『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』で英語のアウトプット力に自信をつけよう【中級者向け】

こんにちは。

突然ですが、皆さん英文法に自信はありますか?

私は...残念ながらありません。

TOEIC L&Rで950を超えた時も、英検1級に合格した時も、「文法って難しい...」と思っていました。そして今もそう思い続けています。

文法書を通読したことはあるので、なんとなーく分かっているようで、でも自信はない。特にアウトプットとなると自分自身の文法ミスに気が付けず、Grammarly等の文法チェックアプリに指摘されて気付くことがたくさんあります。

かといって、全てを網羅できるよう学習するのは大変です。まずは日本人にありがちなミスを確実に潰していけたら嬉しいですよね。

さらに、表現の幅を広げ、多様な言い回しができるようになれば、ライティングやスピーキングで力を発揮できます。

そんな時にお勧めな教材が誕生しました!その名も『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』です。

著者は英文ライティング界で厚い信頼を寄せられている鈴木健士先生。私も制作に協力した他、Inspire English講師のTakaが英文執筆協力しました。さらに、早稲田大学名誉教授であるジェームス・M・バーダマン氏が英文校閲されています。

英語のアウトプット力を上達させる上で欠かせない、”文法”と”言い換え”の両方の能力を身に付けられる『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』をご紹介します。

『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』とは

コンセプト

本書は、ライティングとスピーキングの能力を中級から上級にレベルアップさせたい方にお勧めの参考書です。

出版社であるジャパンタイムズ出版のサイトではこう紹介されています。

日本人が間違えやすい英語のポイント(冠詞、形容詞・副詞、前置詞、接続詞 etc.)を厳選し、間違いの例から正しい表現にするためのルールを解説します。

読んで楽しく、解いて力がつく、英語のアウトプットに役立つ一冊です。

bookclub.japantimes.co.jp

”文法的に多少間違っていても、意味が通じればコミュニケーション上問題ない”という意見も聞きますし、事実ではあると思います。

しかし、ミスが減ればそれだけコミュニケーションがスムーズになります。また、試験で高得点を目指したいといった事情のある方もいらっしゃるかと思います。

英語力をトータルで中級から上級に上げるためには、文法は避けては通れない道なんですよね。

私自身も含め、そんな学習者の強い味方になってくれるのが、この『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』です。

「日本人が間違えやすい英語」というコンセプトの本は数多くありますが、この本は、基本的なミスをこの一冊でしっかり無くせるように練られています。

また、カジュアルな場面やフォーマルな場で使える言い換え表現とその考え方を紹介し、一歩進んだ英語表現を身に付けられるようになっています。

英語のアウトプット能力を上げるにはどうしたらいいの?という疑問にしっかりと答えてくれる一冊です。

英文執筆協力したTakaが、この本のコンセプトを紹介しています。

著者

この本の著者は、英文ライティングの達人として高い評価を集める鈴木健士先生

通訳翻訳者と予備校講師の2つの肩書きを持ち、受験生や中級者向けの英作文対策本『大学入試 基本の「型」がしっかり身につく 自由英作文の合格教室』、中〜上級者向けのライティング対策本『ここで差がつく! 英文ライティングの技術』、上級者向けのライティング本『アメリカ人教授に学ぶ 英文ライティングのメタモルフォーゼ』ベストセラーになっているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

指導力の高さはもちろん、現役の通訳・翻訳者としての経験と能力も生かし、どうしたら理想の英語力を手に入れられるのかを各教材に惜しみなく注ぎ込んでいます。

本書では、そんな鈴木先生が日ごろの授業で感じる日本人学習者共通の課題を洗い出し、独習に使うための教材として完成させるにはどうしたら良いのかを考え抜いて書き上げています。

また、英文執筆協力したInspire EnglishTaka Umedaは、オーストラリア生まれ育ちの日系人。英語も日本語もネイティブレベルで話せるバイリンガルです。

英会話レッスンだけでなく、英検®対策レッスンでの指導経験を元に、実践で使える例文を、練習問題にも詰め込みました。

日本人とオーストラリア人、英語習得の過程も英語講師としての指導環境も異なる二人が、意見を出し合いながら作り上げたこの本には、日本人学習者が自然な英語をアウトプットできるになるための秘訣が、凝縮されています。

本書の構成および特長

本書は以下の3つの章で構成されています。

  • Chapter 1 基本ルールのおさらい/短文でのミス 60
    冠詞a, theの抜け、前置詞in, onの使い分け、動詞のニュアンスの違い、日本語からの直訳が原因となる間違いなど、よくある文法・語法のミスを短文の例でチェック!

  • Chapter 2 ルールの応用/~30ワードでのミス 15
    Chapter 1の内容を ~30ワードの文で使いこなしましょう。さらにネイティブによる言い換え表現例から、より自然で多様な表現をインプット!

