【洋書多読】背筋も凍るミステリー『GONE GIRL』で洋書リーディングを楽しもう

こんにちは。

せっかく英語を勉強しているんだから、映画も字幕なしで見れるようになりたいし、大人向けの洋書も楽しめるようになりたいと思ったことはありませんか?わたしはあります!

実際には、そのレベルにたどり着くまで長い時間と血の滲むような努力を要しますし、ほとんどの学習者が途中で挫折するか、そこそこで満足してしまうのではないでしょうか。

しかし、ビギナーだった頃のわたしは完全にナメていました。頑張って勉強したらできるに違いない!英検準一級なら普通の小説が、一級なら学術書が読めるはずだ!!と。(そもそも英検二級→準一級、準一級→一級のレベル差も、準二級→二級と同じくらいと思っていました…)

というわけで身の程も知らず、英検準一級を目指し始めた頃、中級者向け洋書多読素材として紹介されていたGONE GIRLを買ってしまったのでした。前日までくまのプーさんを読んでいたわけですから、間違いなくステップを飛ばしすぎです。

それでも何とか読み終え、スリルとともに”大人向けの洋書を読み切った充実感”も味わうことができました!

GONE GIRL

『GONE GIRL/ゴーン・ガール』とは

ギリアン・フリンによるアメリカの大人気小説で、映画化もされています。日本でもそのまま、『ゴーン・ガール』という邦題で公開されたした。

映画も観ましたが、とても面白かったです。ネタバレになってしまうので、詳しく感想を述べられないのですが、後半、「あれ?別の映画が始まった?」と驚くほどの切り替わりが、めちゃくちゃカッコいいです。ミステリーからサイコスリラーに変わる瞬間ですね。

ゴーン・ガール [DVD]

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あらすじ

こちらもまたWikipediaから引用させていただきます。

5回目の結婚記念日の朝、ニック・ダンは妻のエイミーが失踪したことに気づく。人気児童文学のモデルにもなったエイミーの失踪でメディアは過激化し、夫ニックの不可解な行動や結婚生活にまつわる嘘によって、彼がソシオパスであり妻を殺したと世間は考えるようになる。回想シーンではのちに発見される日記が引用され、エイミーから見たかつて幸せだった結婚生活が崩壊していく様が描かれる。

地元警察の女性刑事ロンダ・ボニーは取り調べで、ニックが妻の日常や妊娠を知らなかったこと、夫妻には金銭的問題や家庭内暴力があったこと、エイミーが銃を求めていたことを明らかにする。そして台所の床からは、人が撲殺されたとしか思えない大量の血液をふき取った痕跡があった。証拠は全て彼に不利なもので、ニックは第一容疑者として逮捕される。

ここまでが前半のミステリーの部分。(Wikipediaは最後まで完全にネタバレされているので、これから読まれる方は見ない方がいいと思います。)

エイミーの日記と、リアルタイムのニックの独白という、所謂『信頼できない語り手』によって話が進むため、読者はだんだん「もう何も信じられない!」という状態に陥ります。これが極限に達したとき、突然世界が変わり、そのままジェットコースターに乗せられて、次々と恐ろしい世界を体験。そしてたどり着く衝撃のラストには、ゾクゾクするとともに、夫婦というものについて考えさせられます。地獄のようなストーリーなのに、結局私たちにも身近な話戻ってくる後味の悪さが最高です。

タイトルがMISSING GIRLではなくGONE GIRLであることに納得!!

英語のレベル

そもそもなぜこの本にたどり着いたかと言えば、中級者にオススメの大人向けミステリーとして、各所で紹介されていたからです。当時はビギナーから中級に上るかどうかというところ。英検準一級を目指していたわたしは、中級者向けというのであれば、英検のリーディング強化にもなるだろうと、最初の1ページだけパラっと本屋で確認して購入したのでした。

ところが、いざ読み始めてびっくり。全く歯が立ちません

というのも、そもそも多読向けの本として紹介されているものは、そのレベルなら余裕で読めますよってことじゃなくて、この本に挑戦してみましょうということなんですね。なので、既に中級にいる人が、たまに出てくる分からない単語を推測しながら読み飛ばしたり、調べたりしながら読み進めるのにちょうどいいレベルなんです。決して中級レベルを目指す人が読むものではありません

さらに、ごく簡単な本から地道に多読を続けている方と、単語帳で単語を覚えている人とでは、語彙力の幅が違います。心情や状況を豊かに描写するための語彙力増強ついては、洋書多読に勝るものはないと思います。

そんな洋書多読中級者向けの本に、装備だけ立派で経験値ゼロの勇者が挑んだわけです。しかも576ページのぶ厚い本です。そりゃ完敗です。

まずはあらすじを押さえてから読んでみようと映画を観たり、一旦中断して別の本を読んだりしながら、結局読み終えたのは購入から1年後のことでした。しかも知らない単語だらけだったので、ざっくりと、誰が何をどうした、くらいしか読み取れていません。学習としてはほとんど意味を成していない状態です。英語学習は自分の身の丈に合った教材選びが大切と思い知りました。

それでも、映画より濃くGONE GIRLの世界を味わうことができましたし、小説としては最高に面白かったので、洋書リーディング中級者にはオススメです。

Gone Girl: A Novel

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『GONE GIRL』がお好きな方は、こちらの小説もお薦めです。  

www.inspire-english.net

また、洋書多読には、辞書機能が入ってスラスラ読める、しかも洋書がすぐに、お得に買えるKindleペーパーがオススメです。

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Today's proverb

After a storm comes a calm.:雨降って地固まる