こんにちは。
いつもは「英語学習に役立つ情報をフラットな目線でお届けしよう」と心掛けて書いているこのブログですが、今日はわたしの個人的な愛強めで語ります。
ご紹介するのは、海外ドラマ『THE MENTALIST』です。
2008年から2015年にアメリカで放送された人気ドラマで、シーズン7まで続きました。特にシーズン1は、『24 -TWENTY FOUR-』や『LOST』といった強豪たちを凌ぐ視聴率を獲得したとか。日本でも『THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』の邦題されていましたし、動画配信サービスでも見られるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
本日は『THE MENTALIST』の魅力と、このドラマを使った英語学習についてご紹介します。
『メンタリスト』とは?
『THE MENTALIST』は、2008年~2015年までアメリカのCBSで7シーズンにわたって放送された大人気ドラマです。2008年の視聴者ランキングTOP10にも入りました。
DVDのジャケットでさらりとスーツを着こなし、不敵な笑みを浮かべる男性、彼こそがこのドラマの主役パトリック・ジェーンを演じ、2009年にアメリカで最もセクシーなテレビ俳優第一位に輝いたサイモン・ベイカーです。巧みな心理戦で犯人をあぶり出すスマートさと、ひょうひょうとした佇まい、失った家族への思いに苦しむ姿が、視聴者の心を鷲掴みにしました。
先日ご紹介した『プラダを着た悪魔』にも出演。胡散臭い色男を演じていますね。
あらすじ
Wikipediaより一部抜粋
カリフォルニア州捜査局(通称・CBI)の犯罪コンサルタント、パトリック・ジェーン。青い瞳と爽やかな笑顔が似合うイケメンだが、元詐欺師で以前は自身を霊能者(サイキック)と偽り活躍していた。妻と娘を殺した宿敵レッド・ジョンを追うため、CBIのコンサルタントとなり、人間心理を巧みに操る観察眼と推理力を持つ「メンタリスト」として型破りな捜査で犯人を追う。
全編を通して宿敵レッド・ジョンを追っていますが、基本的には1話完結の刑事ドラマなので、気楽に楽しめます。シーズン4からレッド・ジョン絡みのストーリーが加速し、シーズン6の中盤でレッド・ジョンの正体が判明して、シーズン7はファンの為の壮大なエピローグのような展開です。
個人的には、レッド・ジョンの正体そのものよりも、ジェーンが自身の復讐心にどうカタをつけるのか、その葛藤が見どころです!
ドラマの魅力
ストーリー
視聴者も一緒に犯人探しをしていく推理ものです。捜査の過程で容疑者が次々浮かびあがり、ジェーンの機転と巧みな心理トリックで事件解決に向かいます。
いつも意外な犯人が用意されていると言えど、シーズンが進むにつれて、何となくパターンが読めてしまうもの。がしかし、このドラマの魅力は犯人が誰かではなく、犯人にたどり着くまでの駆け引きにあります。容疑者の些細な言動や被害者の情報から真犯人を見つけ、さまざまな仕掛けであぶり出していく。その過程で時には視聴者も気持ちよく騙されます。
また、宿敵レッド・ジョンを始め、数話に渡ってジェーンを翻弄する犯人たちも登場し、ストーリーに華を添えます。そりゃbinge watchingしてしまいますよ。
そして何より、ジェーンが自分の過去にけじめをつけるまでの過程と、共にレッド・ジョンを追い詰める仲間たちとの関係が魅力的です。色恋にハラハラしたり、ユーモア溢れるやりとりにニヤニヤしながら、いつの間にかチーム全体が愛おしくなります!
それだけに、シーズン6の一部キャストの降板は失策だったと思います…。
キャスト
わたしの周りのメンタリストファンは皆、それぞれにお気に入りのキャストがいるくらい、どの役者さんもたまらなく素敵です。やっぱり面白いドラマって、主役の魅力だけでなく、主要キャスト全員のバランス、脇役の個性全てが揃っているんですよね。このTHE MENTALISTも、とても良いチームワークで作られたドラマなんだなぁと思います。
頼れるボスであるテレサ・リズボンはカッコいいけど時に可愛く、キンブル・チョウはクールな中にふとのぞく笑顔と半袖シャツから伸びる筋肉にキュンときます。ウェイン・リグズビーの不器用で素直なキャラと、グレース・ヴァンペルトの真面目で一生懸命な姿は、思わず応援したくなります。
そして、わたしの最愛の俳優、サイモン・ベイカー!オーストラリア出身で、サーフィンをこよなく愛す彼は、ともすれば嫌なやつに転んでしまうパトリック・ジェーンを、軽やかに、チャーミングに、かつセクシーに演じています。
オーストラリア出身の俳優さんですが、アメリカで活動されているときはアメリカのアクセントで演技しています。そのアメリカ英語はとっても自然なんだとか。
実は、リグズビーを演じたオウェイン・イオマンも、イギリス(ウェールズ)出身の俳優で、アメリカ人ではないんですが、共演者がアメリカの俳優と勘違いしたほどきれいなアメリカ英語で話しています。
同じ英語圏とはいえ、海外進出の際は皆さん相当努力されているんですよね。
そんなサイモン・ベイカーのオーストラリア英語は、こちらの動画で聞くことができます。ファンとしては、彼のオーストラリア英語にまたときめきます。
Baker's Delight - At home with Aussie actor Simon Baker | 60 Minutes Australia
皮肉屋で傲慢なクセの強い主人公が、周りとの軋轢がありながらも事件を解決し、いつしかチームの結束が生まれていく…って、刑事・探偵ものの定番なんですけど、「そんな演じ方があったのか!」と感心してしまいます。陽気でフレンドリー、自由を楽しむオーストラリアの国民性がなせる技でしょうか。あのタレ目な笑顔は反則級の破壊力です!!女心鷲掴みです!!
