TOEIC L&R スコアを最速でアップさせる6つの方法【申し込みからの2ヶ月で勝負!】

こんにちは。

日本の企業で働く上で、ますます必要になっているTOEICスコア。TOEIC信仰に関してはさまざまな批判がありますが、TOEIC L&Rは就職や昇進の条件になっている企業も多く、せっかく英語を学ぶのであれば、持っておいて損はない資格です。

大学の一般教養以来英語に触れることのなかったわたしは、34歳で英会話スクールに通い始め、1年で855点3年で955点を取りました。TOEIC L&Rの試験を受けたのは、後にも先にもその2回だけです。せっかく英語を勉強するなら…と受けたTOEICですが、キャリアにも活かすことができたので満足しています。

世の中にはTOEICスコアアップのためのセミナーやスクールもありますが、TOEICは独学でも高得点を取りやすい試験だと思います。

今日は最速でTOEICのスコアを伸ばすための6つの勉強法をご紹介します。

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①目標を立てる

ゴールを決めないままにスタートすることはできません。まずは、受験日と目標スコアを決めましょう。

TOEIC L&Rの公開テストは、年に10回(2月と8月以外の毎月)、全国80箇所の会場で開催されています。試験のおよそ3ヶ月前に申し込み開始となり、2ヶ月ほど前には申し込み締め切りとなるので、一番直近の試験を申し込んだとしても、最低2ヶ月の準備期間があることになります。TOEIC L&Rは、2ヶ月間の試験対策でもスコアアップに繋がるテストです。

詳細な日程はTOEIC公式ホームページで公開されています。

試験直前の予定だけでなく、申し込みから試験日まで学習時間を確保できる時期を狙って申し込みましょう。

続いて目標スコアの設定です。TOEICはスコア制のテストですので、受験者のレベルに関係なく皆同じ内容の試験を受けることになります。その中で確実に点を取っていくためには、目標スコアに合わせた戦術があるんです。それを明確にするためにも、目標スコアはっきり定めましょう。

模試一回分を解いてみると、現在の実力が分かりやすいです。現在のスコア+100くらいを狙っていくといいと思います。

手元に教材がない場合は、公式サイトの目標設定お助けツールや、スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表CEFRとの対照表などが参考になると思います。英検やTOEFLを受けたことのある方は、それらのテストとのスコア換算をしているサイトを参考にしてみてください。

おおよその目安として、

  • 学生以来英語に触れていない方:500点
  • ビギナーの方:600点
  • 初中級クラスの方:700点
  • 中上級クラスの方:800点
  • 上級クラスの方:900点

と考えていただければ大丈夫だと思います。

就職・転職、昇進などのために、クリアしなければならないスコアが明確にあり、現在の英語力と離れている場合は、試験対策期間を長くとるか、2ヶ月間毎日3時間以上学習する必要があります。

ちなみに、日本人のTOEIC L&R平均スコアは、990点満点中600点弱です。つまり、600点を超えると、英語力をアピールできるようになってきますよ。

②TOEICの学習に集中する

目標を決め、TOEIC向けの学習期間に入ったら、通常の英語の勉強は忘れ、TOEIC対策に集中しましょう。「TOEICのスコアだけ上がっても、英語力は上がらないって言うし…」と、あれこれ手を付けようとする方がいらっしゃいますが、本当にスコアを上げたいなら、本気で対策するべきです。

TOEICはビジネスの場での英語運用力を測るテストなので、出題される問題や必要とされる語彙に偏りがあります。逆に言えば、勉強しなければならない内容が限られているんです。出題傾向のはっきりしたテストなんて、受験生だったら大喜びですよね。

長い人生、たった2ヶ月TOEIC対策に集中したところで、英語力のバランスが悪くなることはないので大丈夫です。

③単語を叩き込む

どんな英語のテストでも、結局、単語力がスコアを左右します。文法が完璧だとしても、知らない単語だらけでは文章の意味が取れません。逆に、文法が分からなくても、単語の意味が分かれば、何となく文章全体の意味も推測できます。特にTOEICは、出題されるシチュエーションにパターンがあるので、推測しやすいテストなんです。

おすすめは定番の”金のフレーズ”もしくは”銀のフレーズ”です。目標スコアごとに単語が並んでおり、必要最小限に絞られた単語帳なので、2ヶ月の対策でも充分間に合います。

金のフレーズなら、薄いのに900点台まで充分目指せる単語帳なので、ものすごいコスパです。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

高得点を目指す予定はない、ある程度のスコアを取ったらTOEICは必要ないという方には、銀のフレーズがおすすめです。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

