こんにちは。
皆さん、忙しい毎日の中での隙間学習には何を使っていますか?今はスマホアプリで、いつでもどこでも、隙間の時間に学習ができる便利な時代ですよね。
しっかり机に向かう時間はないけれど英語に触れていたい、疲れた時でもできる学習法が欲しいという方にオススメなのは、洋楽で英語を学ぶ方法です!
今日は、その中でもわたしが昔から好んで聴いているアメリカのバンド、Linkin Parkの楽曲から、学習者におすすめの3曲をご紹介します。
洋楽で学習する効果
自分の好きな曲であれば、何度でも繰り返し聴けますよね。そして繰り返し聴いているうちに、自然と歌詞が頭に残ります。
洋楽であっても、邦楽同様に、さまざまな単語やフレーズがどんどん頭に入ってくるのです。しかも、音楽と一緒に記憶しているので、記憶の定着率が高いですし、思い出しやすいです。
生の英語で学習したい場合、ドラマや洋画で学習する方法もおススメなのですが、よほど好きなものが見つからない限り、同じ話を繰り返し見るのには忍耐力が必要ですよね。しかし、音楽は何度でも飽きずに聞けるので、心理的な負担がありません。
しかも朝目が覚めたとき、家事をしながら、夜寝る前など、ちょっとした隙間の時間に気軽にできる学習法なんです。
発音向上
発音の改善には、シャドーイングなどの、音を聞いて真似る練習が効果的です。洋楽も一種のシャドーイングのようなもの。聞こえてきた音を素直に真似することで、発音がグッと良くなります。音楽を聞くだけでなく、自分の声にも耳を傾け、ボーカルの声と聞き比べましょう。
中学生の頃、英語の先生が「発音を良くしたかったら、カーペンターズを歌いなさい」と教えてくれました。歌うことが大好きな友人は素直にそれを実践し、めちゃくちゃ良い発音になっていたのを覚えています。カーペンターズはお手本のようなキレイな発音で、テンポがゆっくりなので、初心者にはぴったりだと思います。
リスニング力アップ
発音が良くなれば、リスニング力も上がります。自分の発音できない音は聞き取れないという説もあるくらいですからね。
また、リエゾンやリダクションなど、英語を聞き取る上で押さえておきたい発音の変化が、歌の中でも起こっています。単語のつながりの中での発音のルールを学ぶにも、洋楽はぴったりです。
洋楽で学習する方法
洋楽で英語を学ぶ方法は簡単です。とにかく音源に合わせて歌ってください。ただし、注意点があります。いきなり歌詞を見ないこと。とにかく最初は聞こえてきた音をそのまま真似してください。もにょもにょでもごにょごにょでも、とにかく繰り返し繰り返し、口ずさみます。
しばらく頑張って、「もう限界!ちゃんとした歌詞が気になる!!」となったら、歌詞を見てください。今度は歌詞を見ながら歌ってみます。耳で聞こえていた音と、文字を繋げていく作業です。例え全然聞き取れていない単語があったとしても、「間違っていた」と思う必要はありません。そう聞こえるものだと気付くことが大切です。
歌詞を確認したら、今度は和訳してみましょう。難しければ和訳を探してみても構いません。歌詞の意味が分かったら、今度は歌詞の内容、心情等を思い浮かべながら歌ってみます。自分の好きな曲に感情移入しながら英語で歌えるようになったらしめたものです。使われている単語やフレーズが自分のものになった瞬間です。
SpontifyやAmazon Musicなどのアプリなら、歌詞を確認しながら歌うことができます。カラオケのように、曲が進むにつれて歌詞も進んでいくので、見失うことがありません。練習したい曲は、プレイリストに入れておけばすぐアクセスできるので便利です。
Linkin Parkとは
私が今日おすすめするLinkin Parkはアメリカのロックバンドで、21世紀で最も売れたバンドの一つとも言われています。オルタナティヴ・ロック、オルタナティヴ・メタル、ニュー・メタル、エレクトロニカ、ヒップホップ、ヘヴィメタル、ポスト・グランジ、ラップロック、電子音楽などといった幅広いジャンルの要素を取り入れて、ヘヴィかつ美しい音楽に昇華し、リンキン・パーク独自の世界観を作り上げています。
チェスター・ベニントン とマイク・シノダの2ボーカルで、マイクがラップ、バックコーラスを、チェスターがメロディック、ロック、シャウトを担当しています。特に、チェスターの優しい歌声と絶唱が心に響きます。
マイク・シノダは日系人ですし、東日本大震災の時には日本にチャリティーで訪れるなど、日本とも縁のあるバンドですね。
しかし2017年7月、リード・ボーカルのチェスター・ベニントンが自ら命を絶ちました。子どもの頃の性的虐待のトラウマに苦しみ、鬱を抱えていた彼の死は、世界中のファンに衝撃を与えました。
彼の奥さんがTwitterに投稿した、亡くなる数日前の笑顔の家族写真。この写真は、彼の死のニュースの衝撃と共に、わたしの脳裏に焼き付いています。鬱の深刻さは、周りからは見えづらく、本人でさえも気付きにくいものなのかもしれないですね。
This was days b4 my husband took his own life.Suicidal thoughts were there,but you'd. Never kmow. #fuckdepression pic.twitter.com/2IPXxXJxmT
— Talinda Bennington (@TalindaB) September 7, 2017
これ以降、彼の家族が自殺防止のための活動に参加したり、チェスターの個人HPには、サポートを必要とする人のためのライフラインに関する情報が掲載されています。
わたしがLinkin Parkを初めて知ったのは、2004年のこと。今や大御所になりつつあるラッパーのJay-Zとコラボレーションしたアルバム、コリジョン・コースにハマり、そこからLinkin Park自体も聞くようになりました。このアルバム、名盤だと思います。特に、"Jigga What/Faint"は最高にカッコいい!
