためには、いつでも簡単に再生できる必要があります

教材にアクセスするまでの手順が面倒だと、続かなくなってしまいますよね。

私は、『ハヤえもん』というアプリをスマホに入れてプレイリストを作成しています。プレイリストや音源ごとに再生速度を記録しておけるので、いつでも好みの状態で簡単に再生できます。

今日紹介する教材はどれも一つの音源が数十秒~数分で、それぞれに連続性がないため、ランダム再生することで「頭の方の音源だけを何度も聞いて飽きてしまう」という事態を避けることができます。また、長いストーリーを聞くわけではないので、気楽に聞き始めていつでもやめられます

集中し続けなくても大丈夫と思えば、音源を再生するハードルがかなり下がりますよ。

Podcastや海外ドラマなど、あらゆる素材でリスニング学習することが手軽になりましたが、聞き流しているだけでは効果はありません。しかし、ながら聞きの時には聞き逃してしまうことも多いですし、そのたびに数秒戻すのは面倒です。また、聞いていた音源を探して後日改めて聞き直すのはさらに面倒ですよね。

その点隙間学習は、同じ音源を薄く重ねていく感覚で何度も聞くことで、知識や表現を染み込ませ、様々な英語に耳を慣らしていくことができるので、生活の中に取り入れやすいと思います。

教材紹介

それではおススメの教材を、目的別にご紹介したいと思います。

語彙力増強

英語学習で欠かせないのは語彙力の増強です。しかし、普通の単語帳の音源だけを聞き続けるのはちょっと退屈ですよね。そこでご紹介したいのは、”耳からの吸収”にピッタリの単語帳です。

英語を英語で理解する 英英英単語 上級編/超上級編

英語学習者の間で評価の高い単語帳が、『英語を英語で理解する 英英英単語』です。そのタイトル通り、英単語の意味を英語で解説している”英英辞典”形式の単語帳です。

付属の音声は、見出し語→意味(英語)→例文の形式になっているので、本が手元にない時でも耳からしっかり学べます。英単語+日本語訳の単語帳に比べて、ニュアンスまで丁寧に解説されているため、より深くその単語の意味を知ることができて楽しいですよ。 

中~上級者におススメしたいのが、上級編と超上級編の2冊です。 

上級編

  • ファイル数:1,000
  • 1音源の長さ:10~30秒
  • 対象レベル:9,000語レベル(英検準1級~1級 / 国連英検A級 / TOEFL iBT 80~)

超上級編 

  • ファイル数:1,000
  • 1音源の長さ:10~30秒
  • 対象レベル:20,000語レベル(英検1級~ / 国連英検特A級 / TOEFL iBT 100~)

上記2冊が難しいと感じる方、既存の単語をより深く知りたいという方は、初級編・中級編もおすすめです。

初級編

  • ファイル数:1,000
  • 1音源の長さ:10~30秒
  • 対象レベル:2000語レベル(大学入試 / 英検準2級~2級 / TOEIC L&Rテスト 350~600点)

中級編

  • ファイル数:1,000
  • 1音源の長さ:10~30秒
  • 対象レベル:6000語レベル(難関大入試 / 英検2級~準1級 / TOEIC L&Rテスト 600~800点)

各種アクセント聞き取り力アップ

世界の英語話者のうち75%がネイティブスピーカーではないと言われている英語。そもそも英語を公用語とする国は約60、非独立国を含むと90近くになります。ひとくちに英語といっても、実にさまざまなアクセントがあることが分かりますよね。ですので、それぞれのアクセントに慣れておくことも英語のリスニング力アップには欠かせません。

そこで、さまざまな国の方の生の英語を聞くことができるおススメの教材をご紹介します。

生英語で聞く外国人の本音クロストーク

生活に非常に身近な「お弁当」から「宇宙開発」まで、世界各国のスピーカーによる台本なしの会話が収録されています。速度は比較的遅めですが、言い直しや言いよどみもある生の英語なので、上級者でも聞き取りに苦戦する箇所があるかと思います。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、アイルランド、イタリア、シンガポールなど計10カ国のスピーカーが、それぞれの意見を自由に話しているので、英語だけでなく文化の違いも楽しめます

