サンクスギビングデーにブラックフライデー、サイバーマンデー。このお祭り騒ぎは何だ!?

こんにちは。

近ごろ巷を賑わせているブラックフライデーサイバーマンデー。何だかよく分からないけど、チラシやネットで見かけるなぁと思っていたら、これらはサンクスギビングデーに続くクリスマス前哨戦のセールのことなんですって。

というわけで今日は、アメリカで一番忙しい週末感謝祭について調べてみました。

シドニーのデパートのプレゼントボックス

そもそもサンクスギビングデーとは

いつもWikipediaばかりではつまらないので、百科事典でおなじみのブリタニカで調べてみました。
www.britannica.com

サンクスギビングデーは、アメリカとカナダの国民の休日で、一年の収穫やその他の恩恵に感謝する日です。今回調べてみるまで私、キリスト系のイベントだと思っていたので、他の国でもやっているものと思い込んでいました…。勉強になりました。

日本では11/23に勤労感謝の日という祝日がありますね。これは元々新嘗祭 、天皇が新穀を天神地祇に供え、自らもそれを食する祭儀で、収穫祭に近い位置付けの祝日です。同じ北半球の国同士、似たような時期に同じような祝日があるというのは面白いですね。

では、アメリカとカナダ、2か国で違いはあるのでしょうか?

アメリカのサンクスギビングデー

アメリカの休日は伝統を重んじるようで、サンクスギビングの伝統的な食事には、

  • 七面鳥
  • ブレッドスタフィング(パンと野菜をバターで煮詰めて焼いたもの)
  • ジャガイモ
  • クランベリー
  • パンプキンパイ

が含まれるようです。

サンクスギビングのディナー

家族が集まるイベントなので、一年で一番道路が混む休日なのだそうです。日本でもお盆やお正月に帰省ラッシュが発生しますが、アメリカの広い道路でもやはり混むんですね。

近代化とともに家族が離れて暮らすようになったため、サンクスギビングは家族が集う大事な日となったようです。また、宗教的な意味合いだったのものが、どんなバックグラウンドを持つ移民も参加できる一般的な伝統行事に変わっていったそう。

そもそもサンクスギビングデーは、アメリカの植民地化のためイギリスから移住してきたピルグリム・ファーザーズの最初の収穫を記念する行事として1620年ごろ始まったと言われています。それがどのような経緯で、現在のような感謝祭になったのでしょうか。

19世紀中ごろ、南北戦争によりアメリカ国内の緊張状態が続く中、Godey’s Lady’s Bookという雑誌の編集者であるSarah Josepha Haleが、団結を促す行事としてサンクスギビングデーをプロモーションしました。最終的に彼女はリンカーン大統領の賛同を得、南北戦争のさなかの1863年11月26日が最初のホリデーとして制定されました。その後毎年、そのときどきの大統領により(一部の例外を除き)、11月の最終木曜が国民の休日として公布されてきました。

ルーズベルト大統領は、クリスマスのショッピングシーズンの延長による経済効果を狙って、サンクスギビングデーを1週間前倒しようとしましたが、一部の州は従わず、1942年には第4木曜日に戻したとのこと。サンクスギビングがアメリカの人々にとってとても思い入れのある行事となっていたのでしょうね。

という訳で、アメリカのサンクスギビングデーは11月の第4週の木曜となっています。この木曜から日曜にかけての4日間(地域によっては前日の水曜から5日間)が、一年で一番大事な家族の時間なんですね。

カナダのサンクスギビングデー

カナダのサンクスギビングデーも、植民地時代に始まったようです。ヨーロッパの伝統により、旅の安全と平和、収穫への感謝として始まりました。最初の祝祭は1578年、Martin Frobisherによる遠征で、船団の安全に感謝する儀式として行われました。ということは、アメリカよりも40年以上前に始まったということになりますね。

1879年には議会が、11月6日をサンクスギビングデーと定め、以降日付の変更を経て1957年から10月の第2月曜がカナダのサンクスギビングデーとなりました。

なんとアメリカよりも一か月半早いんです!知らなかった…。しかもアメリカよりカナダの方が長い伝統を持つ行事なんですね。

ブラックフライデーとは

それでは、日本でも最近見かけるようになったブラックフライデーとは何なのでしょうか。こちらは英語版Wikipediaで確認してみました。

ブラックフライデーはアメリカのサンクスギビングデー翌日の金曜に対する、非公式の名称だとのことです。近年までブラックフライデーという名前は広く使われていなかったものの、1952年にはサンクスギビングデー翌日アメリカのクリスマス商戦の開始日と捉えられていたそうです。

最初にブラックフライデーという言葉が使われた記録が残っているのは1961年のフィラデルフィアで、サンクスギビングの翌日に起こる交通渋滞や歩行者の混雑ぶりを表す言葉として使われたそうです。それから20年後、ブラックフライデーというフレーズの広まりと共に、この日が小売業者が赤字から黒字に転換する日を表すと言われるようになりました。言葉はまさしく生き物ですね。

2018年は日本でも勤労感謝の日と重なり盛り上がった(盛り上げられていた)ようですが、本家アメリカの熱狂はすごいです。

ブラックフライデーの買い物客による暴力事件がたくさん発生しているようです。 

2006年から数えると、全米でその死者数は10人けが人は111人にものぼるそう。どんどん過熱するブラックフライデー。今後が心配です…。

ちなみにこちらのサイトによると、以下の5州が特に危険と言われているのだとか。

  • Arkansas
  • Tennessee
  • West Virginia
  • North Carolina
  • Alabama

イベント大好きな日本。しかも消費が伸びるとなれば小売業界が放っておくわけがありません。きっとこれからますますブラックフライデーが盛り上がっていくことと思います。ハロウィンのような狂乱の日とならないことを祈っています。

サイバーマンデーとは

さて、サンクスギビングデーに続くもう一つのショッピングデー、サイバーマンデーについても、英語版Wikipediaで調べてみました。

サイバーマンデーはサンクスギビングデーの翌週の月曜の名前です。サンクスギビングのホリデーから自宅に戻って、ネットショッピングをする人が増える日だったようです。サイバーマンデーという言葉は、オンラインショッピングを促す目的でマーケティング会社によって生み出されました。Ellen DavisとScott Silvermanが、2005年11月28日にShop.orgで「"サイバーマンデー"は一年で最大のオンラインショッピングの日に急成長している」という記事を発表したことが始まりです。サンクスギビングが何日になるかによりサイバーマンデーが11月か12月か変わりますが、常にサンクスギビングの4日後に設定されています。

日本ではまだあまり聞きなれないサイバーマンデー。サイバーマンデーを実施しているAmazonのセールは、毎年12月1~2週頃。本家から1週間遅れのサイバーマンデーですね。

 

アメリカ以外でもブラックフライデーの熱狂が広まりつつあるようです。英語をただの言語として学ぶだけでなく、英語圏や海外の文化に対する知識を深めてみるのも楽しいですよね。

イギリス・カナダ・オーストラリア等で盛り上がる大型セール、ボクシングデーに関する記事はこちらをご覧ください。  

www.inspire-english.net

  

Today's proverb

Penny wise and pound foolish.:安物買いの銭失い