英米豪8つのWord of the year 2018総まとめ【トップに輝いたのは…single-use!】

こんにちは。

2018年の年末から2019年頭にかけて、色々なサイトでWord of the Year 2018が発表されました。英会話のレッスンや英語の試験、仕事やプライベートなど、あらゆる場で時事ネタを英語で話す場面に出会うことがあるかと思います。最新の英単語を押さえておくと、グッと話の幅が広がるんですよね。

このブログでも、8つのサイトのラインナップを取り上げてきましたが、2018年は残念ながら、どれも人々の不信や怒りを表すような単語ばかりでした…。

それぞれのサイトで色んな言葉が候補として挙がっていましたが、英語圏全体で総合的に話題となった言葉はなんだったのでしょうか?ふと興味がわいたので、各サイトのWord of the Year 2018の候補を集計してみました。

8つのサイトの合計によるランキングとともに、2018年に話題になった英単語をまとめてご紹介します!

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集計元のサイト

以下の8つのサイトのWord of the Year 2018を集計しました。それぞれに選定基準が異なりますので、簡単にご紹介します。

また、各サイトのWord of the year 2018 選定の背景などは、リンクの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

American Dialect Society

American Dialect Societyは、研究者やアマチュア、大学教授や学生、芸術愛好家、教師、ライター、大学生、大学院生など様々人たちによって構成される団体で、北米英語や方言、その他の言語を研究しています。Word of the Yearは、毎年メンバーの投票で決定しています。

2018年はtender-age shelter/camp/facilityが選ばれました。 

Australian National Dictionary Centre

Australian National Dictionary Centreは、The Australian National UniversityとOxford University Press Australiaが1988年に共同で設立した、オーストラリア英語の調査機関です。政治、文化、社会を反映したオーストラリアらしい語句を、Word of the Yearに選んでいます。

2018年はCanberra bubbleが選ばれました。

Cambridge Dictionary

イギリスの出版社であるCambridge Dictionaryは、オンライン辞典も運営しています。その編集者が、その年を最も象徴する単語4つを候補に選び、世界中のCambridgeオンライン辞典ファンからの投票で一位が決まります。CambridgeはWord of the Yearではなく、The people's Word of 2018という冠が付けられています。

2018年はnomophobiaが選ばれました。

Collins

『コリンズ英英辞典』で有名なイギリスの出版社Collinsが、時代の潮流を表すような新しい言葉を、Word of the Yearに選んでいます。

2018年はsingle-useが選ばれました。

Dictionary.com

アメリカ生まれの辞書サイトDictionary.comが注目すべき単語を選び、Word of the Yearを決定しています。

2018年はmisinformationが選ばれました。 

Macquarie Dictionary

オーストラリアの辞書Macquarie Dictionaryが、新語・造語の中からWord of the Yearを選んでいます。

2018年に委員会が選んだWord of the Year 2018はMe Too、サイト利用者が選んだのはsingle-useでした。 

Merriam-Webster

アメリカの老舗辞書サイトMerriam-Westerが、検索回数やその上昇率を元に選ぶWord of the Yearで、人々の興味関心を反映したラインナップになっています。

2018年はjusticeが選ばれました。 

Oxford

伝統あるイギリスのOxfordが、その年の気風を反映し、後世に残るような文化的価値を持つ重要な言葉を選ぶWord of the Yearです。

2018年はtoxicが選ばれました。 

集計方法

上記の8つのサイトから、Word of the Year とその候補になった単語を全部集めました。多方面で話題になった単語を調べたかったので、Word of the Yearとショートリストの区別なく全て1ポイントとして集計しています。そのため、一番ポイントを集めた英単語=一番多くのサイトで候補に上がった単語になっています。

下記の単語の定義は、オンライン英英辞書から引用しています。

Word of the year 2018

8つのサイトのすべての候補を集計した結果、一番注目を集めた言葉は、3票集めたsingle-useでした!

