こんにちは。
2018年12月のTOEIC L&Rで、念願の900点台を達成しました!目標を大きく上回る955点です!
900点台を取るぞと意気込み、仲間を募って勉強会を開きながら対策することひと月半。正直なところ、無事目標達成できてホッとしています。
これで、英語学習開始から1年でTOEIC855、2年で英検準一級、3年でTOEIC955と、順調に英語力を付けていることが証明できました。
今日はTOEICで900点を取るまでのひと月半の学習法と使用した教材をご紹介します。
- 900点を越える方法を知る:高得点対策本
- TOEICに体を慣らす:新形式対策
- 900点を越える体力を付ける:模試
- 理解スピードを上げる:単語
- 英語を英語のまま理解する力を付ける:リスニング
- 感覚を確信に変える:文法
900点を越える方法を知る:高得点対策本
目標スコアに到達するには、その得点を取るために落としてはいけないレベルの問題と、その対策を知ることが大切です。前回855点を取った時には800点対策の問題集を使ったので、今回は目標スコア900点以上を対象にした問題集を探しました。
TOEIC L&Rテスト 990点攻略
900点台を目指すなら満点を取るための教材で勉強すれば余裕が出るんじゃないか、と思って買ったのがTOEIC L&Rテスト 990点攻略です。
TOEIC界で有名な濱崎潤之輔さん、通称HUMMERさんのTOEIC対策本です。これまで何度もTOEIC満点を獲得され、今も受け続けているという方ですので、問題の鮮度、対策法の信頼度共に高いのではないかと思い、学習の中心に据える教材としてこれを選びました。
2年間TOEICから離れていましたし、2度目の受験なので、990点向け教材はハードルが高すぎるかとも思いましたが、いわば英語の高地トレーニングです。
評判通り、TOEICで満点を取るために取りこぼしてはならない問題と攻略法が、しっかり詰め込まれています。しかも、熱い!各章の間に挟まれる熱いメッセージに励まされ、与えられる課題のハードルの高さに燃えます。
リスニングはいきなりディクテーションから。わたしはこれまでディクテーションから逃げ続けてきたのですが、今回は観念して取り組みました。やってみると明らかに英語の聞こえ方が変わってきます。高得点を狙うのであれば、細かな情報も聞き漏らさない集中力と聴解力が必要だと分かりました。
文法問題も、実際のTOEICテストで数問しか出ない難問ばかりですし、ダブルパッセージやトリプルパッセージも、油断すると間違えるような問題が揃っています。使われている単語も全体的にレベルが高いです。
巻末の模試は実際のTOEICよりレベルが高めにできていますので、これに慣れれば本番が簡単に感じられます。
わたしはひと月半の間に、一日1パートずつのペースで2周しました。1周目は普通に、2周目はリスニングの再生速度を1.2倍、リーディングの制限時間を0.8倍に設定しました。本番当日はこのリスニング問題の音声を、1.5倍速で聞きながら会場に向かいました。
この本をもっとやり込んでいけば、たしかに満点に手が届くのではないでしょうか。攻略法に書かれているような、問題文先読み3回が出来るような速読力はなく、一度きり、しかも質問のみで解答は読めていないという問題もありましたが、リスニングセクション480が取れました。もし3回先読みができるようになれば、満点も夢ではないと思います。リーディングも、この本のレベルに慣れたお陰で、本番では5分以上時間が余り、見直す余裕が出ました。時間が余ることを想定していなかったので、その時間を持て余していたくらいです。
満点を目指す方だけでなく、900点以上のハイスコアを目指すかたであれば、ぜひ取り組んでいただきたい教材です。
努力すれば必ず結果が出るという保証はどこにもない。
だが、結果を出した人はすべからくみな努力している。
という筆者の言葉は、これからもわたしを鼓舞してくれると思います。
試験に向けて気合の入る一冊です。

【CD2枚付】TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)
- 作者: 濱崎潤之輔
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2017/07/18
- メディア: 単行本
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TOEICに体を慣らす:新形式対策
前回の受験から2年の間に試験の形式が変わったので、新形式に慣れるため、以下の問題集を使用しました。
TOEIC L&Rテスト 直前の技術
以前レビュー記事も書いた、ロバート・ヒルキ氏の対策本です。直前の技術という名の通り、TOEICの得点アップのための必要最低限の情報が分かりやすく、簡潔に書かれています。
わたしはKindle本が無料の時に手に入れましたが、お金を出して買う価値は十分あると思います。TOEICまで時間がないという方や、初受験の方、わたしのように新形式が始めてという方にオススメです。 巻末の模試の予想スコアは945でしたので、ほぼ正確だと思います。
この本に関する詳しいレビューはこちらをご覧ください。
TOEICテスト 新形式問題やり込みドリル
こちらはCASIOの電子辞書EX-WORD Z9800に入っている問題集です。
新形式になって変更があった問題のみが詰め込まれてるので、効率よく鍛えられます。解説も丁寧で分かりやすいです。
新形式で初めて受験される方、新形式の問題が苦手だという方のトレーニングに最適な教材です。

