こんにちは。
突然ですが皆さん、英語を書いていますか?多くの英語学習者の方の答えはNoなのではないでしょうか。
私もそうでした。
英語の4技能と言えば、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング。その中で、インプットはリーディングとリスニング、アウトプットはライティングとスピーキング。英語力を効率良く伸ばすにはインプットとアウトプットのバランスが大事とされていますし、私自身実感しています。格安英会話の普及でどこでも気楽にスピーキング練習できる環境は整ったものの、逆に”書く”という作業が億劫に感じられてしまうようになりました。
ところが、英検などの試験を受けたりすると、当然ライティング力も求められることになります。私自身準1級のライティングをほぼ無対策で受けて苦い結果となり、英検1級 は今度こそちゃんと書けるようになろうと意気込んだものの、何から手を付けていいのか分からず、とにかく毎日エッセイを書きなぐる日々でした。
結局何とか合格者平均くらいのスコアは取れて合格したのものの、ライティングへの苦手意識と億劫さはなくなっていませんでした。
そんな折、テレビで新井リオさんが書かれた『英語日記BOY』という書籍が紹介されており、英語で日記を書くという学習法に興味が湧きました。
日記なら身近な話題が中心となります。しかもスピーキングと違って、辞書を引いたり検索したりして、納得がいくまで書き直せます。つまり”自分が必要とする英語”にじっくりと向き合えるチャンスなんです!
そこで私が思い出したのは10年日記というアプリ。10年分の日記がまとめてみられる楽しいアプリなんです。英語学習を始めた頃、3ヶ月ほど続けて力尽きてしまっていたのですが、久しぶりに使い始めてみました。これがまた便利なんです!
前置きが長くなってしまいましたが、今日は10年日記アプリで楽しく英語で”書く力”を身に付ける方法をご紹介します。
- 英語日記の学習効果
- おすすめの日記アプリ”10年日記”
- 10年日記と一緒に使えるおススメアプリ"Grammarly"
- 書く時のお供には辞書を!
- 表現のマンネリを避けるたのおススメ書籍
- 試験を意識してライティング力を高めるために
- まとめ
英語日記の学習効果
英語日記を書くことのメリットは、自分のことを英語で話す力が付くということです。
まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、これ、とっても大事なんです。
日本語で日記を書くことを想像してみてください。今日身近に起こったこと、最近感じていること、これから始めたいと思っていること、気になるニュースなど、自分を取り巻く状況を書き綴りますよね。
でも、日記を書くか、毎日誰かと話す機会がない限りは、これらを言葉にすることはありません。そして、これらのことをぼんやりと思っていることと、実際に言葉にするのとでは大きな違いがあります。
特に聞き手や読み手に伝わりやすくとなると、日本語でも結構難しいんですよね。
英語で会話をするにしろ、何かを発信するにしろ、まずは自分のことを話せることが基本となります。さらに、自分の考えを言葉にして伝える力も必要となります。
英検などの試験でエッセイを書く際は、客観的な事実を交えながら自分の意見を述べる力が必要となります。英語日記はそのための第一歩として、気楽に始められるライティング学習法なんです。
さらに英会話などの場では、辞書をひいたり調べ物をしたりすることはできません。しかも相手のサポートがあれば、拙い表現や説明の足りない部分があっても理解してもらえます。しかし、書く時には自分自身が納得するまで文章を練ることができます。後で読み直して修正を加えることもできます。その代り、読み手に伝わる英文を頭から終わりまで自分で仕上げる必要があります。
こうして自分の英語のアウトプット能力に向き合う時間が得られるのも、英語日記の利点なのです。
数行ずつでも構いませんので、毎日コツコツと続けてみてください。ライティング力だけでなくスピーキング力にも生きてきますよ。
おすすめの日記アプリ”10年日記”
英語日記を始めてみようかなと思った皆さんにおススメしたいのが、”10年日記”というアプリです。
その特徴は以下の通りです。
10年日記公式サイトより
- 5~6年前の自分が何をしていたか?それが一目で分かる10年日記。
- 1ページに同月同日を10年間記録することができる10年日記。
- 2年目からは1年前の同じ日に自分が何をしていたのか一目で分かる作りになっています。
- iPhone、iPad、Android、Webどれでも使える
5~6年前の自分が何をしていたかが一目で分かるというのは、純粋に日記として楽しいのですが、英語学習ツールとして使う場合、5~6年前の自分の英語力がどんなだったかが一目で分かるんです。
この楽しみがこのアプリを使うポイントです!