CollinsのWord of the Yearと、Macquarie DictionaryのThe People's Choice Word of the Year 2018に選ばれた他、American Dialect Societyのショートリストにも挙がっています。仮に各サイトのWord of the Yearに2票ずつ入れて集計したとしても、断トツの一位!

single-use

picked by Collins, Macquarie Dictionary and American Dialect Society

adjective

made to be used once only

Collins

使い捨ての”という意味の新語、single-use。プラスチック製品が地球環境に及ぼす悪影響が改めて注目を集め、single-useという言葉が頻繁に使われるようになりました。大手コーヒーチェーンがプラスチックストローを紙製ストローに変えると発表して話題になりましたよね。

ライティングやスピーキングテストなどで社会問題について語る時には、ぜひ押さえておきたい単語ですね。

Runners-up

次点となったのは、2票を集めた以下の6語です。政治や社会問題、スポーツなど、幅広いラインナップとなっています。

Me Too以外は、どのサイトでもWord of the Yearには選ばれなかった単語ばかり、というのも面白いですね。

Big Dick Energy (BDE)

picked by Macquarie Dictionary and Oxford

noun

An attitude of understated and casual confidence

Oxford

直訳するのは控えますが、”とても自信のある態度、振る舞い”という意味ですね。

2018年に亡くなったフードライター/ドキュメンタリー作家、Anthony Bourdain氏が亡くなった後、彼の落ち着いた自信を表す言葉として生み出されました。

アリアナ・グランデが、元婚約者をBDEの持ち主と評したことでも話題になりましたね。

gammon

picked by Collins and Oxford

noun

a person, typically male, middle-aged, and white, with reactionary views, especially one who supports the withdrawal of Britain from the European Union

Collins 

白人の保守派の中年男性で、特にイギリスのEU離脱を支持する人”を指す言葉です。

元々gammonは、燻製または塩漬けの豚肉。それが、保守的な白人男性を非難する言葉として使われるようになりました。

豚が悪口になるのは、日本語と同じなんですね。

gaslight/gaslighting

picked by Collins and Oxford

verb/noun

to attempt to manipulate (a person) by continually presenting them with false information until they doubt their sanity

Collins

舞台劇・映画の『Gaslight』から生まれた言葉です。”偽の情報を与え続けることにより、自分が正気ではないと思わせる”ことを意味します。

ドナルド・トランプ大統領への不信感から、この言葉が良く使われるようになりました。

incel

picked by Macquarie Dictionary and Oxford

noun

a man who believes that he is entitled to have sex with women but is not attractive to them, often because of his sexist attitudes and crass behaviour, and who blames his situation on society at large, particularly feminism.

Macquarie Dictionary 

女性と性的関係を持つ資格があると自分では思っているが、実際は魅力のない男性”を表します。特に、性差別的で無神経な態度が原因なのですが、それをフェミニズムの社会のせいにしている人のことです。

女性が声を上げる運動の多かった2018年。そのためか、男性への批判的な言葉が多く見受けられますね。

MeToo

picked by Collins and Macquarie Dictionary

adjective

denoting a cultural movement that seeks to expose and eradicate predatory sexual behaviour, especially in the workplace

Collins

twitterのハッシュタグとして世界中に急速に広まった#Me Too。“特に職場で起こる利己的な性的態度を暴露し、根絶しようとするムーブメント”のことですね。

日本でもMe Too運動は広まりましたが、欧米並べて世の中の動きが鈍いことが浮き彫りになりました。

VAR

picked by Collins and Macquarie Dictionary

noun

1. a person who reviews video footage of an on-field incident that resulted in a referee decision, the review being passed back to the referee who holds ultimate responsibility for maintaining or reversing their initial decision

2. the system and its technology used in such a review

Macquarie Dictionary

2018年のワールドカップで取り入れられたシステムです。”ビデオ判定により、フィールド上で起きた出来事に対する審判のジャッジを審議するシステム”のことです。

その結果は最終的に主審に伝えられ、最初のジャッジをそのままにするか覆すかを判断するそうです。

Shortlist

残りは、どれか一つのサイトのみでWord of the Year 2018にノミネートされていた単語リストです。中には、それぞれのサイトでWord of the Yearに選ばれたものもあるので、要チェックです!

ab crack

picked by Macquarie Dictionary

noun (colloquial)

a well-defined concave line on the body which runs vertically through the centre of the abdomen.