- アーティスト: ジェイ・Z/リンキン・パーク,ジェイ・Z,リンキン・パーク,ブラッド・デルソン,マイク・シノダ,S.カーター,K.ジョシュア,J.バークス,B.ゴーディ,T.モズリー,K.ウェスト
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: CD
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Linkin Parkをオススメする理由
一見英語を学ぶには不向きに思えるLinkin Parkですが、おススメしたい理由があります。
言葉が汚くない
ヘヴィな曲調、強面のメンバー、激しいシャウトとは裏腹に、使われている言葉は汚くありません。安心して学べます。
単語のレベルが丁度いい
使用されている単語が小難しくなく、スラングのようなものもあまり出てきません。覚えたらすぐに使える表現ばかりです。さらにチェスターの英語は、非常にクリアできれいです。
想いを言葉にできる
Linkin Parkの楽曲の歌詞は、苦悩や絶望、怒り、悲しみなど、心情の吐露が中心です。全体的に暗いですが、自分の想いを言葉にするには、最高の教科書です。
思いっきりシャウトできる
思い切り叫べる環境にあるかどうかはさておき、どの曲も気持ちよく叫べます。ボーカルのレベルが高すぎるので、上手に歌うことは不可能ですが、誰も聞いてなければ気にする必要はありません。思い切り声を出すのって、ストレス解消になりますよね。
おすすめの3曲
それでは、数あるLinkin Parkの名曲の中から、英語学習者におススメしたい3曲をご紹介します。歌詞は1番のみ引用していますので、続きはネットなどで調べてみてください。
Numb
まずはなんと言ってもこれ!哀しく美しいメロディーに乗った、チェスター・ベニントンのボーカルが心に刺さる一曲です。”あなたが望む僕でいることに疲れた”というフレーズで始まるこの曲は、繊細な彼の心の叫びのようです。
また、メガネフェチの私にとっては、このMVのチェスターが最高にセクシーで、何度見ても釘付けになります。
Numb (Official Video) - Linkin Park
I'm tired of being what you want me to be
Feeling so faithless, lost under the surface
I don't know what you're expecting of me
Put under the pressure of walking in your shoes
Caught in the undertow, just caught in the undertow
Every step that I take is another mistake to you
Caught in the undertow, just caught in the undertow
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
By becoming this all I want to do
Is be more like me and be less like you
Brad Delson / Chester Charles Bennington / Dave Farrell / Joseph Hahn / Mike Shinoda / Robert G. Bourdon
Breaking The Habit
薬物を断ち、依存から立ち直ろうとする人間の終わらない苦しみが書かれた曲です。ラップパートがないので、全部ひとりで歌えます。テンポが速いように感じますが、意外と落ち着いて歌える速さです。
こちらのMV、日本のアニメーション制作会社GONZOが作っています。アニメーションのクオリティーが高い!そしてやっぱりメガネ!!ということで何度も見てしまいます。
Breaking The Habit (Official Video) - Linkin Park
Memories consume like opening the wound
I'm picking me apart again
You all assume
I'm safe here in my room
Unless I try to start again
I don't want to be the one the battles always choose
'Cause inside I realize that I'm the one confused
I don't know what's worth fighting for
Or why I have to scream
I don't know why I instigate
And say what I don't mean
I don't know how I got this way
I know it's not alright
So I'm breaking the habit
I'm breaking the habit tonight
Brad Delson / Chester Charles Bennington / Dave Farrell / Joseph Hahn / Mike Shinoda / Robert G. Bourdon
Faint
ラップが得意な方であればおススメなのはこちらです。”俺に背中を向けないでくれ”という心の悲鳴のような歌詞。
ミュージックビデオは、演奏している姿で勝負。潔くてとてもカッコいいです。これもチェスターはメガネですね。メガネが理由でこの曲を選んだわけではないですが。
Faint (Official Video) - Linkin Park
I am a little bit of loneliness, a little bit of disregard
Handful of complaints but I can't help the fact
That everyone can see these scars
I am what I want you to want, what I want you to feel
But it's like no matter what I do, I can't convince you
To just believe this is real
So I, let go watching you turn your back like you always do
Face away and pretend I'm not
But I'll be here 'cause you're all that I've got
I can't feel the way I did before
Don't turn your back on me
I won't be ignored
Time won't heal this damage anymore
Don't turn your back on me I won't be ignored
Brad Delson / Chester Charles Bennington / Dave Farrell / Joseph Hahn / Mike Shinoda / Robert G. Bourdon
女性向けの一曲
男性の曲を歌うのはちょっとキーが合わなくて難しい…という女性の方は、こちらはいかがでしょうか?
Heavy
2017年に女性シンガーのキアーラをフィーチャリングした曲です。上の3曲に比べて曲調もポップなので、ロックが苦手な方にも受け入れられやすい一曲だと思います。
この半年後にチェスターが亡くなったことを考えると、まるでプライベートを見ているかのような気持ちになってしまうMVです。
Heavy (Official Video) - Linkin Park (feat. Kiiara)
以上、洋楽で英語を学ぶのにおススメしたい、Linkin Parkのご紹介でした。
日本のバンドだと、Pay money To my Painも好きなんですが、こちらもボーカルのKが亡くなっているんですよね。名曲はいつまでも残るとは言え、好きなバンドの新曲が聴けないのは悲しいです。
もっと洋楽で英語を学習したいという方には、ブルーノ・マーズもお勧めです。
Today's proverb
You can’t tell a book by its cover.:人は見かけによらぬもの