試験などを活用しない限り、自分の英語力の成長を客観的に判断することはなかなかできません。英語力を向上させるためには常に自分の英語力より少し上のレベルの教材を使い続ける必要があるので、いつまでも「英語って難しい」という感覚を味わい続けることになってしまうんですよね。
そんな時に、以前の自分の英語力と今の自分の英語力を簡単に見比べることができるこのアプリなら、成長が一目瞭然なんです。
英語学習を続けるモチベーションが上がりますよ。
写真も一緒に投稿できるので、思い出もしっかり残せますよ!写真があると、過去の日記を見返すのがますます楽しくなりますよね。
10年日記と一緒に使えるおススメアプリ"Grammarly"
手書き派の方には紙の10年日記帳でもいいのですが、アプリであれば、最強の味方となるアプリがあるんです。
それが、Grammarlyです。
英語日記を毎回添削に出せればいいのですが、あれもこれも欲張って頑張りたい学習者にとっては、できるだけ出費を抑えたいところですよね。GrammarlyはAIを使った添削サービスで、無料でも結構使えるんです。
学習者はもちろん、ネイティブも自分の英文添削に使っているライティングツールなんですよ。
無料でチェックして指摘してくれるポイントは以下の通りです。
- スペル
- 文法
- 句読点
- 簡潔さ
この最後の簡潔さは、人に伝わる文章を書く上で結構大事なポイントとなります。そこまで深い指摘はしてくれませんが、ケアレスミス等を指摘してもらっているうちに、自分がミスしやすいポイントが分かってきますよ。
有料版の場合は、さらに以下のポイントを指摘してくれます。
- 明快さ
- 文体の調整
- 盗用検出
- 単語選択
- フォーマルレベル
- 流暢さ
有料版の利用は1ヶ月や1年などの契約があり、月額にすると1,000円~3,000円くらいの計算になります。より上のライティング力を目指すのであれば、有料版を活用してみるのもアリだと思います。
無料版を利用すると有料版のセール情報のメールが届きますので、使用感を確認しつつセールのオファーを待つのが得策です。
書く時のお供には辞書を!
せっかく英語に向き合って、英文を紡ぎ出すことのできる機会ですから、曖昧な知識をそのままにせず、しっかり辞書を引きながら書くことにもチャレンジしてみましょう。和英辞典で使いたい単語を探したり、英英辞典で単語のニュアンスを確認したり、コロケーション辞典で自然な単語の組み合わせを見つけたり、類語辞典で使える単語を増やしたり…と、辞書の中には英語の発信力を伸ばす知識が詰め込まれています。
リーディングの際に辞書を引くことは多いと思いますが、読む楽しみを損なわない為に、また文脈から推測する力を養うために、辞書を引く頻度を抑えている方も多いのではないでしょうか?英語日記をきっかけに、辞書にじっくり向かい合う時間が増えていきますよ。
電子辞書選びのヒントはこちらの記事をご覧ください。
iOS端末を使っている方であれば、物書堂アプリもおススメです。アプリ内で辞書を購入して一括検索できるアプリで、電子辞書のように横断検索も簡単にできます。たくさんの辞書を引き比べたい場合、電子辞書より割高になってしまうのが 難点ですが、時々セールがありますので、安くなった時を狙って買い集めるのがおすすめです。
スマホ内の辞書なら、コピペなども活用できるのが便利ですよね。
表現のマンネリを避けるたのおススメ書籍
英語日記の難点はマンネリです。そうそう毎日新しいことは起きませんし、似たようなことを書こうとすると、同じような英文ばかり使うことになってしまいます。
そんな時におすすめなのが、英語日記のための表現辞典です。
英語日記に役立つ表現がシチュエーションごとに紹介されています。
例えば、「今日はいい天気だった」と書こうとしたときに、天気にまつわる表現を調べてみると、同じ”いい天気”でも、ニュアンスを含んだたくさんの英文がみつかります。その中から、その日の天気を表現するのにピッタリなものを選んで日記に書いてみましょう。表現辞典を丸っと覚えるのは不可能ですが、日記に使った英文はできるだけ覚えるように意識してみてください。(自分の気持ちにピッタリくる表現は覚えやすいはずです。)ここで覚えた表現はスピーキングの時にも使えるようになりますよ。
英語日記用の表現辞典としては以下の2冊がメジャーです。
また、日常的な行動を英語にしようとすると、案外すんなり出てこないものです。英語中級~上級の学習者の場合でも、知っている表現を駆使して何とか伝えることができても、ナチュラルな表現やスッキリした言い回しが分からないことが多々あります。
私もそうです…。
そんな時に味方になってくれるのが、『起きてから寝るまで』シリーズです。日常生活を英語で表すための表現が詰め込まれています。音声もありますので、耳から学ぶこともできるのがポイントです。いざという時に使える言い回しを増やすためのフレーズ集として活用するのはもちろん、使いたい表現を探すのにも使えますよ。
試験を意識してライティング力を高めるために
試験などを控えてライティング力をもっと伸ばしたいという方は、英作文の参考書を併用して、
- 論理的な展開
- ハイレベルな英文
を意識しながら日記を書いてみるのも、良い練習になりますよ。
身近な話題から始めて、ニュースへの個人的な見解を書き綴ってみるなど、だんだん負荷をあげていきましょう。
英文エッセイを学ぶのにおススメの教材はこの2冊です。
まとめ
今日はじっくり英語のアウトプット能力を日々少しずつ伸ばせる英語日記学習法を、おすすめのツール&教材と共にご紹介しました。
この記事を書いたものの、私自身の英語日記継続歴は、
- 2016年:106日
- 2017年:23日
- 2021年:198日
といった状況です。
英会話ビギナーだった2016年に少しでもスピーキング力を上げたいと始めたものの、忙しくなった時に力尽きてしまい、翌年思い出したように再開してすぐに中断、そして今年ようやく習慣化できてきました。
毎日忘れずに書くことは大変ですが、無理して長く書かない、万が一忘れたら翌朝書くくらいの緩い感じで続けるようにしています。
時折2016年や2017年の時の日記が表示されて、自分の成長ににんまりするのもモチベーション維持に繋がっています。
ぜひ一緒に頑張りましょう!!
Today's proverb
Even the longest journey begins with a single step.:千里の道も一歩から