Macquarie Dictionary

腹部の中心に縦に走るくっきりと凹んだ線”、つまり、腹筋の縦筋のことですね。

エクササイズへの関心の高まりにより、この言葉がランクインしていました。

algorithmic bias

picked by Macquarie Dictionary

noun

prejudice built into a computer algorithm which reflects the bias of the humans who carried out the programming and data selection which were used to create the algorithm.

Macquarie Dictionary 

プログラミングやデータ選択をした人間のバイアスを反映し、コンピュータのアルゴリズムに組み込まれる先入観”を意味します。

AIには偏りがないかと思いきや、そうではないんですね。どんな情報も鵜呑みしてはいけません…。

backlash

picked by Dictionary.com

noun

a strong or violent reaction, as to some social or political change

Dictionary.com

社会や政治の変化に対する、強い、もしくは暴力的な反発”のことです。 

トランプ政権の誕生やイギリスのBrexitなどの政治問題や、#Me Too運動を始めとした社会的なムーブメントに対し、各地でbacklashが起きた一年でした。

backstop

picked by Collins

noun

a system that will come into effect if no other arrangement is made

Collins 

野球などのバックネットという意味もありますが、”他の手立てがない場合の最終手段、安全策”としても使われます。

EU離脱に揺れるイギリスにおいて、北アイルランド国境を巡る政策に関するバックストップが議論されていました。

bag rage

picked by Australian National Dictionary Centre

noun

anger provoked in a customer by the removal of free plastic bags at the checkout

Australian National Dictionary Centre 

無料レジ袋撤廃に対する客の怒り”です。

single-useへの問題意識の高まりに応じ、オーストラリアでは2018年、WoolworthやColesといった大手スーパーマーケットチェーンで、続々とレジ袋が有料化されました。

blockchain

picked by Australian National Dictionary Centre

noun

a system in which records are maintained across several computers that are linked in a peer-to-peer network, used especially for cryptocurrency transactions

Australian National Dictionary Centre

仮想通貨のやり取りで主な使用される分散型ネットワークまたは分散型台帳技術”を表し、日本でもブロックチェーンと呼ばれます。改竄耐性に優れているのが特徴です。

ついでに、cryptocurrency(暗号通貨、仮想通貨)も合わせて覚えておきたいですね。

cakeism

picked by Oxford

noun

Primarily a word used in the UK, cakeism is the belief that it is possible to enjoy or take advantage of both of two desirable but mutually exclusive alternatives at once.

Oxford

2つの矛盾することを両方手に入れるのは可能だという考え方”を表すイギリス生まれの言葉です。You can’t eat your cake and have it.(二者択一両取りはできない)ということわざから来ています。

EU離脱交渉の際に、イギリス政府はいいとこどりしようとしているということで、この言葉が使われました。

Canberra bubble

picked by Australian National Dictionary Centre

noun

the insular environment of federal politics

Australian National Dictionary Centre

視野の狭い連邦政治”を表し、首都キャンベラ集中のオーストラリアの政治を批判する言葉です。

地方民としては、日本にもTokyo bubbleを感じます。

CRISPR

picked by Macquarie Dictionary

noun

a technology which enables editing of a genome by adding, removing, or altering a section of DNA sequence; potentially able to correct genetic defects, treat diseases, etc. 

Macquarie Dictionary

DNA配列の一部を加えたり、取り除いたり、  入れ替えたりして、ゲノムを編集する技術”のことです。

この技術により、遺伝的欠陥を直したり、病気を治療したりできるようになることが期待されています。

dark kitchen

picked by Macquarie Dictionary

noun

a commercial kitchen in which the food made is to fill orders placed through a food delivery app or website, the kitchen not being attached to a restaurant.