効率よく覚えたいという方は、最近発売された”金のセンテンス”がおすすめです。一つ一つの例文に複数の見出し語が含まれている単語帳です。ロングセラーの単語帳、DUO3.0のようなコンセプトですね。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

このシリーズの例文は、試験にそのまま出てきそうなものばかりです。単語だけでなく、例文も聞いて、読んで、口に出して覚えると良いですよ。

④レベル別問題集を解く

目標スコアを決めたら、TOEIC全般の問題集を使うより、レベル別の問題集を使った方が圧倒的に効率が良いです。そのスコアに必要な語彙力、文法力、読解力、聴解力などが身につくようにまとめられているので、無駄なく学べるからです。一冊を何度も解いて、徹底的に苦手を潰し、出てきた単語はマスターしてください。

本に書かれた解法テクニックも、信じて従った方が得策です。時々、「実力で勝負したいから…」という方もいますが、ある程度のスコアを取る人は皆、TOEICで点を取るためのテクニックを身に付けています。そんな人たちとスコアを比べられた場合、対策なしで取ったスコアはむしろ、実力以下に評価されてしまうということです。

また、先に述べた通り、TOEICはスコア制のテストです。950点〜満点の間のレベルの差を分けるための問題も入っているのです。その上、900点以上の高得点保有者でも全問解き終わらない人もいるほど、時間に追われる試験です。そんな問題に囚われていては、解けるはずの問題に割く時間がなくなってしまいます。

そこで、問題を見た時に、

  1. すぐに解ける
  2. 少し考えれば解ける
  3. 時間はかかるが解ける
  4. 時間をかけても解けない

の振り分けをする必要があります。

そして、解くのは1,2のみ。3は回答用紙に印をつけて飛ばし、4は適当にどれかを塗りつぶすというペースで解いていくのが、スコアアップの秘訣です。

自分の目標スコアに合ったレベルの問題を見慣れていれば、本番の試験で問題を見た時に、「これはいける!」「これは無理…」の選別がすぐにできるようになるのです。

わたしは以下の本を愛用していました。

まずは”TOEIC L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!”です。初受験の際、「TOEICってどんな問題が出るの?何を勉強したらいいの??」という、全くなにも分かっていない状態で使い始めました。トレーニングパートと暗記パートが切り離せるので、暗記BOOKの方は常に持ち歩いて覚えていました。巻末にはミニ模試も付いています。

TOEIC L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!  改訂版 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

TOEIC L&Rテスト これ1冊で600点はとれる! 改訂版 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

 

上記の本の巻末のミニ模試で予想スコアが700点を超えていたので、次に800点対策のものも使用していました。しかし、新形式対応のものが発売されていないようですので、ここでご紹介することは控えます。 

955点を取った時に使用していたのは”TOEIC L&Rテスト 990点攻略”です。残念ながら満点には到達できませんでしたが、900点の壁を越えることができたのは、この本のお陰だと思います。この本に書かれている解法テクニックは、英語力なしには使えないものばかりなので、自然と力がつきます。TOEIC高得点=英語力ではないと言われていますが、満点を目指すには英語力は必須だということが良く分かります。

【CD2枚付】TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

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対策本はどれもTOEICを研究して作られているので、ある程度評判の高いものであれば、どれを使っても問題ないと思います。デザインなどを確認して、使いやすそうなものを選んでください。

⑤とにかく英語を聞く、読む

試験の2時間、全速力で英語を聞き、読み続けるには、体力と精神力が必要です。それを養うには、英語に対する慣れが大切です。暇さえあれば、英語を聞いたり読んだりすることで、英語を処理し続けることに慣れてください

ビギナーのうちは、意味の分からない言葉を聞き(読み)続けることがストレスになります。上級者になると、分からない箇所があることがストレスになります。このストレスは、スコアアップの大敵です。大量の英語に触れておくことで、だんだんとストレスを感じなくなっていきます。

触れる英語は何でもいいのですが、せっかくなのでTOEICに関連した英文がおススメです。使用した問題集の音声や問題文を利用しても良いと思いますが、わたしは速読速聴・英単語シリーズのTOEIC版を利用していました。文脈で覚える形式の単語帳なので、リーディングやリスニングにも使えるんです。速読速聴というコンセプト自体が、時間制限の厳しいTOEICに最適ですし、本番形式の英文がたくさん収録されているので、かなりお得です。

TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)

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  • 作者: 松本茂,Kevin Glenz,Patrick Horckmans,Gail Oura,Robert Gaynor
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TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)

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速読速聴・英単語シリーズの詳しいご紹介はこちらをご覧ください。

