【ご報告】オーストラリアラリアに移住しました!【不惑の海外転居】

こんにちは。

突然のお知らせですが、2021年の年末にオーストラリアに引っ越ししました。いわゆる移住というやつです。

”日本にいても英語力は伸ばせる!”をテーマに英語学習法を紹介してきたこのサイトですが、まさか自分が海外に、しかも英語圏に住むことになろうとは思いもしませんでした。

今日はご報告を兼ねて、移住のアレコレを少しお話したいと思います。

*ここに書かれている情報は2021年末時点のものです。各国のコロナによる渡航制限は常に変化していますので、最新の情報をご確認ください。

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移住の経緯

このブログでも他のSNS(Twitter, Instagram)でも、移住の話はギリギリまで明かしておりませんでした。というのも、このコロナ禍で”いつ行けるのか”、”本当に行けるのか”等々、不確定な要素が多かったのです。

そもそも今回の移住の目的は結婚です。婚活ブログらしく結婚相手を探しに行くのではありません。オーストラリア人のパートナーとの結婚が決まったのです。いわゆる国際結婚です。

崖っぷち舞台役者が婚活を始めたらオーストラリアに住むことになりました!

パートナーがオーストラリア人で、オーストラリアに移住したいと考えた場合、ビザの選択肢は色々あります。私たちはその中でも婚約者ビザを選びました。これまでに生活を共にしたことがなく、共通の友人も現地におらず、二人で遊びに行った時のラブラブな写真といった強固な関係を裏付ける証拠書類もないため、婚約者ビザ取得→入国→9か月以内に結婚→パートナー(テンポラリー)ビザ取得→2年後にパートナー(パーマネントビザ)審査→永住権取得、の流れが一番スムーズにビザが下りると考えたのです。

永住ビザや就労目的の偽装結婚でないことを示すための証拠集めが大変なんです…。

それにしてもオーストラリアのビザ取得、とってもお金がかかります。この記事を書いている2022年1月現在、婚約者ビザが7,850豪ドル、そこからパートナービザに切り替えるのが1,310豪ドルです。日本円にして計約75万円です。しかも万が一申請が却下された場合、このお金は返ってきません

オーストラリアは移住先として人気なので、ビザの申請料がぐんぐん上がっているんですよね…。

私たちは2019年の秋、コロナが蔓延するほんの少し前に婚約者ビザを申請しました。ちなみに、あまりに証拠書類が少なく不安なため、エージェントを通して申請することにしました。(このエージェント費用でさらに5,000豪ドル程度かかっています。)

申請した時には、1年くらいで婚約者ビザがおりるのではないかと楽観視しておりました。が、コロナによる混乱、オーストラリアの厳しい入国制限により予測審査期間がどんどん延長していきます。これは2-3年待ちも覚悟しなくてはならないのかもしれないと不安になってきたころ、2021年春にビザが下りました。

審査待ちの期間はちょうど1年半でした。

「さて、ビザが下りたから仕事等の都合がついたら移住するぞー!」と意気込んだのも束の間、オーストラリアの厳しい入国制限に阻まれます。当時私が行こうとしていたNSW州に問題なく入国できるのはオーストラリア人とその家族のみ。その他の目的で入国しようとする人は、Exemptionの取得が必要でした。このExemptionが曲者で、何十回もトライしても却下される人が続出。そうこうしているうちに婚約者ビザの期限(9ヶ月)が切れてしまう人も…。私たちも夏ごろからトライするものの、却下の連続でした。Facebookを見ると、「婚約者も家族として認めてくれ!」「せめてビザの期限を延ばすか、入国できないならビザを出さないでくれ!!」といった声が集まっていました。

こういった声が議員さんの元に届けられて議会で話し合われることになり、一部の期間に下りたビザの有効期間の延長および期限が切れてしまった場合の再審査費用無料化、婚約者ビザのAuto Exemption等が認められ、いよいよ移住が見えてきました。