Macquarie Dictionary

アプリやウェブサイトを通した宅配注文のための、レストランを持たない厨房”を意味します。

日本でもUber Eatsが広まりつつあるので、今後dark kitchenができていきそうですね。

deepfake

picked by Macquarie Dictionary

noun

a video of a computer-generated likeness of an individual, created using deep learning without the individual’s knowledge, often for the purpose of misinformation, vindictiveness, or satire.

Macquarie Dictionary

ディープラーニングの技術を使い、知識なしでコンピュータによって作ることのできる、特定の人物のフェイク動画”のことです。意図的なデマや悪意、風刺などのために作られます。

技術の発達で誰でも簡単に合成動画を作ることができ、SNSを通じてあっという間に拡散されてしまいます。怖い世の中になりましたね…。

drought relief

picked by Australian National Dictionary Centre

noun

financial or practical assistance given to those in special need or difficulty due to severe drought conditions

Australian National Dictionary Centre

ひどい干ばつに苦しむ人たちに向けた、金銭的な、または現場での援助”の意味です。

オーストラリアは2018年、記録的な大干ばつに見舞われ、魚や動物の大量死が発生しました。

earthing

picked by Macquarie Dictionary

noun

the practice of physically connecting to the earth in the form of bare skin contact, as by walking barefoot on grass, sand or soil, the contact thought to reset or stabilise the natural electrical currents of the body, and thus improve health.

Macquarie Dictionary

裸足で草や砂、土の上を歩いたりすることで、物理的に素肌で地球と触れ合おうとすること”を示します。

身体の自然電流をリセットまたは安定させることで、健康増進に繋がるんだそうです。

ecocide

picked by Cambridge Dictionary

noun

destruction of the natural environment of an area, or very great damage to it

Cambridge Dictionary 

自然環境への破壊行為や、大きなダメージ”の意味です。

2018年は環境問題への関心が大きく高まったことが分かりますね。

epiphany

picked by Merriam-Webster

noun

a usually sudden manifestation or perception of the essential nature or meaning of something

Merriam-Webster

物事の本質などに対する突然のひらめき”を意味します。

人気K-POPグループであるBTS(防弾少年団)のアルバムの中の一曲で、その予告映像が発表されるや否や、epiphanyが検索上位に上がったそうです。

excelsior

picked by Merriam-Webster

Latin adverb

higher

Merriam-Webster 

より高く”、”向上せよ!”という意味のラテン語です。

著名なアメリカンコミック原作者で、マーベルの父とも言われるスタン・リー氏が2018年11月に亡くなり、彼のコラムの締めの定番フレーズであるexcelsiorが、追悼の言葉としてSNS上で広まりました。

fair dinkum power

picked by Australian National Dictionary Centre

noun

dispatchable energy; coal, as contrasted with renewable sources of energy

Australian National Dictionary Centre

石炭など、供給可能なエネルギー”のこと。再生可能なエネルギー資源と対照的な資源です。

もちろん環境には悪影響なのですが、スコット・モリソン首相がそれを覆い隠すように、fair dinkum(信頼できる)という表現を使ったことで、批判を集めました。

feckless

picked by Merriam-Webster

adjective

ineffective,worthless

Merriam-Webster 

意味のない、価値のない”という意味の言葉です。

トランプ大統領のメキシコ国境政策に対し、アメリカの人気コメディアンがこの言葉を使って大統領の娘であるイヴァンカさんを非難し、話題となりました。

floss

picked by Collins

noun

a dance in which people twist their hips in one direction while swinging their arms in the opposite direction with the fists closed

Collins

拳を握って腕を横に揺らし、腕と反対方向に腰をひねるダンス”です。

YouTubeなどでFlossで検索すると、実際のダンスが見れますよ。中毒性のある振り付けです。

gender gap

picked by Cambridge Dictionary

noun

a difference between the way men and women are treated in society, or between what men and women do and achieve

Cambridge Dictionary

男女間の社会的な格差”を意味します。

待遇や期待される役割など、あらゆるところに男女の隔たりがありますよね。

HODL

picked by Macquarie Dictionary

verb

Colloquial to keep (cryptocurrency) instead of trading or selling. Also, hodl.