  • Chapter 3 アウトプット実践/140ワードのライティングに挑戦 3
    総まとめとして約140ワードのライティングに挑戦! これまでのルール、表現のアイデアを実際に使って、自分のものにしましょう。

まずは1章で文法や語法のよくあるミスを60個学びます。基本的だけれどうっかり間違えがちなポイントからややこしい間違いまでをぎゅっと詰め込んでいます。解説は分かりやすい会話形式。解説のすぐ後にすぐに練習問題を解いて定着を図ることができます。

続く2章では少し長い文で、よくあるミスの復習をします。1章で学んだことだけでなく、新たなポイントも加わっています。また、ネイティブにより英文をまるっと書き換えた言い換え表現も紹介しています。

まとめの3章は、エッセイの形式の英文からよくあるミスを学びます。単文であればすぐに気付くことのできるミスも、長文になると見落としがちです。そこを乗り越えて、整った英文を書くための技術を身に付けていきます。もちろんこの章にも、エッセイを丸ごと書き換えた言い換え表現が2パターンも載っています。

この本に1冊しっかり取り組めば、復習から発展までできるんです!

学習者の悩みに寄り添う分かりやすい解説と、さらに上の英語力を目指す方に向けたサポートで、とても頼りになる1冊です。

合間には、著者二人による英語学習に関するミニコラムも載っています。息抜に読んでみてくださいね。

組み合わせておすすめしたい教材

この『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』1冊で、本書のねらいである"よくある英語のミスをなくし、ワンランク上の英語力を目指す"ことはできるのですが、さらに他の教材と組み合わせて学習することで、効果がますます高まります

お勧めしたい教材はたくさんありますが、その中からいくつか紹介させていただきますね。

基本の「型」がしっかり身につく 自由英作文の合格教室

「英文をブラッシュアップする前に、そもそもエッセイの書き方が分からない」といった方にお勧めしたいのが、鈴木先生の『基本の「型」がしっかり身につく 自由英作文の合格教室』です。

こちらの本も、私とTakaが制作に携わっております。

論理的一貫性を保ち、分かりやすく説得力のある英文を書くためのコツが確実に身に付きます。

受験対策本のカテゴリーにはなりますが、エッセイの基本が詰まっていますので、一般の学習者の方にもおすすめです。また、受験以外の各種英語試験対策にもピッタリです。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

www.inspire-english.net

ここで差がつく!英文ライティングの技術

「試験対策としてすぐに得点アップにつながる技術を手に入れたい!」「もっと実践的な教材にも挑戦したい!!」という方は、『ここで差がつく!英文ライティングの技術---英語は「I」ではじめるな』がおすすめです。

英文ライティングと言えばすったけ(鈴木健士)先生、すったけ先生と言えばこの本!というくらい、とっても人気の教材です。

レッスン形式の解説で、自分の書いたエッセイを客観的な視点でブラッシュアップさせるコツを、丁寧に学ぶことができます。

www.inspire-english.net

アメリカ人教授に学ぶ 英文ライティングのメタモルフォーゼ

この『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』を終えた後に、「さらにアウトプット能力を上げたい!」「ネイティブのような英語表現を使いこなしてみたい!!」と感じた方にお勧めの教材が、『アメリカ人教授に学ぶ 英文ライティングのメタモルフォーゼ』です。

すったけ先生が英語の達人になるまでの経験を元に、”英文を丁寧に読むことで、書くためのコツを学ぶ”という、ライティングにとても重要な技術を学ぶことができます。

この1冊やり終えた後に書く英文が変わるだけではなく、その後に触れる英文からの吸収率まで変わりますよ。

www.inspire-english.net

関連イベント

スピーキングで使える英語表現もふんだんに使われているので、ぜひ音読練習にも活用していただきたいこの本ですが、残念ながら音声付きではありません。

そこで、英文執筆協力のTakaが、オーストラリア英語で読み上げ音声を公開しています!(出版社様許可取得済)

さらに英語発音の達人たちが、イギリス英語&アメリカ英語版で読み上げてくださっています。

#英レ音読 で検索してぜひご活用ください。

また、ついでに発音練習もしたいという方のために、発音練習アプリELSAELSA adjapanの学習帳も公開しています。(こちらも出版社様許可あり)合わせてご活用ください!

t.co

#英レ音読 には私も参加しています。ぜひ一緒に頑張りましょう!!

まとめ

発売と同時に各書店の語学書ランキング上位に入るなど、人気を集めている『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』。制作に携わった者として、たくさんの方の元に届いていることがとても嬉しいです。ありがとうございます!

できるだけ文法ミスのない英文を書きたい、話したいと思っていても、なかなか難しいですよね。

私自身、英検1級合格後もまだまだ学習中の身です。

『文法を正しく使うための 英語思考のレッスン』は、そんな悩みに答えてくれる頼もしい教材です。

ぜひ取り組んでみてください!

 

Today's proverb

A penny saved is a penny gained. : 塵も積もれば山となる