【新形式問題対応/CD付】 TOEIC(R)テスト 新形式問題やり込みドリル
- 作者: ヒロ前田,ロスタロック
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/09/15
- メディア: 単行本
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900点を越える体力を付ける:模試
自分の目標スコアに必要な技術が分かったら、本場に向けた体力作りと、ペース配分を身体で覚えるための訓練として、模試をたくさん解くことをお勧めします。回数をこなすことが目的なので、新形式に対応したものであれば、質には拘らなくても大丈夫です。
わたしは電子辞書に入っていた以下の2つを使って、毎週末1回分ずつ模試5回分を解きました。負荷をかけるため、リスニングのスピードは最速設定、リーディングの制限時間は5分縮めて解いています。
電子辞書の小さい画面は非常に見づらかったので、それもまたいい負荷になりました。
TOEICテスト 非公式問題集至高の400問
こちらは、問題の質の高さで定評のある問題集です。400問バラバラに解いてもいいですし、模試としても使えます。TOEIC一回分が200問なので、模試2回分になります。
TOEIC満点を獲得し続ける猛者たちによる本ですので、問題の質はもちろん、解法も丁寧で分かりやすいです。本番を想定したトレーニングをしつつ、分かりやすい解説やテクニックに関する情報が得られるという点では、公式問題集よりもお得感がある気がします。

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問
- 作者: ヒロ前田,テッド寺倉,ロス・タロック
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/04/17
- メディア: 単行本
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辞書に入っていたのはこの400問のバージョンだったのでこれを使ったのですが、書籍で入手されるのであれば、600問の方をおススメします。

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問
- 作者: ヒロ前田,テッド寺倉,ロス・タロック
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2017/07/21
- メディア: 単行本
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TOEICテストハイパー模試
こちらは評判はさほど良くないものの、数をこなすことが目的だったので使用しました。
ネット上の口コミはいまいちですが、久しぶりにTOEICを受けるわたしには特に不満はありませんでした。何度も受験されている方には違和感のある問題があるかもしれません。電子辞書で解答するとスコア判定が使えないので、リスニング・リーディングともに90%を目安にスコア換算しました。
模試の経験量はスコアアップに直結します。
理解スピードを上げる:単語
TOEICはTOEICに特化したボキャブラリーが必要です。900点を越える高得点を狙うのであれば、TOEICに出てくる単語は網羅するくらいでないと、早く正確に問題を解くことができません。
おススメしたいのは、定番のこちらです。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
2年前の受験の時から使っている金のフレーズ。TOEICで確実に点を取るための単語が過不足なく含まれているので、とても使いやすいです。
電子辞書に入っているキクタン990にも手を付けたのですが、あちらは単語が多すぎてひと月半の対策では間に合わないと思い、金フレに戻りました。
例文が短いので、コロケーションでしっかり覚えられます。
覚えていないところには付箋を貼っておき、覚えたら剥がしていくという方法で学習しました。付箋が減っていくことでモチベーションも上がりますし、試験前にささっと確認できるのでおススメです。
スコアアップには語彙力増強は必須です。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 作者: TEX加藤
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: 新書
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英語を英語のまま理解する力を付ける:リスニング
リスニングセクションに関して、TOEICらしい表現に耳を慣らすための最強の相棒がこちらです。
速読速読・英単語TOEIC TEST GLOBAL900
先日ご紹介した速読速聴・英単語シリーズのTOEIC版です。
単語帳ですが、TOEICのリスニング、リーディングセクションの形式に沿った英文で構成されているので、リスニング力を鍛えるためにも使えます。
朝の準備中や、お風呂上がりに髪を乾かしながらなど、隙間の時間に1.2倍速で聞いていました。実際のTOEICより単語のレベルが高いので、良いトレーニングになりました。

速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900
- 作者: 松本茂,Robert Gaynor,Gail Oura
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 16回
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速読速聴・英単語シリーズに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
感覚を確信に変える:文法
模試の結果、パート5の短文穴埋め問題が弱いことが分かったので、前回に引き続き以下の2冊で補強しました。
TOEIC TEST 文法特急
金のフレーズと同じ特急シリーズの中の、パート5に特化した問題集です。
旧形式のパート6に対応した問題も含まれていますが、必要な知識はパート5と同じなので全く問題ありません。パート5で時間を食わないことが、TOEICの時間管理でとても大切ですので、ここを鍛えておくのは確実なスコアアップに繋がります。
一問一問に対する解説がとても丁寧ですし、関連情報も充実しているので、素早く正解を導き出すための考え方がしっかり身につきます。
新書サイズの冊子なので、カバンに入れておいても邪魔になりません。持ち歩いて隙間の時間に確認し、不安な問題や間違えやすいものには付箋を貼りました。本番当日の朝は付箋のあるところだけ確認すればいいので、とても便利でした。
試験前に、この文法特急と金のフレーズの付箋が貼ってある部分を全て確認していました。
以上、わたしがTOEICスコア955を達成するまでに使った教材のご紹介でした。ほとんどが855点取得までに使っていた教材と、電子辞書に入っていたりkindleで無料だったりしたものなので、今回買い足したのは、最初にご紹介した『TOEIC L&Rテスト 990点攻略』のみです。
振り返ってみると、今まで一度も公式問題集を使ったことがないんですよね。意図して避けていたわけではなく、その都度自分に必要な情報やトレーニング内容を見極め、かつできるだけお金を使わずにと考えた結果、公式問題集を使わなかっただけです。模試の回数をこなす部分は、公式問題集を使うのが一番確実だと思います。
また、前回の受験から今回の受験までの2年間、他にも色んな方法で英語を勉強し続けていましたし、間に英検準一級を取ったこともスコアアップを助けてくれたと思います。特に新形式のTOEIC L&Rは読解力も求められるので、英検に向けてリーディングの勉強をしたことが非常に役に立ちました。900点の壁を越えられずに悩んでいる方は、英検などの他の試験に目を向けてみることもおすすめです。
TOEICに向けて勉強中の方、頑張ってください!!
TOEIC L&R 600点、800点までの学習法は、こちらの記事をご覧ください。
また、試験当日必携の持ち物リストはこちら。
Today's proverb
Hope for the best, but prepare for the worst.:念には念を