[humorous use of a misspelling of HOLD 1 which appeared in a 2013 online forum post]

Macquarie Dictionary

仮想通貨を取引せずにとっておく”という意味の口語表現です。

2013年のオンラインフォーラムの投稿にあったHOLD 1のスペルミスを面白がって、つかわれるようになりました。

hygge

picked by Macquarie Dictionary

noun

1. the practice of creating an environment of cosiness, which, in turn, fosters feelings of contentment and wellbeing.

2. the feeling of contentment resulting from this practice.

[Danish, from Old Norse]

Macquarie Dictionary

元はデンマーク語で、”満足感や幸福感を高める環境を作ること”です。

カタカナで書くと、ヒュッゲですね。

Individual 1

picked by American Dialect Society

noun

pseudonym for Trump in documents from the Mueller investigation 9

American Dialect Society

ロバート・モラー特別検察官による捜査報告書内で使用された、トランプ大統領に対する仮名”です。

トランプ氏のロシア疑惑について捜査が終結したと、米司法省が2019年3月に声明を出しました。

intimacy coordinator

picked by Macquarie Dictionary

noun

a person appointed in a film, television or stage production to supervise and sometimes choreograph scenes containing nudity or sexual activity, the role intended to protect the actor or actors involved, especially from sexual harassment.

Macquarie Dictionary

セクハラから俳優・女優を守るために、映画・ドラマ・舞台における性的なシーンの指導、振り付けを行う人”のことです。

Me Tooムーブメントの中で、映画界でも著名人が続々と告発されていましたね。

justice

picked by Merriam-Webster

noun

1a : the maintenance or administration of what is just especially by the impartial adjustment of conflicting claims or the assignment of merited rewards or punishments

  b : JUDGE

  c : the administration of law

2a : the quality of being just, impartial, or fair

  b(1) : the principle or ideal of just dealing or right action

    (2) : conformity to this principle or ideal : RIGHTEOUSNESS

  c : the quality of conforming to law

3 : conformity to truth, fact, or reason

Merriam-Webster

正義、公平、公正、正当、司法、裁判、司法官”など、たくさんの意味があります。

トランプ陣営のロシア疑惑など、司法がらみのニュースが連日報道されたことから、注目を集めました。

laurel

picked by Merriam-Webster

noun

an evergreen shrub or tree (Laurus nobilis of the family Lauraceae, the laurel family) of southern Europe with small yellow flowers, fruits that are ovoid blackish berries, and evergreen foliage once used by the ancient Greeks to crown victors in the Pythian games

Merriam-Webster

月桂樹”のこと。日本ではローレルとも呼ばれます。

こちらの辞書サイトの音声が、端末によってyannyに聞こえるということで大きな話題となりました。

lodestar

picked by Merriam-Webster

noun

one that serves as an inspiration, model, or guide

Merriam-Webster

ひらめきや模範、指針となる人”のことです。

匿名の政府高官による、故ジョン・マケイン上院議員に対する哀悼の投稿がニューヨークタイムズに掲載され、誰が書いたものなのか突き止めようと、lodestarという単語の検索回数が急上昇しました。

maverick

picked by Merriam-Webster

noun

an independent individual who does not go along with a group or party

Merriam-Webster

一匹狼”のことです。

8月に亡くなったジョン・マケイン上院議員がmaverickと評されていたため、その死後、検索回数が増えたそうです。

misinformation

picked by Dictionary.com

noun

false information that is spread, regardless of whether there is intent to mislead

Dictionary.com

意図的であるかどうかに関わらず、世間に広まった偽の情報”のことです。

因みにdisinformationは、意図的に流される偽の情報です。

nationalism

picked by Merriam-Webster

noun

loyalty and devotion to a nation

especially : a sense of national consciousness exalting one nation above all others and placing primary emphasis on promotion of its culture and interests as opposed to those of other nations or supranational groups