TOEIC公式アプリの”English Upgrader+”もおススメです。ビジネスや日常のさまざまな場面の英会話音声とスクリプト、単語帳機能、理解度チェッククイズ、フレーズ集などが入っているのに、無料なんです!再生速度が変えられるのも便利です。公式でこんなアプリを用意してくれてるんですから、使わなきゃ損ですよね。

英語自体に慣れてしまえば、試験の2時間もさほど苦痛になりませんよ。

⑥毎週模試を解く

試験前の1ヶ月間の休日は、必ず模試を解くようにしてください。たくさん模試を解くことで、2時間全力で解ききる集中力とテンポ感を養うことができるんです。

また、試験当日にベストなパフォーマンスを発揮するには、試験慣れが必要です。しかし、そんなに何度も受けていられませんよね?英語のテストは、短期集中で対策して結果を出し、終わったら通常の英語学習に戻る方が、断然楽しいですしね。

というわけで、とにかくたくさん模試を解いてみてください。解けば解くほど、試験本番中気持ちの余裕が変わりますよ。

わたしは本番前の1ヶ月間の土日は一回ずつ、計8回分の模試を解いていました。

沢山の模試本が出版されていますが、迷ったら公式問題集が一番だと思います。模試2回分が入っています。TOEICは過去問が公開されていないので、一番精度の高い模試はやはり、公式問題集です。定期的に新しいものが発売されているので、最新の出題傾向を把握するにも最適です。特にリスニングは、本番のナレーターと同じ人が担当しているので、ナレーターのクセに慣れておくこともできます。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5

 

公式以外の模試で精度が高いと言われているのが、”TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問”です。模試3回分に当たります。わたしは電子辞書に入っていた400問バージョン(模試2回分)を解きましたが、本番と遜色ない出来の模試だと思います。公式問題集は模試2回分ですが、こちらは3回分、しかも少し安いので、出来るだけ安価に済ませたい場合はおすすめです。

【新形式問題対応/CD-ROM付】  TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問

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他にもたくさん模試本が発売されているので、メインを1冊買ったら、あとは中本などで手に入れて、回数をたくさんこなすといいと思います。ただし、TOEICは時々形式が変更されるので、最新の形式に合ったものを選んでください。

模試は、練習試合というより予選だと思って、毎回全力で解くことがコツです。

まとめ

本日ご紹介した、試験前の2ヶ月でスコアをアップさせる最短ルートのまとめはこちらです。

Point

TOEICを受けると決意したら、まずは試験日と目標スコアを決めましょう。
用意するのは、単語帳、スコア別対策本、模試(約8回分)です。
総額1万円程度かかりますが、スコア別対策本以外はずっと使えます
最低でもTOEICまでの2ヶ月間は、英語漬け・TOEIC漬けになってください。

以上を守って対策すれば100点以上のアップは十分可能です。わたしは、初回(855点)、2回目(955点)のどちらも、試験2ヶ月前からこの勉強法で対策していたので、ハイスコアを目指す方にも有効なTOEIC試験対策だと思います。

特に700点台くらいまでは、TOEIC対策学習量に比例してスコアが伸びるので、とっても楽しいと思います。

未受験から600点レベルを突破するまでの詳しい勉強法は、こちらの記事でご紹介しています。

800点以上の高得点は、小手先のテクニックだけでは到達できません。英語の基礎に加え、処理スピードが問われますので、試験前の対策期間以外でも英語の地力を上げておく必要があります

800点、900点突破のための詳しい対策は、以下の記事をご覧ください。

試験を受けるまでにまだ3ヶ月以上の期間があるという場合は、海外ドラマを見る、洋書を読む、ポッドキャストを聞く、英会話レッスンを受けるなど、お好きな方法で英語に触れましょう。英語の基礎力をつけることで、スコアアップが加速しますよ。

スキマ学習やながら学習のコツは、こちらの記事を参考にしてみてください。

また、英語の試験には、文法力も必要です。どれか一冊読んでおくと、英文の理解度がぐっと上がりますよ。わたしのオススメは、一億人の英文法です。学生の頃に染みついた文法への苦手意識が吹き飛びますよ。

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一億人の英文法の詳しい紹介は、こちらの記事をご覧ください。

試験前には持ち物チェックもお忘れなく!特に、マークシート用シャープペンシルまたは鉛筆は、あった方が断然有利です。

その他の持ち物リストは、こちらを参考にどうぞ。

TOEICに向けて学習中の皆さん、頑張ってください!

 

Today's proverb

Man’s extremity is God’s opportunity.:人事を尽くして天命を待つ