オーストラリアで無名だった頃から連れ添っている2歳年上の奥様と、今もラブラブという私生活も素敵ですよね。
ファンの注目ポイント
実は、シーズン1の第19話にはサイモン・ベイカーの奥様が、シーズン5の第8話には二人の息子さんが、シーズン7第2話には娘さんが出演されています。ファンには楽しいポイントですよね。
さらに、あらすじで述べたように、シーズン7は壮大なエピローグです。ファンの為に作ったといっても過言ではない展開です。
純粋な海外ドラマファンには不満の残るラストかもしれませんが、THE MENTALITファンにとっては「ありがとう!」と言いたくなるファイナルシーズンでした。
『メンタリスト』は英語学習に向いている?
さて、これだけ熱く語っている『THE MENTALIST 』ですが、英語学習者にとっては、勉強に使えるのかどうかというのも大事なポイントですよね。
結論から言うと、難しいです!
高度な単語がバンバン出てきますし、二転三転するストーリーなので、付いていくのが大変です。キャストたちの英語もそんなにクリアな発音ではありません。特に男性陣は声が低いこともあって、聞き取りにくいです。ジェーンのセリフ回しも独特です。
"Put the gun down!"はいざいという時スッと言えるくらい染み付きましたが、そんなシチュエーションには遭遇したくないですからね。
ビギナーの方には絶対オススメできませんし、中級でも結構しんどいです。英検準1級、TOEIC L&R800以上の方におススメします。
かく言うわたしも、勉強のつもりで見始めたのに脱落。しかし結局ドラマ自体にハマってしまって、シーズン7まで日本語字幕のみで一気に見てしまいました。(Amazonプライム会員であれば、シーズン7まで全部見られるんです!)
英語のリズムに慣れることはできましたが、日本語字幕に頼ってしまったので、英語力の大きな向上には繋がりませんでした。
それでもやっぱり”好きこそものの上手なれ”
1度目の鑑賞では英語学習にはならなかったのですが、最近は違います。
もう一度全シーズン見直したくなり、DVDセットか英語字幕のある動画配信サービスを検討していたところ、PAL版であればDVDのコンプリートボックスが安く手に入ることが判明しました。海外版なので日本語字幕はもちろん付いていません。
日本語字幕でひと通り見ているからこれでも問題ないだろうと買ってみたんですが、やっぱり難しい!英語字幕なしには全く付いていけませんし、英語字幕があっても「え?今本当にそんなこと言った?」ってことのオンパレードです。さらに、分からない単語もたくさん出てくるので、ちょくちょく一時停止して辞書を引くことの繰り返しで、なかなか進みません。
しかし、好きな作品であればどれだけでも頑張れます!!大好きなドラマを、字幕に目を奪われることなく集中して楽しみたい、軽妙なやり取りを英語でそのまま楽しみたいという執念から、必死に続けています。お陰で少しずつ難しい単語も覚えられてきましたし、低音でボソボソしゃべる英語にも慣れてきた気がします。好きこそものの上手なれと言いますが、愛の力は偉大です。
最近は、布団でごろ寝しながら気長に楽しめるようポータブルのDVDプレーヤーを購入し、毎晩のように鑑賞して眠りについています。
『メンタリスト』は2019年8月現在、HuluやU-NEXT、Amazonプライム・ビデオなどで視聴できます。
2018年12月には日本版のコンプリートボックスが発売ました。動画配信サービスも安くて良いのですが、シーズンの途中で突然配信が終了してしまうことなどもあるため、じっくり全話見るのであれば、DVDやBlu-rayをおすすめします。
THE MENTALIST/メンタリスト 1st-7th シーズン DVD全巻セット (36枚組)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2018/12/05
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また、サイモン・ベイカーがオーストラリアで製作・脚本・監督・主演をつとめた映画、『Breath(邦題:ブレス あの波の向こうへ)』が2019年7月27日に日本で公開されます。オーストラリアのアカデミー賞に作品賞などで9部門ノミネートされ、高い評価を受けているようです。
すらりとしたイケメンの役が多いサイモン・ベイカーですが、実はサーファーなんです。
そんな意外な一面と、オーストラリアの自然が見られる映画でもあるので、とても楽しみです。
まとめ
以上、英語学習ということを脇に置いてもめちゃくちゃオススメの海外ドラマ、『THE MENTALIST』のご紹介でした。
これ以外のドラマでも何でも楽しいと思える作品に出会うことが、ドラマで英語学習をする秘訣だと思います。学習用にオススメされている海外ドラマは数多くありますが、皆さんもぜひ、最愛のドラマを見つけてみてください。
この投稿がきっかけで『THE MENTALIST』ファンが増えたら嬉しいです♪
Today's proverb
Love makes the world go round. :愛は世の中を動かす