Merriam-Webster

国に対する忠誠と献身”を意味します。

その国の利益を最優先させ、他国をないがしろにする点において、愛国心とは異なります。

NEG

picked by Australian National Dictionary Centre

noun

National Energy Guarantee; a regulatory obligation imposed on energy companies to provide a reliable supply of energy while meeting emissions reduction targets

Australian National Dictionary Centre

National Energy Guaranteeの略で、”排出量の削減を達成しながら電力を安定供給するよう、電力会社に課せられる責務”を意味します。

国を挙げて環境に配慮した社会づくりがなされているんですね。

nomophobia

picked by Cambridge Dictionary

noun

fear or worry at the idea of being without your mobile phone or unable to use it

Cambridge Dictionary

携帯電話が手元になかったり、使えなかったりすることへの不安と恐怖”を意味します。

nomoは、no mobile phoneの略です。

no-platforming

picked by Cambridge Dictionary

noun

the practice of refusing someone an opportunity to make their ideas or beliefs known publicly, because you think these beliefs are dangerous or unacceptable

Cambridge Dictionary

誰かが考えや信念を公にすることを拒むこと”を意味します。

受け入れがたい意見や、危険な思想を持っていると判断した際に、公の場に出ることを阻むそうです。

orbiting

picked by Oxford

noun

the action of abruptly withdrawing from direct communication with someone while still monitoring, and sometimes responding to, their activity on social media.

Oxford

SNS上では反応したり監視したりしているにも関わらず、直接的なコミュニケーションを突然やめること”です。

天体や人工衛星などが回る軌道を意味するorbitの現在進行形ですね。

overtourism

picked by Oxford

noun

An excessive number of tourist visits to a popular destination or attraction, resulting in damage to the local environment and historical sites and in poorer quality of life for residents.

Oxford

人気の観光地に旅行客が来すぎること”を表します。

その土地の環境や史跡にダメージを与えたり、住人が生活し辛くなることが問題になっています。

pansexual

picked by Merriam-Webster

adjective

of, relating to, or characterized by sexual desire or attraction that is not limited to people of a particular gender identity or sexual orientation

Merriam-Webster

性的に惹かれる相手が特定の性別や性自認に限らないこと”  という意味です。全性愛と訳されます。

日本でも自身のセクシュアリティーを公表する著名人、有名人が増えてきましたよね。

pissant

picked by Merriam-Webster

noun

one that is insignificant —used as a generalized term of abuse

Merriam-Webster

つまらない人 、とるに足らない人”という悪口です。

ラジオ局のDJが、ゲストの娘をpissantと馬鹿にしたことで問題になりました。

plogging

picked by Collins

noun

a recreational activity, originating in Sweden, that combines jogging with picking up litter

Collins 

ゴミを拾いながらジョギングをすること”で、スウェーデン生まれのアクティビティです。

ゴミ拾いが目的ではなく、あくまでもジョギングがメインだというのがポイントで、ゴミの重みや拾う動作が良い負荷になるのだとか。

representation

picked by Dictionary.com

noun

action or speech on behalf of a person, group, business house, state, or the like by an agent, deputy, or representative.

Dictionary.com

人やグループ、企業、国などを代表して、代表者や代理人が行動したり発言したりすること”です。

有色人種が活躍する『ブラックパンサー(Black Panther)』『クレイジーリッチ!(Crazy Rich Asians)』がヒットしたことで、話題となりました。

respect

picked by Merriam-Webster

noun

an act of giving particular attention

Merriam-Webster

尊敬などの意味もありますが、今回は、“特別な関心を払うこと”です。

ソウルの女王アレサ・フランクリンの訃報を受け、彼女のヒット曲であるrespectの検索回数が急上昇しました。

self-made

picked by Dictionary.com

adjective

having succeeded in life unaided

Dictionary.com

援助なしに成功した”という意味です。

フォーブス誌が、アメリカのセレブ一家のカイリー・ジェンナーを、セルフメイド・ビリオネアと評した記事を書いたことで、検索が急上昇しました。

techlash

picked by Oxford

noun

A strong and widespread negative reaction to the growing power and influence of large technology companies, particularly those based in Silicon Valley.