が、ここでもう一つ問題が。航空券と隔離費用です。世界各国で大幅な減便や運航停止が行われている中、航空券は高騰。しかも他の国を経由する便の場合、コロナによる入国のルールが変わった場合の不安があります。さらに現地での14日間の宿泊施設隔離費用は個人負担です。条件が緩和されるのを待つという手もありますが、新たな変異株がいつ出てくるかも分かりません。

どうしたものかと頭を抱えていたところ、オーストラリア国内のワクチン接種率目標到達により、12月の半ばから入国規制が大幅に緩和される見通しとなり、リーズナブルな航空券が売りに出されるようになりました。隔離に関してはまだどうなるか分からないものの、このチャンスを逃してはならないと、12月末のフライトを予約。いよいよ渡豪が実現することになりました。

結果的に私が渡豪したときは、"入国初日のPCR検査の結果が陰性と分かるまで自己隔離"が条件となり、ホテルでの隔離費用は必要なくなりました

引っ越し準備

海外移住、しかも永住予定となると準備も大変です。捨てるもの、送るもの、持っていくものの分別、発送・パッキング、各種手続き…。私の場合、日本で派遣社員として長く続けてきたお仕事を、個人事業主としてリモートで継続させていただけることになっており、11月末まで出勤、12月は有給消化期間となりました。

早めに準備を始めれば問題ないんですが、なんだかんだとスイッチが入らず、11月までは不要なものの処分が中心。捨てたり売ったりして、40年分の持ち物がかなりすっきりしてきました。

私にとっては不用品でも、売ると案外ちょっとしたお小遣いになるもんですね。

持っていく物に関してですが、郵便局の国際便はコロナ禍で航空便が止まっているので、荷物の郵送は基本船便のみ。通常でも2ヶ月かかるところ、コロナで2-3ヶ月との予想でした。夏服は早めに送れるものの、渡航日も確定していない状況ではギリギリまで使いたい服や物はなかなか発送できず、結局12月に入ってから急いでパッキング→発送の繰り返しになってしまいました。

さらに、船便は飛行機便に比べてロストのリスクが高いという声をネットで見かけたので、思い入れのある物は自分で持っていくか、一旦実家に置いておかせてもらって、一時帰国の際に持って帰るか送るしかありません。その選別はかなり大変でした。

悩みに悩んで行ったパッキングですが、結局必要なものが足りなかったり間に合わなかったりで不便を味わっています。

さらに、私はExpedia経由でカンタス航空のフライトを押さえていたのですが、12月になってから突然フライトがキャンセルになりました。しかし、Expediaからもカンタスからも何も連絡はなし。キャンセルの情報をたまたま小耳に挟んだので、自分で調べて、それでもよく分からず問い合わせて、ようやくキャンセルの事実が判明しました。

しかも、カンタスはフライトのキャンセルとともに営業日も減らしていたため、Expediaからもなかなか連絡がつかなかったようで、返金処理の話がなかなか進まず不安な状況が続きました。

最終的にキャンセルから1ヶ月で全額返金されました。

フライトのキャンセルが判明してすぐに同じ日の航空券を探し、幸い+10,000円くらいの価格でJALとANAから選べることが分かったので、時間的に都合のよかったJAL便を選択しました。ちなみに、日本の航空会社は計画減便以外のキャンセルが比較的少ないという噂です。

航空会社が変わったことで、結果的に預入れできる荷物の重量が増え、パッキングがかなり楽になりました。

平日しかできない役所や銀行系の手続き、フライトが近付いてからでないとできないPCR検査、日本食食べ納めなどをしていると、12月に3週間あったはずの準備期間はあっという間に過ぎてしまいました

渡豪前夜

私は愛知県に住んでいたので、オーストラリアまでの直行便がなく、セントレア(中部国際空港)→羽田→シドニーというルートのフライト、しかも、早朝にセントレアを出発し、羽田で日中を過ごし、夜にシドニーに向けて出発という合計21時間コースでした。

早朝出発のため、見送りに来てくれた家族と空港近くのホテルに前乗りし、夜ご飯を空港で食べるついでにJALのカウンターの方にチェックインの時間を確認したら、「JALの国内線→国際線乗り継ぎの場合、最初の空港でコロナ関連の書類をすべて確認するのに時間がかかるから、通常より早くチェックインカウンターの列に並んでほしい」とのことでした。夜には部屋で思い出話などをしながら就寝。