また、どれも3人での会話なので、自分の意見を述べたり、質問したり、話を変えたりと、コミュニケーションに必要な会話の技術も盗めますよ。

  • ファイル数:60(20トピック)
  • 1音源の長さ:1分(1トピック3~分)
  • 対象レベル:英検2級 / TOEIC(R)テスト550点程度 

*ランダム再生するためには、3ファイルを1つに編集しておく必要があります。

時事英語聞き取り力アップ

英語学習も中級~上級になってくると、世界のニュースに対して自分の意見を英語で述べる機会が出てくるかと思います。そんな時に困るのが、ニュースに頻出の用語が分からないこと。ニュース記事を読みながら覚えていくことも大切ですが、耳からも吸収できたら学習効率が上がりますよね。

しかし、ニュースの読み上げってリズムにクセがあるので、聞き取りには慣れが必要です。そこで、生のニュース英語で聞き取りトレーニングできる教材をご紹介します。

最強のリスニング学習法

CNNの短いニュースを集めたリスニング本です。生の音源の他、ナレーターによるゆっくり音声や区切った音声も収録されています。

CNN English Expressを利用されている方は、基礎トレーニングやニュース・ダイジェストのニュースをイメージしていただけると分かりやすいと思います。 

www.inspire-english.net

テキストは、スラッシュリーディング、スラッシュリスニング、シャドーイング、ディクテーション、リテンション、リプロダクションなどのトレーニング方法が解説されているので、教材としてもぜひ活用していただきたいのですが、生音声+ゆっくり音声で、テキストが手元になくてもリスニング学習ができます。

アメリカ・イギリス・オーストラリアの3か国のアンカーの英語が収録されているので、色んなアクセントに慣れたい方にも最適です。

ネイティブ向けのニュース音源なのでやりごたえのある教材だと思います。CNN EEを愛用されている方も、この本のリスニング学習法解説は聞き取り力アップの力になってくれると思います。

  • ファイル数:30(トレーニング用音声を含むと120)
  • 1音源の長さ:30秒
  • 対象レベル:英検準1級~1級 / TOEIC L&R700~900
[音声&電子書籍版ダウンロード付き] 最強のリスニング学習法

[音声&電子書籍版ダウンロード付き] 最強のリスニング学習法

 

アメリカ英語聞き取り力アップ

同じ英語と言えど国や地域によってアクセントが異なるので、好みが分かれますよね。もちろんリスニング対策としてはあらゆるアクセントに対応できるようになっていた方が良いと思いますが、趣味の英語としては自分の好きなアクセントを極めるのも楽しみのひとつですよね。

わたしはアメリカ英語の音が一番好みなので、アメリカらしい英語を楽しめる教材を使っています。

AFN最強の生英語リスニング スポット・アナウンスメント

アメリカ英語教材として異色の教材が『AFN最強の生英語リスニング』です。24時間のラジオ英語放送「AFN(旧FEN)」で実際に放送されたお知らせ80本が収録されています。

アメリカ人によるネイティブ向けのラジオ放送が素材なので、容赦のないスピードの英語を聞き続けることができます。ドラマ仕立てのものやコントなど楽しく聞けるように趣向を凝らしたものばかりですし、1本が30秒~1分と短いので、飽きずに聞き続けられます。

隙間時間のリスニング教材としても最適ですが、教材には大事な表現や使える口語表現がしっかり記載されいているので、”ネイティブらしい英語”を勉強したい方にピッタリだと思います。 

  • ファイル数:80
  • 1音源の長さ:30秒~1分
  • 対象レベル:中級以上(英検2級 / TOEIC600程度)
    *実際のレベル感はそれ以上

イギリスの生英語を聞きたい方は、以下の本が評判が良いですね。

[CD付]本場のイギリス英語を聞く

[CD付]本場のイギリス英語を聞く

  • 作者:川合 亮平
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
[CD付]イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK

[CD付]イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK

 
イギリス英語を聞く THE RED BOOK(CD付)

イギリス英語を聞く THE RED BOOK(CD付)

 

英語表現力&モチベーションアップ

英語で打ち合わせやディスカッションをする機会のある方は、”英語で説明する力”が必要になりますよね。隙間時間に聞ける短い教材となるとカジュアルな会話のものが多いのですが、中には短くても学術的な内容を聞くことができる音声素材があります。

スタンフォードの「英語ができる自分」になる教室

人気の月刊英語学習誌『CNN english express』に1年間連載されていた、スタンフォード大学人気講師ケリー・マクゴニガルの『「英語ができる自分」になる教室』をまとめた本です。科学的研究結果や自身の実践法などを元に、英語学習を続けるコツや目標を達成するための方法を解説してくれています。冒頭にはインタビューも。

この記事で紹介しているのは、隙間時間に”何度も”聞ける音声素材です。飽きずに繰り返し聞くためには内容に興味を持てることが大切です。その点この教材は、英語学習者なら知りたくなる情報が満載です。しかも聞いているとモチベーションも上がってくるんです。

丁寧で優しい語り口でとても聞きやすい英語ですよ。

1つのトピックに対して音源が2つに分かれているので、ランダム再生するには編集が必要です。ついでに毎トピック冒頭に入る自己紹介もカットしておくと快適です。

  • ファイル数:41(13トピック)
  • 1音源の長さ:9分(インタビュー) / 2分(本編)
  • 対象レベル: 英検準1級~1級 / TOEIC L&R700~900

口語表現バリエーション増強

趣味として英語を勉強している場合、「ネイティブと気楽に話したい」「海外ドラマや洋画を存分に楽しみたい」という目標を持っている方も多いと思います。そこで避けて通れないのが”口語表現”です。たくさん見てたくさん話すというのももちろん有効な学習法ですが、私個人としては”先にまとめてざっくり学んで実践で確認”というのが好みです。そんな時に役立つ教材がこちらです。

日常のリアルなひとこと ためぐち英語/ためぐち英語Dialog

短くて簡単、そしてネイティブの間でよく使われている口語表現を集めた本です。シチュエーション別に色んな表現がまとめてあるので、表現の幅がぐっと広がります。中には少し汚い表現も掲載されていますが、ちゃんと注意書きも載っているので使う時には気を付ければ大丈夫。”聞いた時に理解ができる”レベルの表現が増えるだけでも、海外ドラマなどをより楽しめるようになると思います。

面白い言い回しには由来も載っているので勉強になりますよ。

1冊目の『ためぐち英語』はメインフレーズだけでしたが、『ためぐち英語 Dialog』は会話形式で紹介されています。

ためぐち英語

  • ファイル数:100(500フレーズ)
  • 1音源の長さ:30秒
  • 対象レベル:全レベル 
日常のリアルなひとこと ためぐち英語

日常のリアルなひとこと ためぐち英語

  • 作者:Thomas K. Fisher
  • 発売日: 2019/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ためぐち英語Dialog 

  • ファイル数:200(400フレーズ)
  • 1音源の長さ:20秒(メインフレーズのみ) / 40秒(会話形式)
  • 対象レベル: 全レベル 
日常のリアルなひとこと ためぐち英語 Dialog

日常のリアルなひとこと ためぐち英語 Dialog

  • 作者:Thomas K.Fisher
  • 発売日: 2020/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

まとめ

忙しい毎日の中でいかに効率よく時間を使って英語を学ぶかというのは、大人の英語学習者の課題のひとつですよね。英語に100%集中できない隙間学習の教材としては、いつでも・どこでも・何度でも聞けるものがぴったりです。今欲しい英語力を元に、愛用できる教材を見つけてくださいね。

この記事が最強のパートナー教材選びの参考になれば嬉しいです。

Today's proverb

Time flies like an arrow.:光陰矢の如し