American Dialect Society 

テクノロジー関連の大企業が、強大な影響力を持つことに対する、強く広範囲に渡るネガティブな反応”のことです。

特に、シリコンバレーを拠点とするIT関連企業に対するネガティブな反応が大きいようです。

tender-age shelter/facility/camp

picked by American Dialect Society

noun

government detention center for asylum-seekers’ children

American Dialect Society

難民申請者の子供たちのための政府の収容所”です。

アメリカのメキシコ国境で、親から引き離され泣き叫ぶ子どもたちの映像が世界に衝撃を与え、批判が集まりました。

toxic

picked by Oxford

adjective

Poisonous.

Oxford 

有毒な”という意味です。

Chemical(化学)、Masculinity(男らしさ)、Substance(物質)といった単語との組み合わせで、頻繁に使用されたようです。

vegan

picked by Collins

noun

a person who refrains from using any animal product whatever for food, clothing, or any other purpose

Collins 

食べ物や衣服など全てにおいて動物製品を使用しない人”です。

ベジタリアンは、食べ物のみ動物製品を利用しない人のことです。

vertical farming

picked by Macquarie Dictionary

noun

the practice of farming food in vertically inclined layers or stacked structures, such as indoors or along the sides of buildings, designed to reduce the water and space demands of traditional agriculture.

Macquarie Dictionary

傾斜させて縦に重ねた棚で食物を栽培すること”です。

省スペースで水も節約できることから、室内やビルの脇などに向いた栽培方法として、注目を集めています。

white-caller crime

picked by American Dialect Society

noun

phenomenon of white people calling police on black people for doing mundane things

American Dialect Society

特に何もしていない黒人の人々を理由に、白人たちが警察を呼ぶ現象”のことです。

white-collar crime(知能犯罪)のもじりですね。

whitewash

picked by Collins

verb

to cast a white actor in the role of a character from a minority ethnic group or to produce a film or play using white actors to play characters from a minority ethnic group

Collins 

映画や演劇などにおいて、少数派の民族の役に白人の俳優をキャスティングする”という意味です。

原作のある数々のハリウッド映画において、有色人種のキャラクターを白人俳優が演じていることが問題視されるようになりました。

X strong

picked by American Dialect Society

adjective

expression of solidarity after a tragedy in a particular place, as in “Pittsburgh Strong”

American Dialect Society

惨劇や悲劇のあった場所で生まれる結束”のことです。

教会での銃乱射事件が起きた後の“Pittsburgh Strong”のように、Xの部分にはその場所の名前が入ります。

yeet

picked by American Dialect Society

indication of surprise or excitement

American Dialect Society 

驚きや興奮の表現”の擬声語です。

ある子どもが踊っているvine動画が話題になり、yeet!が広まりました。

(the) wall

picked by American Dialect Society

noun

proposed barrier along the US/Mexico border to prevent illegal crossings

American Dialect Society

不法移民を防ぐため、アメリカとメキシコ国境に建設することが計画された壁”のことです。

トランプ政権の公約の中で、不法移民対策の柱として、この壁の建設が掲げられてきました。

まとめ

Word of the Yearの選定基準が各サイトで異なるので、選ばれた単語にバラツキはありますが、集計してみると英語圏の人たちの興味関心社会の動向が分かって面白いですね。

英語学習者にはレベルの高い単語も多いですが、教材には出てこない最新の単語を知ることができるので、とても勉強になります。これらの単語を使いながら、最近の世の中について英語で話せたらカッコいいですよね!

特に、スピーキングやライティングを含む英語の試験を受ける場合、英単語とともに国際社会の動きも知っておく必要があります。

2019年はどんな単語が選ばれるのか、予想しながら英語ニュースを読んでみるのも楽しいと思います。

Point

Word of the Year 2018総合1位はsingle-use。2018年は環境問題に関する意識が高まった他、イギリスではBrexit、アメリカではトランプ大統領の動向が人々の関心を集めています。

 

Today's proverb

Two heads are better than one.:三人寄れば文殊の知恵