日本最後の夜は名残惜しくて、「フライトキャンセルにならないかなぁ」なんてぼんやり考えてしまうほどでした。

出発

さて、いよいよオーストラリアに向けて出発です。前夜「7時くらいにチェックインの列に並んで欲しい」と聞いていたので、余裕をもって6時45分くらいに列に並びました。その時点では列はまだ長くなく、これなら家族にゆっくり挨拶ができるなあと思いながらのんびり待っておりました。

しかし、途中から突然進みが悪くなり、ついには完全に止まってしまいました。どうも乗り継ぎの便がキャンセルになっていたのを知らずに来たとかで、カウンターで揉めているお客さんがいるようです。そこから20分ほど全く進まず、ようやく動いたと思ったら今度は、持ってきた書類(ワクチン接種証明、PCR検査結果、VISA、それぞれの国の入国許可書類等々)の不備で手間取る方が続き、なかなか進みません。

結局、手荷物検査場を通る時間ギリギリにチェックインとなり、カウンターの職員さんに連れられて手荷物検査場に向かうことになったために、見送りに来てくれた家族には、柵越しに遠くから手を振るだけのお別れになってしまいました。

名古屋→東京間のフライトは、家族と離れる寂しさよりも、「こんな別れになるはずじゃなかったのに…」という悲しみの涙で過ごしました。

羽田空港の国際線ターミナルビルは、ガランとしていて、営業している飲食店は半分くらい、それ以外の施設はほぼ閉まっていました。コロナの影響は本当に恐ろしいですね。

入国

興奮やら何やらであまり寝られず、旅の疲れと相俟ってぼんやりしたままの入国となりました。コロナで大変かと思っていた入国審査は非常にあっさりしたもので、拍子抜けしました。

ただ、保険の関係でパスポートに入国のスタンプが欲しかったのですが、入国審査官はスタンプを持っておらず、ゲート通過後別のカウンターに行くように案内され、そのカウンターでは何人かの方に「今はスタンプは必要ないんだ」と説得されましたが、日本の保険のために必要だということを説明したら、ようやく分かってくれました。

スタンプをもらうだけでひと悶着あるとは思いませんでした。

真冬の格好で来たので、持ってきた夏服に着替え、預入れの荷物を受け取ってロビーに出て最初に感じたのが「なんだか寒い!」。冷房が効きすぎているのかと思いきや、外に出ても肌寒く、オーストラリアの気候を勘違いしていたことに気が付きました。

今年のNSWは冷夏のようです。

そこからPCR検査場に移動して検査を受けたのですが、実は入国から1ヶ月近く経った今、この検査の結果はまだ来ておりません!当時PCRの検査場はどこも大混雑、パンク状態でした。そんな中、本来SMSで届く結果を、「まだSIMを持っていないのでEメールで送ってほしい」とお願いして了解も取れていたのですが、どうやら漏れてしまったようです。

結果が届かないことには自己隔離を終了することができません。結局、6日目で再度受けたPCR検査の結果(陰性)をもって自己隔離終了となりました。

各国のコロナによる渡航制限は常に変化しています。また、オーストラリア内でも州によって規制が大きく異なりますので、しっかり下調べしてご準備くださいね。

オーストラリア生活

こうして始まったオーストラリア生活ですが、NSW州は現在コロナの感染者数大爆発中。気軽に街中をぷらぷら歩き回れる状況ではありません。とりあえず生活環境を整えながら、たまにお散歩にでたり、必要な買い物に出る程度の生活を送っています。

オーストラリアは、街の中心から車で気軽にドライブできる範囲にきれいなビーチがたくさんあるのが嬉しいですね。

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これからは、英語学習法に加えて、オーストラリア生活についてもこのブログで発信していこうと思います。

移住に関するアレコレを、『海外移住会議室』さんのYouTubeチャンネルでもお話させていただいております。ご興味がありましたら、ぜひ見てみてください。

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What will be, will be. : なるようになる